Motorcycle
MZのスーパースポーツ風味のネイキッドモーターサイクル。
MZっていうメーカー知ってます? 知ってる人は結構なモーターサイクル通だと思います。ドイツのメーカーなんですヨ。ドイツのメーカーってBMWだけじゃないんですよ。まぁ、旧東ドイツのメーカーなんで仕方ないですけどね。
MZって冷戦終結前は、共産主義の庇護の元、競争がない世界で時代遅れのモデルを作り続けていたんですが、ドイツ統一後(だったと思う)発表した単気筒のロードバイク「Scorpion」が、その斬新なデザインで注目されました。数年前に「1000S」という並列2気筒のエンジンを積むモデルで、大排気量のカテゴリーに参入しました。今回、その「1000S」のネイキッドバージョン「1000SF」を発表しました。
レプリカカラーでテコ入れをやっちゃいますか。
免許キラーの名を欲しいままにする、ホンダの「CBR1000RR」に、MotoGPレーサー「RC211V」と同じレプソルカラーのグラフィックをまとった限定仕様が発売されるそうです。世界限定なのかは分かりませんが、300台の限定生産だそうです。訳文の中にヘルメットって文字があるので、おまけでヘルメットが付いてくるみたいです。
レプリカカラーという言葉を聞くと、レプリカブームを思い出しますね。当時も国内4メーカーが競うように限定でレプリカカラーを出したモノです。しかし、コレを乱発しだすと要注意です。数年後には新車の開発が止まってしまうサインですからね。レプリカブーム末期のように性能的には極限に近くなっているリッタークラスのスパースポーツですから、そうなる日も意外と近いかもしれません。
「Mulhacen 659」は、スクランブラーの復権となるか?
オンロードもオフロードも両方を走れるマルチパーパスモーターサイクルの先駆けとして登場した"スクランブラー"というジャンルは、70年代にブームと言われるほど一世を風靡したのに、80年代には現代のマルチパーパス車に取って代わられ廃れてしまったジャンルでした。オンロードのネイキッドデザインに、オフロードのデザインを融合した独特のラインは、郷愁として語られるほど古いモノとなっていましたが、スーパーモタードの人気上昇で、オフロード車をベースにしたオンロードスポーツが改造車ではなくメーカーカタログモデル登場し、人気を博している現在、そんなカリカリのスポーツではなく、女性も乗れるようなカジュアルな雰囲気のモデルとして、"スクランブラー"が再び注目を集め始めたようです。
まさに、Derbiが発表した「Mulhacen 659」は、グッドタイミングと言えるでしょうね。まだ、プロトタイプの段階らしいのですが...。
新しいMotoGuzziはイタリアントラッドの香り。
今回、Moto Guzziが送り出した「Breva 1100」と「Griso 1100 i.e」2車種は、自動車でいうところのLanciaやAlfa Romeoの高級セダンのような雰囲気を持っていますよね。この手の大人の雰囲気を演出しようとすると、大抵は昔の英国車のようなクラシカルなラインを使うのが常なんですが、逆に古くさく重厚なイメージになってしまって、現代的なスマートさに欠けるデザインが多かった気がします。今回のMoto Guzziの場合、クラシカルな手法は表にでないように巧みに処理され、現代的ながらも落ち着いた"大人"のモーターサイクルとしてデザインが成立しています。日本の4メーカーでは、まず考えられない個性を持ったモーターサイクルのデザインを生み出すセンスはいったいどこから来るんでしょうか?
今回は、「YZF-R6」のフルモデルチェンジは無しです。
国内4メーカー最後はYamahaです。今年はモデルサイクルから考えて、本来ならば、05型は2年に1度の「YZF-R6」フルモデルチェンジなんですが、2年連続で「YZF-R1」がフルモデルチェンジしたので、恐らくマイナーチェンジかなと思っていたら、これも予想が当たってしまいました。シート下にサイレンサーが組み込まれたデザインになったと言われる、新しい「YZF-R6」は来年までお預けです。
「K1200R」は、無骨で斬新。
その独創的な車体構成で、話題を振りまいたBMWの「K1200S」の発売間近だったので、暫くはBMWから新型車の発表は無いだろうと思っていたのですが、予想は見事に裏切られてしまいました。だもんで、「MOTOR BOX」の記事を見た時は驚いてしまいました。さらにその写真を見て驚きました。ということで、ネイキッド版の「K1200R」の登場です。
なんで驚いたのかと言いますと、その「K1200R」のスタイリングです。比較的日本車的なオーソドックスなデザインだった「K1200S」とは違い、かなり斬新な方向性で攻めてきました。
イギリス流の奇抜さをまとった新しいTriumph達。
最近のTriumphは古い英国車をモチーフにしたクラッシックなバーチカルツインの車種が注目を浴びることが多いのですが、本来は日本車とタメを張るような性能を持つモーターサイクルを送り出している、メーカーなんですヨ。そのわりにはTriumphのモーターサイクルのデザインって、どちらかいうと日本車よりもオーソドックスで、個性的なデザインの多い他の欧州車と比べて、あんまりパッとしない地味な存在なんですよね。(Triumphファンの人ごめんなさい)
しかし、「Daytona 600」から始まったTriumphの新しいデザインの流れは、05型の新しい「Sprint ST」にイギリス流の奇抜さに満ちたデザインを与えることになりました。
5番目の「DB」は、伝説を引き継ぐ事が出来るか?
「SB-8K」の再発売、「TESI 2D」に続く、新生bimotaの新型車は、過去の資産の再構築や借り物ではなく、独自の全く新しい設計のモーターサイクルでした。名前は「DB5」。bimotaを知っている人ならば、この名前を聞けば、どういうモーターサイクルか、すぐに見当がつきますよね。あまり詳しくない人のために解説しますと、bimota製のシャーシにDucatiのエンジンを積んだ5番目の車種という意味を持っています。名車として名高い「db1」と同様に、復活したばかりで脆弱なbimotaの基盤の命運を握る車種として登場したように思えます。「DB5」は、かつての「db1」のように基盤を盤石なものに変えることが出来るでしょうか。
デザイン重視のマイナーチェンジか、05型「CBR600RR」
05型の「CBR600RR」なんですが、最初、「MOTOR BOX」の記事に載っていたのを見たとき、パッと見は単なる色替えだと思っちゃったんですよね〜。それほど、前の型からイメージが変わらないデザインなので仕方ないですよね。一番目に付いたフロントフォークの倒立化と、ブレーキキャリパーのラジアルマウント化に気が付いて、ホンダも姑息な手段で販拡狙ってるよな〜、なんて思って何気なく細部をよく見てみると、全く違う事に気が付きました。
イメージを統一した? MV AGUSTAと、Husqvarna。
「MOTOR BOX」の記事よると、スーパーモタードに早くから参戦しているHusqvarnaが、05型として新しい「SM450R」と、「SM510R」を発表しました。2車種とも全くの新型ってわけではなく、マイナーチェンジ程度なんで、シャープな印象を与えるスタイリング等は、04型と同じです。ではなんでわざわざ、取り上げたかといいますと、この車種から、黄・青というお馴染みのワークスカラーに加えて、赤・白の古い時代のワークスカラーが復活したんですヨ。これが親会社のMV AGUSTAのワークスカラーである赤・銀っぽく見えちゃって、ナカナカかっこいいのです。ちょっとお気に入りなので、皆さんにも見てもらいたくて写真付きでエントリーしました。結構、こっちのカラーリングの方が売れそうな気がしませんか?