SUZUKIは、｢SV650｣の2017年モデルに、新しいカテゴリーが加わります。｢SV650｣をスクランブラースタイルに仕立てた｢SV650 Scrambler｣です。他社が次々とスクランブラーモデルを出してトレンドとなっている中、SUZUKIは参入する気配もなかったのですが、やっと登場となりました。ただし、フランスだけで販売されるメーカーコンプリートモデルです。

｢SV650 Scrambler｣は、ベースとなる｢SV650｣には手が入っていませんので、性能は全く同じです。外観だけスクランブラーっぽくしていますが、基本的オンロード用のモデルだと思ったほうが良いでしょう。一応オフロードを走行できるように、タイヤにDunlop製の｢Sportmax Mutant｣を装着、より広くアップライトなLSL製のハンドルバー、金属製の爪が付いた、より大きなフットペグが取り付けられています。

外観もスクランブラーモデルの雰囲気を出す為に、アルミ製の短いフロントフェンダーに、アルミ製のメーターバイザー、アルミ製のラジエーターガード、アルミ製のチェーンガード、ヘッドライトプロテクター、フライシールド、リブ付きブラウンレザーシート、小型のウインカーといった部品が追加されたり交換されています。これらの追加パーツはSUZUKI純正ではなくアフターパーツメーカーのものだそうです。

｢SV650 Scrambler｣の価格は7,999ユーロ(日本円で約99万円：2016年12月6日現在)です。ベースモデルとなる｢SV650｣の日本での価格は738,720円ですから25万円程アップという事になります。パーツ代分値上がったといった所でしょうか。SUZUKIフランス独自のメーカー改造のコンプリートモデルという位置付けですから、日本向けで売られる事はないでしょう。SUZUKIだってメーカーですから、日本でスクランブラーを売ると決めると、ちゃんと純正部品で固めたスクランブラーモデルを別に開発すると思います。

引用元：MCN｢New Suzuki SV650 Scrambler｣