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1100ccにエンジンの排気量が拡大された「Multistrada」の07年モデルが登場です。

Ducati Multistrada 11000 S

イタリアのモーターサイクルメーカーDucatiが誇る、伝統の空冷L型2気筒エンジンは、同社のアイデンティティーとも言うべき存在なのですが、長年900cc前後だった排気量を、ここ数年で少しづつ拡大させて、現在は1000ccの排気量持つまでになりました。しかし、未だDucatiの思う性能が発揮されていない為なのか、07年型の「Multistrada」から、一気に約100cc拡大して、1100ccとなるようです。恐らく、各モデルも07年以降のモデルから順次1100ccに移行していくと思われます。

最初に新しい1100ccの空冷L型2気筒エンジンを積むモデルに選ばれたのは、「Multistrada」となりました。このモデルは、オフロード寄りの設計が主流だったデュアルパーパスモデルに、オンロード寄りの設計を持ち込んだモデルとして、衝撃的なデビューを飾ったんですが、時間の経過と、各社とも似たようなモデルを次々と投入してきたのもあって、古くなったと思いきや、その独特なデザインは今だ新鮮味を失っていないところがスゴイですね。というわけなのかは分かりませんが、07年型の「Multistrada」はデザインの変更は一切無し、細かい部分も06年型といっしょみたいですヨ。

Motor Box」の記事によると、空冷L型2気筒エンジンというフォーマットは維持されたままで、排気量だけ、992ccから1,078ccへと約100cc程アップされています。これに伴い、ボアが変更され、98mmに拡大されましたが、対してストロークは71.5mmままになっていて、圧縮比は10.5:1になっています。ピークパワーは3hpアップの95hpを7,750回転で、最大トルクは10.5kgmを4,750回転で発生させます。1000ccが、9.4kgmを5,000回転で発生させていたので、 350回転程低い域で1kgm多く発生させるということは、2気筒のネガである低回転域のトルクが厚くなっている訳ですね。さらにプラグが2本入って不均等爆発を抑制するシステムは引き継がれているので、大夫扱いやすそうです。また、Ducatiのクラッチと言えば、乾式だったのですが、このエンジンには湿式クラッチを採用している為、独特のメカノイズが抑えられているそうです。後、欧州の排ガス規制のユーロ3に対応したエンジンにもなっているようで、環境面もバッチリですね。

足まわりは、「Multistrada 1100」と、「Multistrada 1100 S」では差が設けられていて、「S」にはOhlins製のサスペンションが奢られます。さらに、フロントの43mm径倒立サスペンションのインナーチューブには金メッキが施されています。また、フロントフェンダー等の一部のパーツがカーボン製となり、高級感を演出しています。ちなみにノーマルでは、フロントにMarzocchi製、リアにSachs製のサスペンションになります。

ついでと言ってはナンですが、振動を遮断できるハンドルバーを、この高性能な足まわりと組み合わせることで、快適性をより高めているそうで、より長時間乗っていられるようになったみたいです。ツーリングが主体のモデルですから、快適性という性能は無視できない要素なんですね。

この2モデルは、10月には店頭に並ぶようなんですが、「S」モデルの価格が若干上がりそうらしいです。記事ではノーマルが12,000ユーロ(約1,800,000円)と、「S」が13.500ユーロ(2,020,000円)という予想がされていますが、国内では現在「Multistrada」は、ノーマルで1,365,000円、「S」が1,627,500円が売られているので、いきなり40〜50万円も値上げするんでしょうか。気になります。

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このページは、naganagaが2006年9月19日 22:59に書いたブログ記事です。

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