Motorcycle
YAMAHAの新興国向けスポーツモデルの「YZF-R15」が発表されました。
YAMAHAは、インドネシアで新型の「YZF-R15」を発表しました。スポーツモデルの発表会らしく、Movistar Yamaha MotoGPチームの2人のライダーValentino RossiとMaverick Viñalesを招いて、アジア市場で主力となる「YZF-R15」の性能を大々的にアピールしていました。
「YZF-R15」は2008年に、インド市場でスポーツモデルの定着を図る為に開発され、新興国市場向けに同クラスの「YZF-R125」より部品の装飾を簡素化した上でインドで生産する事でコストを下げ価格を安く抑えたモデルとなっています。2011年には2回めのモデルチェンジを行いVer. 2.0に進化、足回りの改善とデザインの修正が行われました。そして、2017年に3回めのモデルチェンジとなりVer. 3.0へとさらなる進化となりました。
外観デザインは、「YZF-R15」も、現行の「YZF-R1」からのイメージを引き継いだ上で、よりシャープなデザインとなりました。アッパーカウルに設置されるヘッドライトはLED化され細目の小さな形になり、中央のラムエアインテークもスポーツモデルである事を強調しています。また、メーター関係はモノクロの液晶ディスプレイとなっています。
フレームはデルタボックスフレームを踏襲し、それに搭載されるエンジンは、排気量が6ccアップされた155.1ccの水冷4ストロークSOHC単気筒エンジンとなります。最高出力は10,000回転で19.3ps、最大トルクは8,500回転で14.7Nmを発生させます。従来より2psアップしています。ボア・ストロークは58☓58.7 mmとなり、圧縮比は11.6: 1となっています。ギアボックスは6速です。
足回りは、フロントサスペンションが倒立となり剛性アップ。これに組み合わされるブレーキは、フロントに282mm径のディスク、リアに240mm径のディスクとなり、キャリパーは、フロントが2ポット、リアがシングルポットとなっています。ABSは設定が無いようです。バネ下質量を低減を目的に軽量化されたアルミホイールに装着されるタイヤサイズは、フロントが100/80-17、リアが140/70-17となり、従来よりワイドなタイヤとなっています。
車体色は青、赤、黒の三色ですが、Movistar Yamaha MotoGPのレプリカカラーを纏ったモデルも発売されるようです。
「YZF-R15」の気になる価格ですが、まだ発表されていません。今回のモデルチェンジで大幅な変更を受けましたから、価格上昇は避けられないでしょう。日本国内では過去に369,360円で売られた事がありましたので、望み薄ですが国内販売があればもう少し上乗せになると思われます。
- YAMAHA YZF-R15 V3.0 仕様
- エンジンタイプ:4ストローク水冷SOHC単気筒エンジン
- 燃料供給:電子噴射システム
- タンク容量:11Liter
- ボア・ストローク:58x 58.7mm
- 排気量:155.1cc
- 圧縮比:11.6:1
- 最大馬力:20ps / 10,000rpm
- 最大トルク:14.7Nm / 8,500rpm
- トランスミッション:6速チェーンドライブ、スリッパークラッチ
- フレームタイプ:アルミ合金製デルタボックスフレーム
- フロントサスペンション:倒立フォーク
- リアサスペンション:マルチリンクモノショック
- フロントブレーキ:2ポットキャリパー 282mm 固定ディスク
- リアブレーキ:シングルポットキャリパー240mm 固定ディスク
- ホイールベース:1325mm
- シート高:740mm
- 重量:137kg
引用元1:MOTO7「傲視群雄:2017 YAMAHA YZF-R15 V3.0 發表」
引用元2:MOTOROIDS「2017 Yamaha YZF-R15 V3.0 : All You Need To Know Details and Image Gallery」
引用元3:MOTOROIDS「Yamaha R15 V 3.0 Dresses Up In Movistar Yamaha MotoGP Livery」