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「いつまでもデブと思うなよ」読んで、自分の方向性は間違っていなかったのを確認できました。

いつまでもデブと思うなよ

身体検査で高脂血症と診断され、6月から始めたダイエット。途中、境界型糖尿病も追加され、是か非でも体重を落とさなければいけない身の上になってしまったので、挫折=病気の悪化という退路を断たれた状態で続けている訳なんです。人間ここまで追い込まれると本気なるもので、「Billy's Boot Camp」と、食事療法のお陰で、ダイエット開始から5ヵ月で約10kgの減量を達成しています。しかし、夢の60kg台手前から停滞期に入ってしまいナカナカ体重が減らなくなってしまったのですヨ。

KSR110」の小破で、運動をウォーキングに切り替えたところ、微妙なんですが体重が減り始めた時、本屋でベストセラー棚に置いてあった、新潮社刊「いつまでもデブと思うなよ」を読んでみることにしたんですヨ。停滞期で悩んでいる自分にとって、帯に書いてある「1年で50キロの減量に成功!」というコピーは、まさしく美味しいエサであった事に間違いありません。

著者のオタキング岡田斗司夫氏のダイエット開始前の体重は117kgだったそうです。オタク分野では有名人で、その大柄な体型はトレードマークだったんですが、正直、もっとあると思ってました。意外とって言ってはナンなんですけど、そんなぐらいしかなかったんですね。それでも、太り過ぎである事には間違いがないので、それが1年で50kg減の67kgというダイエットをしたって言う訳ですから、どんな凄い事をしたのか興味津々で読み始めた訳なんですヨ。

第1章では、「見た目主義社会」というキーワードを使って、著者がダイエットを決意するかが書かれているんですが、確かに太っていると損することの方が多いっていうのは納得ですね。どんなにスゴイ技能や、知識、考え方を持っていても、ただ見た目がダメというだけで、全否定される世の中になってしまったという分析は的を射ていると思いますヨ。そういう世の中である以上、やせる必要があるわけですね。自分みたいに、病気でやせなければと思った人間とは、志が違いますヨ。(病院に行っているみたいな記述があるので、本当はこっちの理由が大きい可能性は高いかと...。)

第2章から実践編へと突入です。ここから著者が提唱しているレコーディングダイエットというものを解説しながら進んでいきます。 簡単に書くと、ダイエットに関わる全ての食事・行動を記録していき、過去を振り返りながらやせていこうというものです。現在、女性誌とかで多く紹介されて女性が挑戦している、それだけを食べるとか、健康食品を使ったりとか、過激な運動をしたりとかといったダイエットは、かなり性質が違うモノなんですヨ。

太るメカニズムを分かり易く解説している部分なんかは、かなり身につまされますね。確かに無節操に食べてましたヨ。流石に、どうせ喰うなら大盛りじゃないと勿体ないっていう発想はなかったので、そこそこデブで止まっていただけなのも分かって、納得です。

ダイエット成功まで道筋を、助走・離陸・上昇・巡航という4つのステップに分けて解説しています。成功した後の事も書いてくれているので、至れり尽くせりな訳です。ただし、その方法論は極めて正攻法です。ダイエットに近道無しというのが最初に分かってしまうのですが、テクニック的な部分だけでなく思考法にも重点を置かれていて、ダイエット中に陥りやすい失敗や、取り組みのコツ等々がきめ細かく説明されているので、実践しようという気にさせてくれますヨ。勝手な自己解釈が入り込まず、辛くなった時にはどうすれば良いのか解りやすいので、成功しやすいと思います。本書が勧めるレコーディングダイエットのポイントは、主に下記の4つです。

  1. 食べたモノを1品々記録した上で、全てカロリーも記録する。
  2. 水を毎日2リットルぐらい飲む。
  3. 食事の摂取カロリーは、基礎代謝のカロリーを下回ってはいけない。
  4. 過剰にカロリーを摂ってしまった場合は、後日の合計で帳尻を合わせる。

1番目の項の部分がレコーディングダイエットたる所以で、 食べたモノとカロリーを記録する事で、今までいかに高カロリー食品ばかりを摂っていたかが分かるんだそうですヨ。記録することで、食事の量とカロリーを意識できるので、適切な量とカロリーを摂取するようになるって寸法です。同時に食事の摂取カロリーも監視している状態になるので、基礎代謝のカロリーを下回らないので疲れを感じる事も少なく、無節操をした場合でも、後日の合計で帳尻を合わせれば良いという訳で精神的に追い込まれることがないと、メリットだらけですね。

で、自分の場合、既に巡航に到達している事が分かりました。記録は付けていなかったのですが、高脂血症や糖尿病患者向けの食事療法本で、どれを食べて良いのか、どれを食べたらいけないのかを、知識して頭に入れておいて、高カロリーな食事を意識的に避けていたので、知らず知らずの内にレコーディングダイエットをしていたようなのです。最近、停滞気味なのも適正体重に近付いてくると減りのペースが落ちるという事も分かったので、自分がしてきた事は間違いではなかった事が確認できて、何だか嬉しかったですね。お陰で、食べる事が辛くなくなったし、ウォーキング通勤も楽しいと感じていますヨ。

食べたモノとカロリーを記録するというのが億劫に感じる方は、高脂血症や糖尿病患者向けの食事療法本よんで、そこに書かれている食品だけの食生活をしてみるのも良いかも知れませんヨ。

自分の場合、適正体重は60kg前後なので、まだまだ、本書の言うところのゴールである月面着陸には、もう一踏ん張りですが、頑張れる活力をもらいましたヨ。ナカナカ体重が減らないで困っている人には、オススメの本だと思います。ぜひ読んでみてください。

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いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)
岡田斗司夫
新潮社 2007-08-16
売り上げランキング : 74
おすすめ平均 star
star使える!
star脱過食魔をめざすさるきちにとって。
star論理に矛盾?評論家は少し黙らっしゃい。
starきちんと記録して痩せる
starでっきる〜かな?でっきる〜かな?ハテサテフフ〜ン♪

by G-Tools , 2007/12/28

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このページは、naganagaが2007年12月28日 18:12に書いたブログ記事です。

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