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人は言葉以外でどう人を判断するのか「人は見た目が9割」を読んでみました。

人は見た目が9割

先日読み終えた新潮社刊「いつまでもデブと思うなよ」で、現代は「見た目主義社会」であるが故に、他人は太っている、痩せているという見た目だけで、その人の全てを判断しているので、より良い生活をするためには痩せている方が有利という内容が書かれてありました。この本は、ダイエット本なので、それ以上見た目についての突っ込んだ解説をされていなかったのですが、この本を読み終えた後、人間は人を見た目で判断する時、どういう所を見ているのだろうと興味が湧いてきたんですヨ。そんな時、たまたま本屋で見かけたのが、同じ新潮社刊の「人は見た目が9割」でした。まんまのタイトルと、帯に書いていた「理屈はルックスに勝てない。」というコピーにも興味を引かれた為、読んでみる事にしたんですヨ。

基本的に本書は、帯に書かれている「日本人のための「非言語コミュニケーション」入門!」のコピー通り、テーマである「ノンバーバル・コミュニケーション」の解説書となっています。簡単に書くと、顔つき、仕草、目つき、匂い、色、温度、距離等々、自分から発せられる言葉以外の膨大な情報を、人はどう判断をしているのかという心理学の領域を、現実よりも誇大な表現をして、観ている人に分かり易く伝える演劇や、漫画の表現方法を題材にして、心理学の知識のない読者に分かり易く、様々な事例を丁寧に解説しているのに好感を持ちました。

内容は、結構幅が広いので、感想を書きにくいのですが、人間は、言葉以外でどう他人を判断しているのかというメカニズムの理解は深まったと思いますね。対峙した時、この人が何を考えているんだろうという事を推し量る上で、本書で羅列されたデータを頭に入れておくと、有利かも知れませんね。

目次だけでも何が書かれているか分かると思うので引用しておきます。

  • 第1話 人は見た目で判断する
  • 第2話 仕草の法則
  • 第3話 女の嘘が見破れない理由
  • 第4話 マンガの伝達力
  • 第5話 日本人は無口なおしゃべり
  • 第6話 色と匂いに出でにけり
  • 第7話 良い間、悪い間、抜けてる間
  • 第8話 トイレの距離、恋愛の距離
  • 第9話 舞台は人生だ
  • 第10話 行儀作法もメッセージ
  • 第11話 顔色をうかがおう

ただ、「ノンバーバル・コミュニケーション」の知識を応用して、こうすればうまくいくといったマニュアル本的な内容を期待すると辛いですね。あくまで他人とのコミュニケーションにおいて、言語以外の要素が占める割合のほうが大きいって事を書いた論文ととらえた方が良いと思います。「理屈はルックスに勝てない。」というコピーは内容と程遠く編集者の勇み足といった所でしょうか。それでも、観る文化が発達している日本において、他人とのコミュニケーションでは、昔以上に「ノンバーバル・コミュニケーション」の比率が、かなり高くなっているんだという事が分かり、「見た目主義社会」を紐解く一助にはなったと思いますヨ。

そなんこんなで、ここで羅列されたデータを活かしていくのは読者自身という事のようですナ。

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starタイトル9割
star外見に興味がない方は是非
starまぁ、わからなくはないが・・・
star「ソファーの隙間はなぜ気持ちがいいのか」の答えは?
star皆さん手厳しい・・・

by G-Tools , 2008/01/08

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このページは、naganagaが2008年1月 8日 22:04に書いたブログ記事です。

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