Motorcycle
MZのスーパースポーツ風味のネイキッドモーターサイクル。
MZっていうメーカー知ってます? 知ってる人は結構なモーターサイクル通だと思います。ドイツのメーカーなんですヨ。ドイツのメーカーってBMWだけじゃないんですよ。まぁ、旧東ドイツのメーカーなんで仕方ないですけどね。
MZって冷戦終結前は、共産主義の庇護の元、競争がない世界で時代遅れのモデルを作り続けていたんですが、ドイツ統一後(だったと思う)発表した単気筒のロードバイク「Scorpion」が、その斬新なデザインで注目されました。数年前に「1000S」という並列2気筒のエンジンを積むモデルで、大排気量のカテゴリーに参入しました。今回、その「1000S」のネイキッドバージョン「1000SF」を発表しました。
ただ、この「1000SF」のデザインは、ネイキッド用にすべてを新しくデザインしたものではなく、「1000S」から、サイドカウルを取り去っただけのようなデザインになっています。もともと、「1000S」のデザインは良くできていたので、下手新しいデザインで作るよりも「1000S」のイメージが利用できるので、販売的には有利かもしれません。ただし、アッパーカウルはイメージは似ているものの全く別の造形が与えられ、バーハンドルになり高くなったハンドル位置に合わせられるようリデザインされています。このアッパーカウルのお陰で、ちょっとスーパースポーツ風味のネイキッドという面白いモデルとなっています。
MZのサイトにはスペック等の発表はまだされていないのですが、「MOTOR BOX」の記事によると、998ccの排気量で115psのパワーを9000rpmで発生させるエンジンは、「1000S」と同じです。水冷式の2気筒エンジンとしては、ライバルとなるメーカーのモデルと比べ、ちょっとアンダーパワーですね。けど、カリカリのレーサーベースというわけではないので、ちょっとしたスポーツ走行するには十分じゃないでしょうか。
この「1000SF」は2005年の4月にはドイツ国内で販売が開始されるそうです。ただ、現時点では「1000S」も日本国内では正規では導入されていないので、おそらく「1000SF」も並行輸入モノしか入ってこないと思われます。部品の供給とかの不安がつきまとってくるので、よっぽと好きか、目立ちたがり屋じゃないと維持は難しそうかな。