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Kawasakiの08年型「ZX-10R」の詳細が発表されましたヨ。

Ninja ZX-10R

先日、写真だけが先行公開されていたKawasakiの新しい「ZX-10R」の詳細が発表されました。9月28日からフランスの首都パリで開催される「パリ・ショー」が開幕するので、それに合わせての発表だと思われます。「マイコミジャーナル」の記事によると、

2008モデルのZX-10Rは、ライダーの操作にリニアに反応する車体を追求し、レースレベルでのライダーとマシンの双方向コミュニケーションの実現を目指して開発。

引用先:マイコミジャーナル

なんだそうです。要は、前のモデルよりも扱いやすくなったヨということですね。

デザインは、現在のデザイントレンドを入れる形で大幅に変更されています。細かいディテールはエッジを立てた感じなっていて、シャープさが増していますね。

アッパーカウルは、ライダーの上半身を包み込むような大柄な形から一転、前面の面積が小さい小型カウルになっています。ヘッドライトはレンズ面が大型化されたのですが、小型のアッパーカウルを採用したしわ寄せなのか、かなり寄り目です。横から見るとレンズ面がカウルの傾斜にツライチになっていないこともあり、ここだけでデザインを悪くしている印象です。もう少し上手の方法は無かったものかと思ってしまいすヨ。また、面白いところで、ウインカーがバックミラーのアームに設置されていますね。転倒した時のダメージは少なそうなので良いアイディアだと思いますが、デザイン的にちょっと微妙な気がします。

サイドカウルは、トレンドの開口面積が大きいデザインを採用。エンジンのシリンダー付近に通るサブフレーム(?)の処理が良いですね。全体的には、車幅がかなり絞り込まれたように見える為、コンパクトに見えます。ただ、クランクケース辺りのカウルが大胆に取り払われているので、転倒するとエンジンのダメージが大きそうです。

リア周辺で一番目立つのが、シート下から通常の位置に戻されたサイレンサーですね。ラッパ型の形状になり、ちょっとしたノスタルジーも感じちゃったりするのですが、騒音を低減するためにかなり複雑な構造になっているので、こんな形になっているみたいです。ナンか妙な迫力がありますね。また、サイレンサーが無くなったリアカウルは、薄くスッキリした形状になっています。かなり腰高に見えるのは気のせいですかね。

全体的には、素直に格好良いと思えるデザインを目指して、よくまとまっていると思うのですが、ヘッドライトが全部台無しにしているよう感じてしまいますね。オシイです。

マイコミジャーナル」の記事によると、排気量998ccの水冷4ストローク並列4気筒DOHCエンジン(圧縮比12.7:1)を搭載しています。残念ながらピークパワーと最大トルクは発表されていないのですが、間違いなく旧モデルを上回っているでしょう。吸気系はEFIで、ケイヒン製のφ43mmのモノが採用されています。このEFIは、インジェクターがデュアルになっており、中低速を犠牲にせずに高回転域のパワーを向上しているそうです。排気系は、エンジン下部にプレチャンバー挟むことで、排気騒音を低減しているそうです。キャタライザーはパラジウム触媒を採用しする事で、欧州の排ガス規制ユーロ3に対応しているそうです。

スイングアームピボット周辺のフレーム厚変更と、ヘッドパイプを10mm前方へ移動する等々の改良が施されたフレームは、前部にラムエア導入路を兼ねたツインチューブバックボーンフレームを採用。剛性バランスが向上しているそうです。また、2ピース構造のアルミダイキャスト製のサブフレームが追加されているそうです。極太のスイングアームはプレス成型ビームで、上部にスタビライザーを装備しています。

足回りには、フロントサスペンションは、フルアジャスタブルの43mm倒立フォークを採用。インナーチューブには、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングが施されていて、摩擦の低減だけでなく、フリクションコントロール性も向上させているそうです。また、リヤサスペンションは、リンケージのマウント位置を変更しています。フロントのブレーキディスクはφ310mm、厚さ5.5mmのモノが採用され、トキコ製新型4ポットキャリパーをラジアルマウントしています。

で、改良てんこ盛りの08型「ZX-10R」ですが、気になるお値段は発表されてません。現行モデルが1,300,000円前後で売られている事からすると、大体1,400,000円前後じゃないかと予想しております。でも、正直、このクラスの進化スピードはスゴイですヨね。気合い入りすぎて、いつ買っていいのか分かんなくなりそうですヨ。

コメント [2]

>よくまとまっていると思うのですが、ヘッドライトが全部台無しにしているよう感じてしまいますね

ミもフタも無い台詞ですが、全くごもっともで。
真横から見るとかっこいいのに…。

>takutakumawasuさん
確かにミもフタもないですが、デザインにどこか変な部分があるというのもKawasakiの魅力でもあると思っていますヨ。

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このページは、naganagaが2007年9月28日 23:06に書いたブログ記事です。

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