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Arielのハイパフォーマンスネイキッド「Ace R」が発表。全てにおいてプレミアムです。

Ariel Ace R
Ariel Ace R

先にスポーツカーメーカーとして復活した英国のブランドArielは、2014年、VFR1200FのV4エンジンを搭載した「Ace」を発売しモーターサイクルメーカーとしても50年ぶりに復活しました。現在までに50台の「Ace」を生産し、その開発と生産から得た知識が、よりハイパフォーマンスな「Ace R」の開発に結びつきました。この度Arielはショーでの発表を前に「Ace R」の仕様を発表しました。「Ace」よりも劇的にパフォーマンスを向上させた為、このモデルは10台しか製造販売されないプレミアムモデルとなりました。もちろん価格もプレミアムです。

「Ace R」に搭載されるエンジンは、MJWスペシャリストのMark Woodage氏と協力し「Ace」をに搭載しているHONDA製の排気量1236cc水冷4ストロークSOHC4バルブV型4気筒エンジンをさらにチューニングしています。新しいカムシャフトを開発し、圧縮を高め、シリンダーヘッドを改造し、内部を軽くし、タイミングを修正する事で、最高出力を173hpから201hpへと高め、最大トルクを98nmから143nmへと上げました。レブの範囲全体で優れた性能を発揮するそうです。また、大幅なパワーアップにも関わらずこれまでどおり信頼性を維持しているそうです。ギアボックスには、様々なWSBチームとMotoGPチームが使用するTranslogic製のクイックシフターが装備されており、フルパワーシフトをさせることができます。

「Ace R」は「Ace」同様に、同社の超軽量スポーツカー「Atom」からの意匠である印象的なトレリスフレームが特徴的なデザインとなっていて、アルミニウムのビレットから削り出し加工され剛性と美しさを両立していますが、さらにその剛性を維持しながら軽量化を施されています。フレームは、標準ではパールカラーの黒で塗装されていますが、顧客の要望に応じて仕上げも変える事が可能です。また、さらに軽量化する為に、アルミニウムとチタンのボルトを使用しています。

キャスター角を21.4度と急にして鋭くクイックなハンドリング(顧客から要望があれば変更する事は可能)となっています。サスペンションは、前後ともOhlins製を使用し、アップリズされたスプリングとユニークなバルブが付いているので、より正確なハンドリングとより速いターンができるそうです。

「Ace R」の外装と燃料タンクはすべてカーボンファイバー製です。「Ace」の外装重量から65%を軽くなっています。金のアルマイト加工されたレバーとステップは専用のものとし、低、中、高の3つの高さで調整できます。

「Ace R」のホイールは、標準より50%軽量であるBST製の5本スポークカーボンファイバーホイールとなっています。ブレーキは、フロントにはNissin製の6ポットキャリパーと、リアにはNissin製の2ポットキャリパーとなっています。さらにABSとトラクションコントロールが標準装備されています。タイヤはDunlop製の「Sportmax GP Racer」です。

「Ace R」は、エンジンのパワーアップと軽量化で、時速298kmの最高速度と0-100km加速2.7秒という数値を発揮しています。

「Ace R」の生産は2017年初頭に開始され、最初の出荷は春頃になるそうです。価格は定価らしいものが無いみたいで、49,995ポンド(日本円で約681万円:2016年11月現在)からのスタートになるようです。実車の公開は11月19日〜27日に開催されるNECオートバイライブショーで行われます。直に見れる最初で最後の機会となるでしょう。と書きましたが、海外ショーなので日本から気軽に見に行く事は大変難しいですので写真でガマンです。

引用元:MCN「The new Ariel Ace R - 201bhp but with a big price tag

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このページは、naganagaが2016年11月18日 22:08に書いたブログ記事です。

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