HONDAの｢CBR600RR｣は、レーサーの｢RC211V｣とそっくりなデザインで、人気のあるモデルなんですが、元のなった｢RC211V｣が、デビューが大幅にデザインを変更してこなかったので、05年のモデルチェンジの時は、メカ的には新しくなって性能も向上しているのに、パッと見変化したように見えない微妙な事をしていたのですが、前のエントリーで書いたように、07型は、新しい｢RC211V｣とよく似たデザインに変更されると知って、07年モデルのデザインがどう変化するのか楽しみに待っていましたヨ。とっ言っても、恐らく07年型だと思われる新しい｢RC211V｣のデザインは、まだ発表もされてないので、全然見たこと無いので、どんなデザインか予想できなかったんですけどね。

というわけで、新しい｢CBR600RR｣デザインなんですが、ホントに大幅に変わりましたね。ヘッドライトの形状や、リアカウル形等、面影は多少残っているものの、シルエット、ディテールにおいて全く新しいデザインになりましヨ。特に目を引くのか、最小限の面積でエンジンに貼り付くサイドカウルですね。かなりエンジンに溶け込んだよう見えるので、ハーフカウルの様な雰囲気がありますね。ただ、転倒した時も、クランクケースとかハーフカウルのモデルと同じ箇所を削りそうな感じがしますヨ(笑)。カウルでエンジンが保護されて、エンジン自体のダメージは小さいっていうのがこの手のモデルの利点でもあったのですが、それが無くなったのは、ちょっとイタイかもしれませんね。

アッパーカウルは、2灯ベッドライトの間にエアインテークが設置され、apriliaの｢SRV1000R｣と似た雰囲気になっちゃってます。｢SRV1000R｣のデザインの元ネタは、前にWSBを走ってた｢VTR1000SP-2｣だから、問題ないっちゃ問題ないですけどね...。小顔だから問題ないかな。

リアカウルは、前ほど大きくは変化していませんが、厚みは大夫薄くなってます。ビルドイン型のサイレンサーが、よりリアカウルに組み込まれた形になったので、テールランプの位置が排気口より下になってリアフェンダーに組み込まれた形になっています。とって付けたような安っぽい感じになったので、好き嫌い分かれると思いますね。

MotoGPは07年シーズンから、エンジンの排気量規制で800ccへの排気量ダウンに伴い、レーサーの｢RC211V｣も新しいモデルに切り替わるのですが、今回｢CBR600RR｣が採用したデザインは、HONDAの次期レーサーのデザインなんでしょうかね。全く関係無いのかもしれないですが、とっても気になりますヨ。

次にエンジン関係なんですが、｢MOTOR BOX｣の記事によると、当然、水冷並列4気筒というエンジンフォーマットは変わりませんけど、やはり、パワー、トルクとも向上しています。13,500回転で120hpのピークパワー、11.250回転で66Nmの最大トルクを発生させています。圧縮比が12.2:1と若干の変化したのと、新しいインジェクターの採用で、ユーロ3の排ガス規制に対応しつつ達成した性能となっているようですね。また、エンジンには｢Hornet250｣で採用された何が付いている(訳がイマイチでよく分かりませんでした)みたいです。多分、排気ガス再燃焼システムのエアインジェクションだとおもうんですけどね。それと、エンジンには一部マグネシウムパーツを使って軽量化しているそうですヨ。

また、エンジンの取り付け位置が15mm後になり、重量バランスが見直されたようです。その他も、細かい位置調整が行われていて、ハンドリング性能の向上に役立っているようです。後、電子制御ステアリングダンパーHESDも新しくなってます。

足まわり等は、何も書かれていなかったのですが、写真を見る限り、リアサスペンションのユニットプロリンクは引き続き採用されているようです。接地感が掴みやすくなっているのか気になりますね。前ブレーキは、05年ですでにラジアルマント化されているので、変化無しです。

というわけで、07年型｢CBR600RR｣は、かなりの意欲作のようですね。恐らく、その姿形から、かなり過激度の高いモデルである事に間違いない(といっても、HONDAのモデルですから、乗り手を選ぶ部類には入ると思いますが、先端技術を使ってフレンドリーな過激さに収めているでしょうな。)でしょう。結構デザインも新しくてイイ感じなので、もう、欲しくなっちゃった人いるんじゃないかな。恐らく、現行モデルとそう変わらない価格だと思うので、今から｢CBR600RR｣貯金始めちゃってもいいかもね。