Motorcycle
新しいDucatiの「Monster」はエントリーモデルの「Monster 797」からスタート。
DucatiはミラノでのEICMAショーで新しい「Monster」を3モデル発表しました。内2つのモデルは「Monster 1200」と「Monster 1200S」のマイナーチェンジで変化が無いように見えますが、地味ながら大幅なアップデートで着実な進化をしています。3つめのモデル「Monster 797」は、新しく設計され車体に「Scrambler」から復活した排気量803ccの空冷2バルブLツインエンジンを搭載したフルモデルチェンジモデルです。新しい世代の「Monster」はエントリーモデルの「Monster 797」からスタートという事ですね。
排気量803ccの空冷2バルブLツインエンジンは「Scrambler」と共用らしく、最高出力は75hpで、最大トルクは50.8ftlbと同一です。車重は193kgとなっており、車体がエンジンパワーより勝っている感じですね。それでも大排気量の2気筒エンジンですから、大きいバックトルクを制御する為にスリッパークラッチが装備されています。それと「Monster 797」は電子制御は最小限にとどまり、何のトラクションコントロールも付いていません。ブレーキにBosch製の「9.1MP ABS」で制御されるBrembo製「M4.32」キャリパーの組み合わせだけです。あまりパワーの有るエンジンではないのでABSだけで十分かと思います。
車体関係で目立つのは、やはりスチールトレリスフレームですね。先代モデルで車体前部だけのハイブリッドフレームになってまして往年の「Monster」ファンからは不評でしたが、初代「Monster」のようなスチールトレリスフレームに戻ったことは歓迎すべき変更だと思います。この上に乗る16.5リッターのタンクも樹脂製からスチール製となりました。マグネット式のタンクバックを取り付けることが出来ます。
足回りは、フロントにKYBの43mm径の倒立フォークが採用されていますが、調整はできません。リアはSachs製のモノショックですが、こちらは調整はプリロードのみ可能となっています。への字型のツインスパースイングアームにリンク無しで直付となります。軽量合金10本スポークのホイールと組み合わされるタイヤは、サイズはフロントが120/70 ZR17、リアが180/55 ZR17となっており、標準で装着されるタイヤの銘柄はPIRELLIの「Diablo Rosso II」です。
シート高は805mmです。固定ですがスリムな車体なので小柄の人でも足つき性は問題ないかと思います。ポジションはハンドルバーが高い位置に設定されているので起きた感じになりますから、ちょっとした街乗りやツーリングには楽かと思います。メーター関係はLCDとなりDucatiマルチメディアシステムが使えるとの事。USB電源ソケットが付いているのでスマホナビとか使えるようにできるみたいです。
気になるお値段ですが、7895ポンド(日本円で約100万円:2016年11月現在)です。