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Roehr Motorcyclesが、クルーザー「V-ROD」のエンジンを積んだスーパースポーツモデル「V-roehr 1130」を発表。

V-roehr 1130

モーターサイクルでアメリカ車と言われて、まず思い出すのがHarley-Davidsonですよね。アメリカンスタイルのクルーザーデザインの元祖なわけで、そういう伝統があるのか後発のアメリカのメーカーは、独創的なデザインを与え無ければダメと考えているのか、Buellのスポーツモデルですら独創的なデザインなんですヨ。正直、他地域のメーカーの様なデザインは諦めるしか無かったんですよね。Roehr Motorcyclesは、やってしました。Harley-Davidsonの「V-ROD」のエンジンを積んだ、アメリカらしい独創的なデザインでないスポーツモデルを発表しましたヨ。

この赤いモデルは、名前を「V-roehr 1130」といいます。2気筒エンジンが積まれると言うことで分かり易くDucatiをイメージさせる外観になっていますが、よく見ているとツインチューブのアルミフレームが「1098」や「Desmosedici RR」ではなく、CAGIVAのGPレーサー「GP 500」の最後期モデルを彷彿とさせます。アッパーカウルの造形は縦目2灯で、MV AGUSTAの「F4」まんまといっても良いのですが、「F4」も「GP 500」をベースにデザインされているので妙にしっくりくるんですヨね。タンク周りは、「Desmosedici RR」に影響を受けた感じ、個人的にはサイドカウルとの連結部分が無ければ「GP 500」っぽくなったのにと思って残念です。リアカウルも「Desmosedici RR」似なんですが、後端に行くに従って尖っていく造形が、後ろから見るとナカナカ良い感じです。ただ、横から見るとボテッとした厚みを感じてしまうのはどうにかならなったのでしょうか。しかし、カウルの隙間から覗くエンジンは、まさにアメリカンなバフがけを施されたピカピカで、その車体のイメージとのギャップが面白いです。デザイン云々よりもここが、「V-roehr 1130」最大の魅力でしょうね。

The Kneeslider」の記事によると、エンジンは、上記でも書いたようにHarley-Davidsonの「V-Rod」に積まれる、Revolutionと呼ばれる排気量1130ccの水冷60°V型2気筒エンジンを登載しています。エンジン自体に手が入っているのかはよく分かりませんが、120hpのピークパワーと、75lb/ftの最大トルクを発生させています。Harley-Davidsonは、このエンジンの最高出力を公表おらず、110hp程出ているのではないかという事なので、11.3:1の圧縮比から考えて、ノーマルではないかと思いますが、自信ないです。また、同社が販売しているエンジンキットを組み込めば180hpまでパワーアップができるようです。後、このエンジン、ノーマルの状態ではフレームには登載できないらしく、補助部品を取り付けることで登載させているみたいです。

トランスミッションは、湿式多板の5速度だそうです。

元々、スーパースポーツ用のエンジンではないので重たいらしく、カウルのカーボン使用等で軽量化をしていますが、スーパースポーツモデルとしては少し重い乾燥重量で193kgとなってます。ただ、軽量化を車体上部に集中して行っている為、コーナリング時の安定感が増し、かなり機敏なハンドリングになっているようです。しかし、取り回しはちょっと辛いかもしれませんね。

足回りは、前後ともOhlinsのサスペンションが装備されています。ブレーキは、330mmのディスクにBremboのキャリパーが組み合わされるのですが、最新のラジアルマウントされたキャリパーではなく、従来のマウントを使うキャリパーが採用になっています。これに組み合わされるホイールは、Marchesiniのチタン製のタイプが採用され、軽量化に貢献しているようです。前120/70ZR17と、後190/55ZR17のタイヤを履きます

このユニークな「V-roehr 1130」最初の50台を2008年に発売するそうです。で、気になるお値段なんですが、やっぱり少量生産のモーターサイクルですね、39,995ドル(日本円で約4,716,000円)と、かなり高い値付けです。「Desmosedici RR」より若干安いぐらいですか、装備とエンジンの単価から考えると頑張っている価格ではあると思うのですが、クルーザーのエンジンを流用したスーパースポーツモデルでしょ、ナカナカ商売としてどうでしょう。難しいんじゃないでしょうかね。

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このページは、naganagaが2007年3月27日 22:36に書いたブログ記事です。

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