Naga Blog

Motorcycle

油冷に変わって水冷エンジンを搭載した割に地味な「Bandit」のモデルチェンジの意味とは?

Bandit

SUZUKIの「Bandit」は、独特のフィーリングでファンを多く獲得していた油冷4ストローク4気筒エンジンを、水冷化された「GSX-R」から受け継いだモデルとして、人気を持続してきました。当初はフレームもダブルクレードルを採用して、SUZUKIの油冷系の直系としてのデザインでしたが、代を重ねるごとに普通のネイキッドモデルのようなフレームに変わってしまい、油冷系を表すものは、その美しい空冷フィンを持つエンジンだけになっていました。そして、ついに07年型の「Bandit」から油冷エンジンではなく水冷エンジンが搭載されることになりました。

Bandit

今回、大きく変更されたのエンジンのみで、他の部分のデザインは従来と変わっていません。しいて上げれば、色の塗り分けが変わったぐらいですかね。ただ、フレームのねじり剛性は10%ほど強化され、可変式のサドルが採用され10〜20mmの範囲でシート高を変更できるようになっているようです(翻訳がイマイチなんで自信がない)。モデルバリエーションは、カウルレスの「Bandit」と、ハーフカウルの「Bandit S」の2種類が用意されます。

MOTOR BOX」の記事によると、水冷4ストローク4気筒エンジンを積む新しい「Bandit」には、650ccと1250ccの2種類のエンジンがラインナップされ、両方とも改良されたEFIを採用して、燃費と排ガス性能を向上させているようです。後は、650ccエンジンが正確には656ccの排気量を持つという事ぐらいしか分かっていないようで、パワー、トルク等の細かいスペックは、これからの発表を待っている状態だそうです。

写真を見る限りでは、足まわりも変わっていないようです。ブレーキにオプションでABSが装着できるそうですヨ。

というわけで、水冷エンジンを採用した割には、地味目のモデルチェンジでまとめられた「Bandit」でした。基本的に、エンジンが変わると別のモーターサイクルになってしまうので、この水冷化が、どう販売に影響してくるのか気になるところですね。まぁ、SUZUKIとしては、同じ水冷エンジンを採用している、新モデルの「GSR600」や、「B-King」の方を売りたいのでしょうから、「Bandit」の売り上げが落ちても、こっちが好調なら問題ないって事でしょうか。しかし、「Bandit」の水冷化で、油冷エンジン採用モデルは「GSX1400」だけになってしまいました。近い将来、これも水冷化されてしまうのか心配です。油冷ファン危機?!

コメント [2]

ミッション軸が上方移動している点から考えると水冷GSX-R1100のエンジン流用とは違うようですので新作と思われますが、なぜにいまさらセンターカムチェーン方式なんですかね。
個人的には6速ミッションならまぁいいかなと思います。
それにしてもスイングアームの安っぽさは正直萎えます。
ひょっとして650の写真ですか?

>takutakumawasuさん
新しい水冷エンジンがセンターカムチェーンなのは、恐らく、モジュラー構造にして、一種類の腰下で、排気量の違う腰上を組み合わせる事で、数パターンのエンジンを、コストをかけずに作るつもりなんじゃないでしょうか。実際、650ccと1250ccの外観は、そっくりですし。
このエントリーに載せている「Bandit」は、650ccの方です。1250ccのスイングアームも650ccより、ちょっとたくましいぐらいで、安っぽさは負けてませんヨ。

About this entry

このページは、naganagaが2006年9月26日 23:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「発売前にいきなり値下げの「PlayStation3」、この効果でスタートダッシュなるか?」です。

次のブログ記事は「クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見された「Movable Type」を緊急バージョンアップ。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。