最近、我が家のエスプレッソマシンDelonghi｢BAR20N-B｣の事なんですが、置き場の関係で常設できていないので、エスプレッソが飲みたい時に、いちいち棚から持ってきて設置してからエスプレッソを抽出、片付けて棚へ戻すという使い方をしています。最初のうちは、エスプレッソを家で飲めるうれしさもあって、この作業は苦でもなかったのですが、自宅で仕事をするようになって、一日に数回エスプレッソを飲むようになると、抽出の度にいちいち設置しなければいけないのが辛くなってきたのですヨ。

それに、定価でも2万円もしない普及機ですので、ベビーローテーションで動かしていると、最近なんだかくたびれ始めているようで、ちょっと抽出時の圧力が弱くなっている感じがしているんですヨ。

しかし、代替えとなると、もう少し性能の良いマシンが欲しくなるのは、趣味の機械を購入する時の常で、欲しい性能を考えると、5〜10万円ぐらいの価格帯になってしまうわけです。現在の収入からすると、大金なので、半ば諦めていたのですヨ。

先日、Amazonで本を買うのに、送料が無料になる1500円に到達しなかったので、他に何かを買おうと思って色々と商品検索していたら、以前｢branch coffee｣のマスターに、やかんの様に火にかけるだけでエスプレッソが抽出できるヨと勧められていた、BIALETTIの直火式エスプレッソメーカー｢Moka Express｣を、たまたま見つけてしまったのですヨ。値段も4,725円と手頃というのも相まって、なんか見てるうちに物欲が沸々とわき上がり、金もないのに衝動買いしてしまいましたヨ...。

3cup用と迷ったのですが、値段が大差なかった事もあり、大は小も兼ねるだろうと、何にも考えず6cup用を選択してしまいましたヨ。

そんなこんなで届いたBIALETTIの｢Moka Express 6cup｣なんですが、思ったより大きかったです。ちょっとしたヤカンくらいの大きさがあります。しかし、70年以上前にデザインされ、ニューヨーク近代美術館(MOMA)に美術品として永久展示されるという、特徴的な六角形のデザインは美しいですね。ちょっとした彫刻の様に思えます。どんな高温にも耐えられるという硬質アルミニウムはピカピカに磨き上げられているのですが、独特のテカリ感がイタリアの職人魂を感じる様で良いですヨ。しかも、注ぎ口や取っての角度が絶妙で、とても使いやすいです。

BIALETTIのキャラクター｢口髭こびと｣のイラストもかわいいですヨ。

洗浄作業の後、早速、エスプレッソを抽出してみました。使うコーヒー粉は、いつも飲んでいるbranch coffeeさんの｢ミラノブレンド｣です。一番細かく挽いてもらっているので、ダイレクトにコーヒー豆本来の味が出ます。

1. 下部ポットの安全弁の下まで水を満たします。
2. コーヒー豆を載せるためのじょうご状フィルターを差し込みます。
3. フィルターにエスプレッソ用に挽いたコーヒー豆を押さえつけないように入れます。
4. 上部ポットを下部ポットに重ね、しっかりひねって締めつけます。
5. ｢Moka Express｣を弱火~中火の火にかけ、4分ほど経つとコーヒーが出てきます。
6. 上部ポットにコーヒーが溜まり、ボコボコと音がしたら火から降ろします。

抽出中は、部屋中コーヒーの良い臭いに段々と包まれていくので、そのワクワク感がたまりません。機械にはない楽しみですヨ。

少し蒸らすようにしてから、エスプレッソカップに60cc注いで飲みました。マシンでの抽出では、どうしても残っていた後味の苦みがスパッと切れます。コーヒーの味とコク、口に広がるコーヒー香りはより強く感じ、まるで上品な紅茶を飲んでいる様な感覚に陥ってしまいましたヨ。エスプレッソは3口ぐらいで飲み干してしまうのですが、それをするのがもったいない様に思えましたね。

次に、エスプレッソを60cc、普通のコーヒーカップに注ぎお湯を足して、普通のレギュラーコーヒーの様にして飲んでみたのですが、こちらも最高。紅茶みたいな感覚は、こちらの方が強かったです。良いコーヒー豆を使ったらという条件付きになるとは思いますが、何杯飲んでも胃がもたれないと思いましたね。

こんなに簡単に美味しいコーヒーが飲めるなんて、マシンを買わずに｢Moka Express｣を買っときゃ良かったと、少し後悔しましたヨ。何より安い投資で最大限のメリットは享受できるっていうのが素晴らしいです。

はっきり言って、自分は｢Moka Express｣はまりました。アイスコーヒーも｢Moka Express｣で作ると最高です。というわけで、コーヒー好きを自称する方は、家に1台常備すべきですね。断言しても良いです。

絶対に満足しますので買って下さい。