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Political and Economy

中共は、矢継ぎ早やになりふり構わない資本流出阻止方策を実施中です。

昨年末に発表された中共の外貨準備高が急減に、共産党や中共政府内に激震が走ったのか、矢継ぎ早やになりふり構わない資本流出阻止方策を実施中なのです。先日、デビットカードの「銀聯カード」が新規発行停止となりましたが、海外で「銀聯カード」が使えなくなってきている様で、買い物をしても支払いができないので、さらに買わない(買えない)行動になっているようです。

日本では、2015年終盤から中共国外での引き出し規制が始まって以来、爆買いの沈静化が進み、百貨店や土産物屋、免税店で中共人観光客の姿も少なくなり、ディスカウントショップや100円ショップ、中古ブランドショップが盛況になったり、客船で地方都市に乗り付けて比較的価格の安い商品を買ってたりしてましたが、それも終わりです。

外貨預金は引き出す為の申請書類が増え、事実上使用不能状態に陥り、凍結措置まで行われる始末。元をドルに両替する為に銀行の窓口へ出向いても両替ができなくなったりして、一人あたり年間5万ドルの海外持ち出し制限も怪しくなってきました。さらに1月28日の所謂「春節」の後には、より強力な外貨の持ち出し規制がかけられるようです。恐らく、1月末以降、日本のみならず世界中で中共人観光客の姿を見かけることは、めっきりと減ることになるのではと思います。中共人観光客相手にご商売されている方は、即急な方針転換を余儀なくされるかもしれません。

香港のオフショア市場で、1月5日に「翌日物」と呼ばれる短期金融市場でおこなわれる銀行間金利が一時的に100%を超えました。午前中に16.9%から38.3%に急騰し、午後に100%を超える展開がありました。出来高は20億ドル(日本円で約2340億円:2017年1月現在)となり、急落傾向の人民元が対ドルで2%反発した事になります。とはいっても一時的な事だったらしく、1ドル=6.90元前後で推移する傾向は変わってないです。もうすぐ7元超えなんですかね。

この他に、企業の外貨購入の規制や、海外送金は審査の厳格化、企業の外貨借入の前倒し返済を禁止、香港等で取引される海外運用の保険商品等の購入も規制と、外貨流出を防ぐどころか、外貨流入にまで止まりそうな勢いなので、先日中共政府の出した速報値3兆516億ドルは、やはり眉唾もので既に3兆ドルを大幅に下回り1兆ドル台となっていても不思議ではないと思って良いのではと思います。外貨準備高の底はもう見えているのかもしれません。

中共には闇金融が存在しますが、当局の規制と表経済の停滞が深刻化すれば闇金融とて無事では済まないでしょう。闇金融の破綻が起こった時は、どんな事に起きるのでしょうか。また何処かで大爆発?、それともと何処かで戦闘行為?、ああ、コワイ。

短期金利が100%を超え、いよいよ人民元崩落の危機 外貨資本流出阻止に断末魔のような手口、香港オフショアで「元高」の椿事

矢継ぎ早やに資本流出阻止のためにとんでもない規制をかける中国。銀聯カードの新規発行停止ばかりではなかった。海外で買い物をしても、カードが使えなくなってきた。日本ばかりか世界中の免税店で悲鳴が上がった。

引用元:宮崎正弘の国際ニュース・早読み

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このページは、naganagaが2017年1月 8日 01:39に書いたブログ記事です。

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