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5番目の「DB」は、伝説を引き継ぐ事が出来るか?

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「SB-8K」の再発売、「TESI 2D」に続く、新生bimotaの新型車は、過去の資産の再構築や借り物ではなく、独自の全く新しい設計のモーターサイクルでした。名前は「DB5」。bimotaを知っている人ならば、この名前を聞けば、どういうモーターサイクルか、すぐに見当がつきますよね。あまり詳しくない人のために解説しますと、bimota製のシャーシにDucatiのエンジンを積んだ5番目の車種という意味を持っています。名車として名高い「db1」と同様に、復活したばかりで脆弱なbimotaの基盤の命運を握る車種として登場したように思えます。「DB5」は、かつての「db1」のように基盤を盤石なものに変えることが出来るでしょうか。

MOTOR BOX」の記事に掲載された写真を見る限りでは、かなりアグレッシブなデザインは往年のbimotaのようで、それなりに人気は出そうな気がします。

恐らく、カーボンで作られたカウリングは、エンジンの腰下が露出するようになっていて、フルカウルとハーフカウルの中間のようなデザインになっています。幅もクランクカバーがはみ出るくらいに、かなり詰められているようで、実車は写真で見るよりも細いと思われますね。エアダクトの処理なんか見てると、かなりシビアやってそうです。全体的にエッジの立ったデザインも素直に速そうって思わせてくれますよね。ただ、ちょっと惜しいのは、ライト周りのデザインがスズキの「GSX-R」系に似ていることですかね。まぁ、灯火類は別のメーカーや車種から流用だと仕方ないかな〜。ライトは「TESI 2D」だし、ウインカーやストップランプはBenelliの「TNT1130」からのようです。上手く処理されているからいいですし、安いモーターサイクルからの流用じゃないので許してあげます。ただ、メーターを「TESI 2D」から流用した弊害か、スクリーンの部分が立っちゃってて、ここだけスーパースポーツがツアラーになってしまっているのは、どうもいただけないです。ハンドルが下に付いてるモンだから余計に強調されちゃってますね。別のメーターを採用するなりして、下げた方がいいと思うけど、新生bimotaは発売までに修正してくるのかな。旧bimotaは結構やってたんですが...。

特徴的なパイプフレームは、Ducatiの「999」を彷彿とさせる組み方で、高性能を予感させますね。面白いのは本来、スイングアームを支持するピボットの部分をエンジンで支持するようになっているものを、プレートを被せることで強度を増しているように変わっていることですね。それに伴い、スイングアームも、かなり大型になっていて、迫力のあるリアセクションになっています。

エンジンは、Ducatiの「1000DS」に搭載されているものと同様の1つの気筒に2つの点火プラグを装備する空冷4サイクル2気筒ユニットを積んでいるようです。つたない翻訳では分かりづらかったのですが、どうもチューンを施しているようで、ストックのモノよりパワーアップしているみたいです。

足回りも、bimotaらしくフロントは、インナーチューブがコーティングされたパイオリの倒立サスが装備され、ブレーキキャリパーがラジアルマウント(ただし、マスターはラジアルポンプにあらず)されています。 リアはオーリンズのモノショックが入っていますね。形から推測なんですがホイールもマルケジーニのマグネシウムホイールが入っているようです。かな〜り豪華です。

bimotaのdbシリーズは、ラインナップの中では、他のモデルと比べて比較的価格を安く設定され、ちょっとがんばれば手の届く存在としてモーターサイクルエンスーに愛されてきたモデルなんですが、今回の「DB5」は、その豪華装備を考えると明らかに今までのシリーズとは違うものを感じますね。恐らく、Ducatiの「999R」並の価格になっているでしょう。そこまでして、悪く言えばチューンされた「900DS」を多数のエンスーが欲しがるかと問われると難しいですね。今後の新生bimotaは、スーパー金持ちの人たちをメインの顧客として据えるそうですが、そういう人たちが買うと考えると、そこはかとなく中途半端な感じするのは、考えすぎてしょうか。

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このページは、naganagaが2004年9月13日 00:39に書いたブログ記事です。

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