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Political and Economy

景気対策はテキトーにやっといて、「銀聯カード」新規発行停止で外貨準備高減少の歯止めに血道を上げる中共。遅いと思います。

中共の外貨準備高が急減は、当局が出した速報値の691億ドル減の3兆516億ドル(日本円で約348兆円:2016年12月現在)の数字よりも、かなり深刻のようで、中共人の爆買いに使われていた日本でも使える「銀聯カード」を、中国人民銀行と中央銀行監査委員会は、新規発行を停止すると発表しました。

流石、中共人の旅行の実態は買い出しですから、2015年の売り上げが7兆9千億元(日本円で約118兆円:2016年12月現在)ってすごい金額となってます。海外で購入しまくる中共人対策として2015年10月1日より中共国外での引き出しを1日1万元(日本円で約16万8千円:2016年12月現在)と上限額が設定し、2016年は爆買いが一時的に沈静化して外貨流出を止める一助になりましたが、中共人民には対策ありとの事で、購入人数を増やして安い商品を大量購入っていう方法に切り替え外貨流出の減少は小幅にとどまる様になってしまったらしく、「銀聯カード」の新規発行停止することで、頭数作戦を封じる政策を取ったということですね。

中共の当局は景気減退より外貨流出の方を重要視していると言うことは、市場や為替介入資金を確保するのが目的なんでしょうけど、貿易の決済とか諸々と介入資金以外のところでも外貨って必要なのに、為替操作以外には景気を維持する方法が無いって考えて目もくれようともしないです。8000億ドル(日本円で約94兆円:2016年12月現在)も介入で使っているにも関わらず下落傾向に歯止めがかかっていないのに、まだ続けようとしているのは、色んな意味で流石です。

過去一年の公式統計だけで7280億ドル(日本円で約85兆円:2016年12月現在)が中国から海外のオフショア市場へ流出し、第三四半期だけでも流出額が2460億ドル(日本円で約29兆円:2016年12月現在)にのぼったそうですが、中共政府の公式統計は眉唾ものなので、もっと多いと思って良いかと思います。そんなこんなで為替の方は中共の経済政策にちゃんと反応してて対ドルレートが6.2元から6.95元前後までの安値傾向で、もうすぐ7元突破です。対円では22元から15元前後となってます。

先日、米国のFRB(連邦準備制度理事会)が利上げを決めたので、ドル資金が新興国(中共含む)から米国へ還流しだすので、中共の外貨準備高はさらに切迫した状況になりそうです。トランプ政権になって噂通り複数回の利上げが行われたら、中共経済はチーンかもしれません。もちろん、日本の経済への悪影響はあるでしょう。緊縮傾向の財政なんでデフレに逆戻りぐらいだったら、まだ幸せと思う今日此の頃です。

「いまごろになって『遅い』って」気がしますがね。中国、銀聯カードの発行を停止。いよいよリスク切迫

 12月20日、中国人民銀行と中央銀行監査委員会は、銀聯カードの新規発行を停止すると発表した。
 銀聯カードとはいわゆる「デュアル・カレンシー」カードで、海外でも使える。わかりやすく言えば、中国で買い物ができるうえ、日本に来ても使える。中国人の爆買いの武器はこれである。

引用元:宮崎正弘の国際ニュース・早読み

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このページは、naganagaが2016年12月26日 23:45に書いたブログ記事です。

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