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Ducatiは、次世代「Desmosedici RR」の開発を検討開始?!

Ducati Desmosedici RR

Ducatiが、2008年に発売した「Desmosedici RR」の発表の時の衝撃は、今でも忘れませんね。本来、一般販売など考えられないMotoGPで走らせているモデルを売ると発表したからです。最初の発表を聞いて本気で売るのか疑ったと同時に、結局頓挫して発売できませんでしたっていうオチが付くと思っていました。一度、お披露目しようとして引っ込めたこともありましたし、正直、50,000ユーロという価格までコストダウンできると思っていなかったんですよね。

WSBの場合、一般販売車である事を証明するホモロゲーションを取得しなければ、レースに参加できないので、ほぼレーサーというモデルを、それ用に少量生産し販売するというのをメーカーがやっていて、高いモノだと400万円弱の価格を付けていたのもありましたから、1台数億円とも言われるMotoGPレーサーで、3桁台の価格は無理だろうと。

しかし、Ducatiは「Desmosedici RR」を、突如として発表するんですヨ。しかもライトやウインカーといった保安部品が付いている以外は、まんまレーサーの「Desmosedici GP6」とほぼ同じ仕様でね。実際に販売された「Desmosedici RR」は、公道で走るには適さない箇所を修正されて、8,250,000円という市販モーターサイクルとして、当時としては破格に高額な価格で販売が開始される訳です。にもかかわらず、300台限定の予定が、最終的に1,500台も生産するという人気モデルになりました。

ここで、Ducatiは、モーターサイクルの市場にも、超プレミアム層っていうのが存在しているっていうのを発見してしまう訳です。この後、MV Agustaや、bimotaが、この層を狙って高額モデルを投入するのですが、パイオニアのDucatiは、「Desmosedici RR」以降、この層にアピールするモデルは投入してきませんでした。

しかし、動きがありましたヨ。MCN記事によると、2012年シーズンからMotoGPレーサーのエンジン排気量が1000ccへと拡大される事から、Ducatiは新たな「Desmosedici RR」の開発を検討し始めたようです。

新しい「Desmosedici RR」は、どの年式のモデルがベースなるとか、最高出力197hpというパワーと、171kgという車重が、より高度な領域へと進化するのかという事は、分かっていないそうです。

ただ一つ確実に分かっていることは、新しい「Desmosedici RR」は、物凄く高額な価格になると言うことだそうです。これだけで、新しいモデルもMotoGPレーサーと遜色のない仕様になるというのが分かるので、素となるMotoGPレーサーが1台数億円とも言われいますので、今回仮に1,000万円だったとしても、破格に安い値付けと言うことになりますね。

「Desmosedici RR」は、当時、Ducatiのカタログモデルの中で、一番高価だった「999R」の所有者が優先的に購入できるというモデルだったので、今回も「1198R」を所有している裕福な人に向けて販売されるでしょう。超プレミアム層にとって300〜500万円程度の差額は、誤差でしかないでしょうから。1000万円以下は小遣いで手軽に買える範囲だったので、1,500台も売れたのかもしれませんね。

殆どの「Desmosedici RR」がそうであるように、ガレージの肥やしになる運命のモーターサイクルなので、公道で走っている姿を拝めるチャンスは、ほぼ無いでしょうな。

  1. 新「Desmosedici RR」の予想イラスト>>

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このページは、naganagaが2010年2月10日 17:57に書いたブログ記事です。

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