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品格を喪失した日本に、「国家の品格」は品格を取り戻させる契機になるか?

国家の品格

やっと、新潮社刊の「国家の品格」を読み終わりました。そんなに厚い本じゃなかったので、すぐ読み終わると思ったんですがね。イロイロと野暮用とかFF12のお陰で、時間がかかってしまいました。この本を読もうと思った切っ掛けは、ベストセラーだったということもあるのですが、帯に「すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論!」と書かれていたのに興味が湧いたのもあります。で、全部読んでみた結論は、帯に書かれてた程画期的な日本論だったかというと、個人的には違うと思いましたね。もう樟脳(ここポイント)の臭いがこびり付いたぐらい古くさい日本論ですヨ。日本が戦争に負けて、アメリカに占領された時に否定されてしまっていた日本人独特の価値観を、掘り起こしてきたに過ぎません。ともすれば、古くさいと一笑に付されてしまう内容を、それを臆する事も無く書ききった作者に、自分は賞賛を送りたいです。

「10年後の日本」は、現代日本の諸問題を知るには最適な1冊。

10年後の日本

文藝春秋刊の「10年後の日本」っていう本を読みました。日本の現状から10年後の未来を予測したという内容で、帯の文句の「あなたは生き残れるか」は、インパクト大で、恐らく知ってることが殆どだろうと思いつつ買ってしまいました。読み終わって思った事は内容からすると、ちょっと誇大表現かなと思いましたね。どっちかというと、今日本が抱えている問題の数々を、分かり易く要約してまとめて書いているという内容が中心で、予測の部分は、現状から分かる範囲に止まっているように感じました。

「拒否できない日本」を読んで、アメリカに踊らされる日本の情けなさに涙してみました。

拒否できない日本

日本は、1952年にサンフランシスコ講和条約が発効されて、アメリカによる占領下を離れ、独立を回復した筈なんだけど、文藝春秋刊の「拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる」を読むと、今だ占領下なのではないのかと思ってしまいました。今まで日本政府が行ってきた改革は、1994年から毎年提示される「年次改革要望書」や「外国貿易障壁報告書」に書かれてきたモノが殆どなんだそうですヨ。これは機密文書でも何でもなくて、在日アメリカ大使館のサイトで大々的に公開されている文書なんですね。しかも、これは政府間協議の場で日本政府が公式にアメリカ政府に要請した事なんです。自発的に内政干渉を依頼してる訳ですから、目も当てられませんね。なんか、日本政府もアメリカ政府に対して同様のモノを提出しているそうですが、あの我こそ世界一って思っている国が、はいそうですかと実行する筈ないのは間違いなく、今は、アメリカ政府から一方的なモノに変わっているようですヨ。

「中国人の愛国心」を読んで、中国とのつきあい方を考えてみる。

中国人の愛国心

日本と中国との関係は、「政冷経熱」という言葉があるように、経済の民間よる対中投資の活発さに比べ、政治は、靖国問題を代表とする歴史認識問題でギクシャクしている現状なんですが、何かといえば、日中友好条約締結時に解決している筈なのに、執拗に先の戦争の謝罪と賠償を求めくる姿勢に違和感を感じていました。しかも、官民上げて大騒ぎ。昨年の上海で起きた反日デモなどは、最たるモノで、中国共産党の扇動工作説も飛び交ってましたね。その時、掲げられていた「愛国無罪」のプラカードを見た時から、中国人の愛国心というのは、日本人の考える愛国心とは違うモノなのかなと感じていました。

こういう心情的な部分が関わってくるモノは、日本人が書いた本よりも、中国人が書いた本の方が良いんじゃないかと思って、類似した本はあえてスルーしていたんですが、王敏さんという中国人学者の書いたPHP研究所刊の「中国人の愛国心 日本人とは違う5つの思考回路」を見つけましたヨ。

タイトルに惹かれて「千円札は拾うな」を読んでみました。

千円札は拾うな

先日、雑誌の立ち読み目的で本屋をぶらぶらしていたら、ビジネス書のコーナーでインパクトのサンマーク出版の「千円札は拾うな」と出会いました。真緑の表紙に書かれた「千円札は拾うな」とデカデカと書かれているデザインは、手に取らせるに十分な訴求力があります。なんか面白そうと思ったので、ナンにも考えず買っちゃいました。帯を読んでみると、「残業を止めれば、給料が増える」と書いていたので、社員に向けた仕事の指南書みたいなものかと思って読み始めたのですが、内容は、予想と全く違って、どちらか言うと経営者、上級管理職向けでした。しかも、経営者一族が要職を独占しているような中小零細企業に務めている一社員には、かなり毒な内容で、自分が務めている会社の経営者が、いかに三流以下かというのが思い知らされる内容になってます。上記に当てはまる企業に勤めている方は、読み終わった後、暗い気分になるので読まない方が賢明だと思いますヨ。

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