Motorcycle
油冷に変わって水冷エンジンを搭載した割に地味な「Bandit」のモデルチェンジの意味とは?
SUZUKIの「Bandit」は、独特のフィーリングでファンを多く獲得していた油冷4ストローク4気筒エンジンを、水冷化された「GSX-R」から受け継いだモデルとして、人気を持続してきました。当初はフレームもダブルクレードルを採用して、SUZUKIの油冷系の直系としてのデザインでしたが、代を重ねるごとに普通のネイキッドモデルのようなフレームに変わってしまい、油冷系を表すものは、その美しい空冷フィンを持つエンジンだけになっていました。そして、ついに07年型の「Bandit」から油冷エンジンではなく水冷エンジンが搭載されることになりました。
07年型の「ZX6R」は、「ZX10R」と似たデザインの採用で、その性能をアピール。
今年Kawasakiは、07年の新モデルは一気に発表しないで小出しにする戦略なのか、先月の「Z1000」から1ヶ月間を置いてKawasakiは、新しい「ZX6R」の登場させました。ミドルクラスの競争が激しくなりだしてからのここ数年は、中一年の間隔で各メーカーとも、新モデルを市場投入してきているので、今年は、HONDAとKawasakiかなと大体予想ができますから、恒例行事といった感覚で、あまりサプライズみたいなモノは、正直感じないんですよね。Kawasakiは、業界トップのHONDAの「CBR600RR」とぶつかるサイクルで発表になるので、いつもながら、かなり気合いの入ったモデルチェンジになってはいるんですけどねぇ。
更に大胆な進化を施された「GSX-R1000 K7」はかなり強力そう。
その性能の高さからレースシーンから公道まで幅広くベストセラーとなったSUZUKIの「GSX-R1000 K5」の後継モデルである「GSX-R1000 K7」が登場しました。写真を見る限りでは、「GSX-R1000 K7」へのアップデートは、熟成の方向に進んでいるようにも見えるのですが、市販車最高峰のレースイベントであるWSBで、最も多い勝利を上げるために、SUZUKIの開発陣は、より挑戦的に中身を進化しさせているようですヨ。
「GSR」ではない「B-King」の生産型は、コンセプトモデルの直系デザインを採用してました。
SUZUKIが昨年発売した「GSR」シリーズは、そのデザインが、01年の東京モーターショーで展示されたコンセプトモデル「B-King」をマイルドにした様なモノだった為、あの強烈なデザインを保ったまま「B-King」の生産型が登場する事は無くなったと思ってました。コンセプトモデルの市販化ってよく反故にされますからね。仮にリッタークラスが発売されるとしても「GSR」のシャーシに1300cc位の排気量のエンジンを載せて、これが「B-King」ですヨって事になるんじゃないかとまで...。しかし、SUZUKIさんはやってくれましたヨ。コンセプトモデルのデザインをより強烈に洗練させて、「B-King」の生産型が登場です。
Apriliaの過激ネイキッドモデル「Tuono 1000 R Factory」300台限定で発売。
昨年、フルモデルチェンジを受けて、最新の「RSV 1000 R」をベースに、大幅に戦闘力を増した、Apriliaのストリートファイターモデル「Tuono 1000 R」に、最強のレーサーベースモデル「Factory」の名を冠したモデルが、ついにラインナップに追加されます。「Tuono 1000 R」発売後1年、ようやくこれで、「RSV」シリーズのラインナップと同じ構成となり、これで、カウルレスだから性能に我慢しなくても良くなりますね。しかし、ここんところイタリアメーカーの出すストリートファイターモデルは、スーパーバイクモデルと見紛うかというばかりの過激さですね。まぁ、ここの国が作るモーターサイクルは、ただ単に速いというだけじゃないから、まだいいけど...。それでもね〜。
より精悍なデザインに生まれ変わったTriumphの「Tiger」、もうすぐ登場。
Triumphのモデルラインナップには、デュアルパーパスレンジを担う、「Tiger」というモデルがあるのですが、過去に一度フルモデルチェンジが行われただけで、同じデザインを長い期間使ってきたロングセラーのモデルだったのですが、流石、ここ最近は古さを感じるようになり、07年型でついにフルモデルチェンジを行います。現行型は、今では珍しくなった丸目2灯のヘッドライトから醸し出される愛らしい雰囲気が、どことなく80年代のモーターサイクルを思い出させるデザインで、精悍なデザインが多い現代では貴重な存在なっていたように思えます。それが消えてしまうのは、ちょっと残念な気がしますが、消えてしまうのは、時代の流れってやつですかね。
1100ccにエンジンの排気量が拡大された「Multistrada」の07年モデルが登場です。
イタリアのモーターサイクルメーカーDucatiが誇る、伝統の空冷L型2気筒エンジンは、同社のアイデンティティーとも言うべき存在なのですが、長年900cc前後だった排気量を、ここ数年で少しづつ拡大させて、現在は1000ccの排気量持つまでになりました。しかし、未だDucatiの思う性能が発揮されていない為なのか、07年型の「Multistrada」から、一気に約100cc拡大して、1100ccとなるようです。恐らく、各モデルも07年以降のモデルから順次1100ccに移行していくと思われます。
より軽快感を演出したアメリカンモーターサイクル「VT750NEC Shadow Spirit」登場。
HONDAのアメリカンモデルの中で、ミドルクラスを受け持つ「VT750C Shadow」に、07年型として登場する、「VT750NEC Shadow Spirit」は、よりモダンなデザインを施されています。といっても、「VT750C Shadow」は、クラシカルなイメージがウリのモデルなので、「VT750NEC Shadow Spirit」では、そのコンセプトは大きく外す大幅なデザインの修正までは行われず、クラシカルな雰囲気は保ったまま、前後のフェンダーや、マフラーを変更して、軽快感とスポーティーさを演出し、もう少し時代が下った頃のアメリカンモーターサイクルを再現するに止まっています。要するにメーカーカスタムっていうやつですかね。
Ducati最強エンジンテスタストレッタを積んだお買い得モデル「Monster S4R Testastretta」。
MotoGPや、WSBという世界的なモーターサイクルレースで活躍するDucatiの市販車用の最強エンジンといえば、L型2気筒テスタストレッタエンジンですよね(Desmosediciは、市販車用と呼んで良いのか分からないので含まず)。テスタストレッタとはバルブ挟角を狭角化した独特なレイアウトをしたカムタイミングメカニズムのDucati社内での呼称なんですが、このメカニズムは、同社でも「999」、「749」といったスーパーバイクと、ネイキッドのMonster系では、「Monster S4Rs Testastretta」しか搭載されていませんでしたが、この度、07年モデルから1つ下に位置する「Monster S4R」にも、このエンジンが搭載されるそうです。名前は、「Monster S4R Testastretta」となり、そのエンジン搭載を誇らしく名前に刻んでいます。
ビキニカウル立ってます。カウル付けて微妙なデザインになった「GSR600S」。
日本国内では400ccのモデルが、久々の新モデルとして発売されていて、ヨーロッバでの好調なセールスが続くSUZUKIの「GSR600」なんですが、購買層を広げる為にビキニカウルが装着された「GSR600S」が追加されました。車名にSが追加されましたが、スポーツモデルという位置付けではなく性能も向上されていません。ただ単にビキニカウルが装着されただけのようです。長距離移動の多いヨーロッバのユーザーは、ビキニカウル仕様を選ぶ場合が多いそうなんです。確かに、ちょっと伏せて風圧を避けられるだけでも疲れは全然違いますからね。