Motorcycle
フランスでHONDAの競技用車両「CRF450」をスーパーモタードの公道仕様として販売。
スーパーモタードと称されるターマックと呼ばれる舗装されたアスファルト路面8割と、ダートと呼ばれる未舗装路面2割を基準に織り交ぜたコースで競われるモーターサイクルレースは、米国で始まり、欧州で普及したレースカテゴリーで、特にフランスで盛んです。それ故にモタードモデルの需要もあり、HONDAのフランスの輸入業者であるSuperboostは、フランス市場向けの競技用車両「CRF450」を独自にスーパーモタードの公道仕様を製作し販売します。
「CRF450 Supermotard」は、「CRF450」の2017年モデルがベースとなっているので、フロントフォークや、エレクトリックスターター、ダウンドラフトフューエルインジェクションという装備が標準となり、これにSuperboostによりモタードキット(ヘッドライト、フロントフォーク、ハンドガード、ブレーキディスク、フロントフェンダー、ホイール、タイヤ、マフラー、ブレーキキャリパー)が組み付けられて公道仕様にしています。
「CRF450 Supermotard」には、3種類のモデルで設定されていて、「CRF450R」が11,299ユーロ(日本円で約137万円:2016年12月現在)、「CRF450RX」が10,999ユーロ(日本円で約133万円:2016年12月現在)、ダート仕様の「CRF450X」が10,999ユーロ(日本円で約133万円:2016年12月現在)というベースモデル+キットパーツの価格設定になっています。キットパーツとして交換されているパーツの価格や組付け工賃等の費用を考えると順当な値付けと言えるのではないかと思います。ただし、残念ながらSuperboostの独自仕様なので日本で販売される事はありえません。
一応、国内では「CRF450」は競技用車両となっているので、フランスで公道仕様にした「CRF450 Supermotard」を国内に輸入した場合、輸入車として車検が通るかは解りません。仮に通るとすれば、似たような仕様を国内仕様の「CRF450」で作ったとしても、素が競技用車両なのを公道で走らせるには色々と面倒な法手続きをクリアしないといけないので、コストや手間が見合わないかと思われます。フランスから輸入車として並行輸入して面倒な法手続きをクリアする方が安いかもしれませんね。そこまでするならKTMの「690 SMC R」あたりでも買うわってなるのはごもっともです。
引用元:Asphalt & Rubber「2017 Honda CRF450 Supermoto, for France Only」