Motorcycle
いきなり詳細を公開。BMWの次世代ツアラー「K 1600 GT」と「K 1600 GTL」発表です。
先日、米国はカリフォルニア州のとあるガソリンスタンドで撮影されたBMWの開発中のモーターサイクルがスクープされましたね。2010年秋にイタリアはミラノで開催されるEICMAショー辺りに詳細が発表されるかと思っていたのですが、BMWは、もう存在が明らかになったので、これ以上隠していても仕方が無いと思ったのか、突然、開発中モデルの詳細を発表しましたヨ。エンジンの写真と、数枚のデザインイラスト、新しく開発したライトシステムの動画まで用意する徹底ぶりです。公開されていないのは、実際のデザインだけというサービスぶりですヨ。
歌舞伎の観客のごとく、「ヨッBMW太っ腹!!」って思わず叫んでしまいそうですヨ。
MCNの記事によると、スクープ記事で名称が、「K 1600 LT」になるのではと予想されておりましたが、ちょっと外れで「K 1600 GT」と「K 1600 GTL」いう名称が発表されました。ここから分かるように2本立てモデルとなるようです。前者がノーマル仕様で、後者が豪華仕様という位置づけみたいです。
車体デザインに関しては、現状は、デザインイラストのみの公開ですが、スクープされた写真と合わせて見てみると、「K 1300 GT」よりも快適性を重視して、かなり車体を大型化していますね。特に後部座席の快適性は抜群に向上している様です。エルゴノミックスデザインを採用しているのでシート高とステップ位置は連動して調整できるようになっているそうです。
他にも、シートヒーター、グリップヒーター、オートドライブ等の快適装備が満載されてます。これに加えて「K 1600 GTL」には、高品位のオーディオシステムが装備されていて、 iPodの接続から、MP3の再生に対応し、USBとBluetoothにも対応しています。もちろん、ラジオも楽しめます。このようにラグジュアリーツアラー志向ではあるのですが、イラストに描かれている乗車姿勢を見ると「K 1300 GT」の後継として、スポーツツアラーとしての部分も残すようなコンセプトの様です。
この「K 1600 GT」は、新しいヘッドライト技術が採用されるようです(オプション扱いではあるのですが)。アダプティブヘッドライトという名称の技術で、左右に配置された2灯の通常ヘッドライトの間、フロントカウル中央部に配置され、真上を照らすように配置されたHIDライトを、反射鏡で光を正面に向けている特殊なレイアウトになっています。この反射鏡は上下左右に可動し、車体のコーナリング時の傾きやピッチング等の動きを自動的に検知してコーナーの出口へ光を照射する仕組みになっています。夜間走行時の安全性を高める事が目的のようです。
エンジンは、スクープ記事で予想されていたように、コンセプトモデル「Concept 6」に搭載されていた並列6気筒エンジンです。前方に倒されたシリンダが確認できる為、「K 1300」系と同じ思想で設計されている様ですね。今回は気筒数が2つ増えた事もありエンジン自体もさらに重くなっているので、より低重心でドッシリとしながらも、ヒラリヒラリとしたハンドリングに磨きがかかっている事でしょう。ピークパワーは、118kW(160bhp)を7,500回転、最大トルクは、175Nmを5,000回転で発生させるそうです。1,500回転で、最大トルクの70%以上を出力しているそうですから、かなりラフにアクセルやギアを扱っても、そこそこ走ってしまうイージーさがありそうです。吸気関係は、インジェクションでE-Gasと呼ばれるライドバイワイヤシステムが採用されているそうです。もちろん、最近流行の走行モードも選択でき、「Rain」、「Road」、「Dynamic」の3モードが用意されています。さらにオプションで、DTC(Dynamic Traction Control)を装備でき、より安全な走行ができるそうです。
足回りは、独自のサスペンションシステムのデュオレバー。ブレーキにはABSが標準で装備されるそうです。オプションとしてESA IIが用意され、手元でサスペンションのセッティングを変更できる様にもできます。
他にも、BMWの次世代のフラッグシップモデルらしく、豪華装備がてんこ盛りな「K 1600 GT」です。2011年モデルとして販売されるそうです。現行の「K 1300 GT」が2,460,000円〜2,683,500円で販売されていますので、それ以上の価格って事は間違いないでしょう。