自分はBSプレミアムで放送している｢世界ふれあい街歩き｣を毎週観ているファンであります。

観光客として世界の都市を自分の足で歩き回っている様な感覚が楽しく、町並みの映像を観ているだけでも、そこの国の国民性や空気感など感じ取れるのが大変素晴らしい。
とてもリアルな旅行の擬似体験ができるので大変気に入っている番組です。

特に、欧州の都市を散策する回は、そこで出会う現地の住民の対応にいつも感嘆しています。

彼らは別れ際に、｢また会えることを楽しみしています。｣｢今日1日が素晴らしい日でありますように｣｢神のご加護がありますように｣等々の言葉が必ず出てくるのです。何気くも素っ気ない出会いであっても別れ際の印象はとても良い物になる。その言葉が、ある意味お世辞的なものだとしても、言われた側がちょっとだけ晴れやかな気持ち慣れる素晴らしい習慣と思います。恐らく、欧州の侵略し侵略された歴史から、他者の評価を必要以上に落として争いを多発させない為に、長い時間をかけて醸成されてきたモノなのだろうと思います。翻って、我らが日本人にも過去にはそういった習慣があったように思えますが、戦後の経済発展の中で溜め込んだ金の中に置き忘れてきたのかもしれません。欧州の人達の行動から学び直さねばならない所が多々ある様に感じます。

ただ、他方にはモノを言うべき時には争いを恐れずに言うという所も有り、ナカナカ欧州文化も複雑だなぁと思います。

ちょっと、自分も別れ際の洒落たセリフなんぞを実践してみようかと思いますが、ちょっと歯の浮くような感覚が湧いてきてむず痒く感じる所に、自分が日本人なんだと思う今日この頃でありますヨ。