Motorcycle
過激指向に変わった?BMWのスーパースポーツモデル「HP2 Sport」が市販化。
前のエントリーで紹介したBMWの耐久レーサー「HP2 Sport」なんですが、ついに市販バージョンが登場すると発表がありました。世界耐久選手権に出場しているモデルと、ほぼ同じ構成で発売みたいで、ナカナカBMWのスーパースポーツモデルを待ち望んでいた人には、魅力的なストーリーをひっさげての登場となりますね。HP2という高級レンジのモデルを買う顧客の事を分かっているなと思うのは、やはりエンジンの形式が、フラットツインっていう所ですね。
デザインについては、耐久レーサーとほぼ同じという事で、感想は耐久レーサー出たときに書いてしまったので、今回は正直書く事がないのですが、あまり評判のよろしくなかったヘッドライトのデザインは大きく変えてきましたね。あのままだと、眉毛インテークの位置もありコミカルな印象だったモノですから、変えたのは必然でしょう。大きくなったライトカバーの奥にあるヘッドライトは、BMW車であることを主張するように、異形2灯となっています。眉毛インテークは残されていますが、気にならなくなりましたヨ。
メーターには、GPレーサーのようなデジタルパネルが採用、しかもカーボンのカバーが装着されていて、レーシーな雰囲気バッチリ、ナカナカやる気モードにさせてくれますヨ。
後、耐久レーサーでは、アクラボビッチのサイレンサーが無骨に付き出していたリアカウルも、あのままでいくのかと思っていたら変更され、リアカウルの形状に合わされ、一体に見えるようなデザインになっています。尖っていくようなデザインでナカナカ格好良いですヨ。ストップランプやリアフェンダーは、つり下げ式にされています。巧みにトレンドを取り入れているといった所でしょうか。
たったこれだけなんですけど、耐久レーサーの時よりデザインの完成度が上がっているように見えるのが面白ですね。
「Motor Box」の記事によると、「HP2 Sports」のエンジンは、空冷・油冷共用の水平対向2気筒というBMW伝統のフォーマットとし、排気量は約1200ccだそうです。圧縮比が他のモデルから変更され12.5:1となり、DOHCとラジアル化されたバルブは33〜39(恐らくバルブ計)吸気側が直径39mm、排気側が33mmに拡大にされているそうです。ピークパワーは、8,750回転で130hp133hp(耐久レーサーでは140hp)を発生し、最大トルクは6,000回転で115Nmを発生させます。9,500回転からレッドゾーンだそうですヨ。吸気系は、「R1200S」を由来とするEFIを採用しているそうです。もちろんBMWですから、排気系にはキャタライザー装備です。で、この「HP2 Sports」乾燥車重は、178kgと軽く、全体重量でも199kgと僅かに200kgを下回っているそうで、日本車と負けていないレベルなんだそうですヨ。
足回りに関しては、最近のスーパースポーツにしては珍しく、フロントサスペンションには正立タイプ「HP2」シリーズ初となるテレレバー採用されています。これに組み合わされるブレーキシステムは、直径320mmのブレーキディスクと、ラジアルにマウントされたbrembo製のキャリパーとなっていて、BMWならばもちろんというわけで、Racing ABSと呼ばれるスポーツ走行に特化したABSシステムが採用されています。後、リアタイヤのサイズが190/55になっているそうです。
この他にも、補強の入れられたフレーム等々から考えて「HP2 Enduro」・「HP2 Megamoto」よりも高い価格になりそう予感がしますね。260,000円ぐらいは軽くいっちゃうんじゃないかと思いますね。それでも、ここまで過激なモデルは、今までBMWには無かったので魅力的ですよね。BMWの好きの人で、もう既に購入の算段している人が結構居そうな気がしますヨ。
コメント [10]
早速の情報ありがとうございました。R1200Sには一時乗っていましたが、低速トルクがないのと、足つきが悪いので手放してしまいました。
HP2は大変魅力的ですが、問題は足つきです。
せめて815mmくらいだったら乗りこなせるんですが..。
予想価格350万円でーす。
何気に以下まとめ。
・133馬力
・満タン198kg(16リッタータンク)
・フルカーボン外装
・2D製液晶パネルメーター(MotoGPタイプ)
・クイックシフター(シフトアップノークラッチ装置)
・前後オーリンズ
・キャタライザー装備&サイレンサー前に開閉装置らしき物有り
・DOHC4バルブエンジン(越下は現行R系?)
