Motorcycle
大幅にパワーアップされて、Roehr Motorcyclesの「V-roehr 1250 SC」が発売されるようです。
今年の4月に、アメリカのモーターサイクルメーカーRoehr Motorcyclesが、Harley-Davidsonの「V-ROD」のエンジンを搭載したスーパースポーツモデル「V-roehr 1130」を発表したのですが、その時は、このモデルを量産する為の投資資金集めのプロトタイプモデルという位置付けだったのですが、今回発表された生産型と思われる「V-roehr 1250 SC」では、細かいスペックや価格等も公表され、2008年モデルとして顧客の元へ届けられる所まで漕ぎ着けたようです。
「V-roehr 1250 SC」のスタイリングは、プロトタイプモデルの「V-roehr 1130」と全く変わっておらず、新しく書くことがないです。自分の感想は前のエントリーを読んでもらうとして、さっさと次にいきますヨ。
「Motor Box」の記事と、「The Kneeslider」の記事と、「MCN」の記事によると、「V-roehr 1250 SC」に搭載されているエンジンは、Harley-Davidson製のRevolutionと呼ばれるものです。排気量は1250ccで、DOHCの8バルブの水冷4ストローク60°V型2気筒というフォーマットは変わらないのですが、さらにRotrex製のスーパーチャージャーでパワードーピングが施されています。これは、モーターサイクル用に非常に軽くてコンパクトになっているのが特長なんだそうです。これで、ピークパワーが9,000回転で180hp、最大トルクが153.3Nmというベースエンジンから比較すると驚きの数値を実現しています。ボアストロークは105mm×72mmとなっています。
乾燥重量が193kgとスーパースポーツとしては少し重いんですが、パワーとトルクが大きいので、驚愕の加速をしてくれると思いますヨ。ホイールベースが1,422mmと長いエンジンを積んでいる割には短めなので、結構機敏なハンドリングが期待できそうです。
足回りは、フロント、リアとも、Ohlins製のサスペンションが採用され、直径43mmのフロントサスペンションには、320mmのブレーキディスクと、Brembo製の4ポットブレーキキャリパーがラジアルマウントされています。リアは230mmのブレーキディスクとなっています。タイヤサイズは、プロントが120/70/17、リアが190/50/17となり、Marchesini製のアルミホイールと共に装着されます。
ある意味、やっちゃった感のあるモーターサイクルになりましたね。Harley-Davidsonのモデルが奏でるような1軸Vツイン独特の排気音と共に、他社のスーパースポーツ並の速度で駆け抜けていく姿を想像すると、何だか面白いですね。乗ったら、今まで体験したこと無い異次元の乗車体験ができそうです。
で、気になるお値段なんですが、44,995ドル(日本円で約5,034,000円)だそうです。少量生産という事も、これでも頑張っている数字なんですが、ここ最近高額モデルが目白押しなのと、車体の細かい部分が、手作り感たっぷりで洗練されていない部分が多いって考えると微妙ですね。特異なエンジンの魅力が、それに勝さるか興味がありますね。
コメント [2]
どう見てもDucati999を思い浮かべるのは
気のせいでは無いですよね
>かまへるさん
他にも、Ducatiの「916」、「1098」、MV AGUSTAの「F4」のデザイン要素も混じっていますヨ。イタリアのスーパースポーツに乗っている層を狙ってますと言わんばかりのデザインは分かり易いですね。アメリカ人がオリジナルデザインに拘ると、他の国でウケが悪いというのを間接的に証明している気がしますヨ。