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Motorcycle

イギリス流の奇抜さをまとった新しいTriumph達。

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最近のTriumphは古い英国車をモチーフにしたクラッシックなバーチカルツインの車種が注目を浴びることが多いのですが、本来は日本車とタメを張るような性能を持つモーターサイクルを送り出している、メーカーなんですヨ。そのわりにはTriumphのモーターサイクルのデザインって、どちらかいうと日本車よりもオーソドックスで、個性的なデザインの多い他の欧州車と比べて、あんまりパッとしない地味な存在なんですよね。(Triumphファンの人ごめんなさい)
しかし、「Daytona 600」から始まったTriumphの新しいデザインの流れは、05型の新しい「Sprint ST」にイギリス流の奇抜さに満ちたデザインを与えることになりました。

MOTOR BOX」に掲載された「Sprint ST」の記事を最初に見たときに、Triumphのデザインとは思えない奇抜さに感嘆の声を上げてしまいましたヨ。

印象的なのは、銀の縁取りで存在を強調する3眼のヘッドライトですね。他社の車種で三角に配置するのはよく見るんですが、横1列の配置は珍しいです。3灯ともプロジェクターのようですね。中央が通常で、左右がハイビームってところでしょうか。スクリーンから伸びている黒い部分と合わさると矢印に見えるのも面白いですね。この特徴的なアッパーカウルを強調するためにサイドカウルは、極めてシンプルにまとめられています。また、アッパーカウル内に納められるメーターの文字盤は青く光っていてなかなかクール、視認性も良さそうです。

逆にタンク、リアカウルの造形は凝ったモノになっていながら、余計な飾り穴等が無いデザインになっていて、シンプルなサイドカウルとの対比が凄く面白いです。ただ、このリアカウル後端がスパッと切られていて、そこから三角形に配置された排気口が3本がテールランプを囲むように付き出しています。剥き出しって訳ではないので普通に見てる分には問題ないんですが、真後ろから見るとスゴイです。個人的には、もう少しスマートな処理ができなかったのかなと思うんですが、どう思います? う〜ん、この部分は好みが分かれそうですね。

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新設計となったフレームに抱きかかえられる、3気筒エンジンは955ccから、1050ccへと100ccほど排気量がアップ。当然、パワー、トルクとも増大、125PS/9,250 rpm、104Nm/5,000 rpmになっています。車重が乾燥で210kgと少々重い目で、コレを加味して考えると同クラスのツアラーとしては少々控えめな数値になっているように感じられます。4気筒に比べ、ボアの大きい3気筒という事を考えると、むしろ通常域での扱いやすさを狙った設定とも言えるでしょう。速さだけを求めるなら、同クラスにそういうモーターサイクルひしめいているので、そっちを買えば良く、そうではない面白さを求める人を購買層として狙っているエンジンだということです。直接のライバルは、Hondaの「VFR」、Ducatiの「ST3/4」、apriliaの「Futura」といったところでしょうか。

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後、ついでといっちゃなんですが、「SPEED TRIPLE」もモデルチェンジされました。基本的なシャーシは変更されていませんが、全長が短くなったリアカウルの採用、フロントサスの倒立化とブレーキキャリパーのラジアルマウント。太くて短い2本出しのアップタイプマフラー。軽量化されたホイール。排気量が955ccから1050ccに変更されたエンジンを登載と多岐にわたって変更されています。ちょっと見た目が、Ducatiの「Monster」っぽいのが気になりますが、地味さは薄らいだ気がします。かといってトラッドな雰囲気も全て消えた訳ではないので、渋ハデに決めるにはいいモーターサイクルかもしれません。

エンスーの国「イギリス」で作られたため、新型なのに、かなり味わいのあるモーターサイクルとして仕上がっているのが面白いですね。イタリア的な斬新さも併せ持った今度のデザインで、Triumphにグッと来る人は増えるんではないかなと、勝手に想像してみます。

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このページは、naganagaが2004年9月14日 17:11に書いたブログ記事です。

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