・予想価格350万円(14,500英ポンドとの情報)
・2008年春発売予定
追伸
フロントサスはテレレバーですよ。
情報ありがとうございました。
ついにBMWもノークラッチを製品化するのですね。
いまFJRのASノークラに乗っていますがこれからは四輪の2ペダルMTのようにバイクでもクラッチレスが主流になるといいですね。
もしもK1200GTのノークラが出たら買いたいですね。
>yastranaさん
補足データありがとうございます。14,500ポンドですか、流石英国価格は、かなり高騰しますね。だいたい英国分は50〜100万円上乗せなので、それを差し引いて、大体260〜300万円っていうのが妥当な線じゃないかと思いますヨ。
>kenさん
クイックシフターですから、完全なオートマって訳ではないですヨ。シフトアップのみクラッチ操作無しで、シフトダウンはクラッチ操作がいります。個人的には、スポーツモデルからシフトする楽しみを排除するのはどうかと思っています。
ディーラー(県外)の情報で予想価格360万、12月のディーラー会議で導入スケジュール発表ってことのようですよ。
R1200Sはヤフオク出品中(ぉぃ
>yastranaさん
BMWジャパンは、英国価格を適応ですか。強気ですね。自動車では金持ちブランドをウリにしているから仕方ないかってとこですかね。
再びシフトパターンの話です。
レースの世界から継承されたギアシフト・アシスタント
BMW HP2 Sport のもう1 つの純粋なレース装備として、標準装備のギアシフト・アシスタントがあります。これは自動変速とも言えるシステムで、アクセルを戻したりクラッチを切ったりせずにすばやい変速を可能にします。ギア・レバーを操作すると、エレクトロニック・エンジン・コントロール・ユニットが点火角度を絞り、噴射量を抑制します。つまり、ギアシフト時にはエンジン負荷が「低い状態」になるため、クラッチを使用しなくても高速シフトができるのです。このギアシフト・アシスタントは、通常の走行条件下で作動するように設定されていますが、必要に応じて切換え特性を反転させる(特別装備の圧力センサー)ことでレース仕様にすることもできます。ただし、ライダーがクラッチを操作すると、ギアシフト・アシスタントはオフになります。BMW HP2 Sport は、このようにギアシフト・アシスタントを作動させるかどうかの決定を常にライダーに委ねることになります。
これはシフトダウンでも有効なのでしょうか?
この機能について非常に興味があります。
渋滞にはまったときにクラッチを操作しないことは肉体なストレスから開放されます。
今乗っている07GSXR-1000、07FJR1300ASを下取りに出してゲットしようか迷っています。
普段の足は07FZ1ローダウン使用でOKです。
>>naganagaさん
せめて300万くらいでなんとかお願いしたいところ・・・
>>Kenさん
つじつかさ氏のページからプレスリリースのPDFが見れますね。
これはおそらく逆シフト(1アップ5ダウン)に対応可能って意味ですね。
動画を見ても、シフトダウンではクラッチ使ってます。
シフトアップは腕は全開位置のままで足だけシフトアップ動作していますね。
>kenさん
完全オートマ仕様かどうかって事なんですが、今の所、プレスリリースぐらいしか全容を知る手立てが無い状況です。追って雑誌等が「HP2 Sport」の試乗インプレを掲載するでしょうから、その時期には、詳細が判明すると思いますヨ。kenさんの希望通りの仕様だと良いですね。