Motorcycle
少しマシにはなったけど、お上にすっかりキバを抜かれて「Streetfighter」が日本市場に登場するそうです。
先日、欧州で販売が開始されているDucatiの「Streetfighter」の日本導入が正式に決まったそうなのですが、やっぱり、日本の苛烈な騒音規制に対応させる為にディチューンされるそうです。「Response」の記事によると、本来の「Streetfighter」は、ピークパワーが9,500回転で155hp、最大トルクが9,500回転で11.7kgmという性能なのですが、これに対し、日本仕様は、ピークパワーが7,000回転で106hp、最大トルクが7,000回転で10.9kgmといった感じになってます。
昨年、同じ水冷4バルブの2気筒エンジンを積む「1098 R」が、公道仕様で、なんと5,500回転で78hpと、サーキット仕様に対して100hpもディチューンされて発売された時とは違い、今回の「Streetfighter」のディチューンは、「1098 R」よりはマシになったとはいえ、ピークパワーで46hp、最大トルクで0.8kgmも下げられています。凄い性能を持ったストリートファイターネイキッドモデルというのをウリにしている「Streetfighter」が、同クラスのネイキッドモデルを比較しても凄くない性能の単なる普通のネイキッドモデルになってしまいしたヨ。Ducatiのエンジンはメカノイズがスゴイので、エンジン剥き出しのネイキッドモデルは、大幅にパワーダウンも強いられるだろうとは思っていたのですが、思ったよりも下げ幅が少ないのはDucatiの開発者の努力の賜でしょうか。
Ducati Japanの発表では、「ビッグボアトルクは損なわれることなく、同クラスにおけるトップクラスのトルク・ウェイト・レシオになるとしている。」という事ですので、乗りやすくはなっている模様。ですが、日本の道路事情とか、そこまで使い切れる乗り手は少ないとはいえ、買うとなると何だか損をした気分。95hpで10.5kgmというアンダーパワー前提で開発されてる空冷エンジンの「Monster 1100」の方が楽しめるかも。
価格は発表になっていませんが、7月11日から店頭販売だそうです。