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Ducati最強エンジンテスタストレッタを積んだお買い得モデル「Monster S4R Testastretta」。

Ducati Monster S4R Testastretta

MotoGPや、WSBという世界的なモーターサイクルレースで活躍するDucatiの市販車用の最強エンジンといえば、L型2気筒テスタストレッタエンジンですよね(Desmosediciは、市販車用と呼んで良いのか分からないので含まず)。テスタストレッタとはバルブ挟角を狭角化した独特なレイアウトをしたカムタイミングメカニズムのDucati社内での呼称なんですが、このメカニズムは、同社でも「999」、「749」といったスーパーバイクと、ネイキッドのMonster系では、「Monster S4Rs Testastretta」しか搭載されていませんでしたが、この度、07年モデルから1つ下に位置する「Monster S4R」にも、このエンジンが搭載されるそうです。名前は、「Monster S4R Testastretta」となり、そのエンジン搭載を誇らしく名前に刻んでいます。

デザインは、お馴染みかつ伝統的なMonster系で、正直、コレといって大きな変化はありませんね。若干、ビキニカウルがスラント化したような感じはするんですが、あまりに微妙なので、全く変わっていないのかもしれません。Ducatiは、毎年、微妙にデザインを調整してきているそうなんですが、シルエットは意地でも変えないつもりのようですね。(笑)

ここまで来るとマンネリ通り越して定番になりつつあるので、こうなったら、MC界のmini(30年間デザインを変えなかった旧型の方です)を目指して、後20年はデザインを変えないで欲しいものです。

Motor Box」の記事によると、エンジンは、上位モデルの「Monster S4Rs Testastretta」と同じモノで、998ccの排気量で、ピークパワー130hpを9.500回転で発生させ、最大トルク103.9Nmを7,500回転で発生させます。下位モデルだからといって不当にパワーを下げると言うことは、流石Ducati。やりませんね。

では、どこが「Monster S4Rs Testastretta」と違うかというと、足まわりです。細かな調節が可能なOhlins製のサスペンションに変えて、43mm径のSHOWA製フルアジャスタブル倒立サスペンションに、ピギーバックリザーバー付のSachs製のリアサスペンションとなっています。プレーキは、他のMonster系に取り付けられているディスクと、Brembo製のキャリパーを共有しています。要は、エンジンだけはスゲーのが欲しいグレードって奴ですね。

まぁ、「Monster S4Rs Testastretta」と同じ性能のエンジンを、Ohlins製の高性能サスを諦めるだけで、2,000ユーロ(約300,000円)安い、12,500ユーロ(約1,850,000円)で買えるそうです。実際、レースでもしない限りOhlins製の高性能サスを、公道で使い切るって言うのは難しいですかね。部品はイイものじゃなきゃ嫌だという拘りが無い人には、悪い買い物ではないと思いますヨ。日本では、10月1日から発売を開始するそうです。

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このページは、naganagaが2006年9月11日 23:01に書いたブログ記事です。

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