Motorcycle
YAHAHAのMTシリーズに末弟MT-125誕生。
YAMAHAのMTシリーズは、600cc以上の大排気量のエンジンが生み出す躍動感を感じながら楽しく乗れるファンなモデルとして、最初に発売された「MT-01」から「MT-03」、「MT-07」、「MT-09」と車種を拡大してきました。エンジン型式も大排気量のVツイン、単気筒、三気筒と貪欲に面白いとされているエンジンを積んでいます。
そして今回、250ccや400ccあたりの中間排気量を一気にすっ飛ばして、「MT-125」が登場です。MCNの記事によると、名称から分かるように排気量125ccの単気筒水冷4ストロークSOHC4バルブエンジンを搭載。このエンジンはフルカウルのスポーツモデル「YZF-R125」に搭載されているものと動型になるそうです。ギア比等も同じとのことです。さらにオプションでAKRAPOVIC製のエキゾースト選べるみたいですヨ。
デザインは先に発売された「MT-07」、「MT-09」と同じコンセプトでデザインされ、まさ末弟という雰囲気。各部の仕上げも低価格の小排気量モデルのおもちゃっぽい雰囲気はなく高級感のある仕上がりです。MTシリーズの無骨なデザインが好みな方ならガッカリする事はないでしょう。エンジンとメインシャーシは「YZF-R125」と共有となっているのでフレームは軽量鋼デルタボックスフレームでがっつりと高剛性、しかしながら比較的アップライトなライディングポジションを実現する為に、専用にデザインされたタンク、シートとフットレストを備えています。アルミクランプのハンドルバーは「YZF-R125」のクリップオンハンドルから35mm手前100mm上に配置されています。シート高は820mmと5mm下げられた上で、42mm前方に着座位置が来るようになっています。乾燥重量は126キロ、オイルやガソリン等を含んだ湿重量も138キロともちろん軽量に仕上がっています。
LEDのデイタイムランニングライトと、低角度ヘッドライトが採用され、その急角度にスラントした台形型の造形は、「MT-07」、「MT-09」の造形を受け継ぐもので、新世代MTの仲間である事が示されています。ヘッドライトの斜め後ろ両側に配置されるエアダクトとのバランスが良く、個人的には一番カッコ良いのではと思っとります。
ブレーキはシングルの292mmフローティングディスクで、これにラジアルマウントされたキャリパーが組み合わされます。秋にはABS仕様も追加されるとのこと。フロントサスペンションは41mm径の倒立フォークで130mmのストロークは「YZF-R125」と同じになります。リアサスペンションはスプリングプリロード調整とリンク機能が搭載された114mmストロークのモノショックという豪華仕様です。Y字型の6組からなるマルチスポークデザインとされたホイールは高級感があり安っぽさを軽減することに成功しています。タイヤ径は、フロント100/80-17、リア130/70-17となっています。
車体色は三色展開で、マットレッド、マットグレイ、レースブルーとなっているそうです。
気になる発売時期ですが、7月頃には発売される国の店頭に並んでいるようです。日本はというとベースになっている「YZF-R125」も正規では販売されていないので、売られるか可能性は低いかと思います。並行輸入で何台か入って来るかなといったところでしょうか。「YZF-R125」よりは安く売られると思います。KTMの「Duke 125」と同じぐらいだと尚嬉しいかなって感じ。