先日、愛媛県の旧東予市でカフェを営む｢branch coffee｣さんで、｢ポルシェセンター四国中央｣さんが、Porscheの試乗会を行うという事で、これは、車両価格が1,000万円を超える自動車に乗れる数少ないチャンスだと思い試乗してきましたヨ。

ただ、自分の場合、どちらかというとオープンカーが大好物なので、必然的に目的のモデルは、車両価格の安い｢Boxstar｣になっちゃうんですけどね。普通｢911 Carrera｣が目的になる筈なんですけど、そこは好みという事で。ちなみ、｢Cayenne｣も試乗できたのですが、RVはPorscheでも眼中にないので、華麗にスルーしてしまいました。ちなみに｢Cayman｣は展示だけでした。

まずは、目的の｢Boxstar｣の試乗から。

いくら、廉価版のPorscheだといっても、5速ティプトロニックSのモデルで車両価格が6,240,000円ですからね。しかも、乗ったことのない左ハンドルでしたので、万が一の事が起きて、ガリッとかグシャとかやってしまったらどうしようとか思いながらのドキドキの運転しましたヨ。

最初は店員さんの運転で｢Boxstar｣操作の簡単なレクチャーを受ける訳ですが、不安一杯ですヨ。そのレクチャーのあっという間に終了し、自分がハンドルを握る事に。いざ道路に出ようしたところ、早速やっちまいましたヨ。ウインカーを点灯させるつもりが、ワイパーを動かすという左ハンドル初心者が必ずやる失敗を。外車は、ウインカーとワイパーのスイッチが国産車と逆なので、頭で分かっていても体が勝手に操作しちゃうんです。同乗してくれた店員さんは、みんなやるから心配ないと言ってくれましたが、やっぱり恥ずかしいモンですね。

ちょっと渋滞気味の幹線道路を流しているだけだと、極めてジェントル。シートの後ろに2700ccの排気量を持ち245psのピークパワーと273nmの最大トルクを発生させるエンジンが載っているとは思えないぐらい乗用車してましたヨ。排気量の関係でトルク感が大きいので、運転しやすく、スポーツカーだからと構えている必要はありませんでしたね。

高速道路を走って良いとの事でしたので、一区間だけ走ってみたのですが、流石は速度無制限区間のあるアウトバーンの国で生まれた自動車ですね。速度を上げるほど車体が安定していくのは、正直スゴイと感じましたね。ピークパワーが245pなので、追い越し加速は暴力的とまではいきませんが、楽に追い越しが完了するのに感動してしまいましたヨ。大パワー車って乗ってないもので...。

下りランプでブレーキの感じを試したみたのですが、ちょっとタッチが甘めの踏み心地で効きが後から盛り上がる感じで、ちょっと好みが分かれるかも。個人的にはこのくらいダルなのは許容範囲ですかね。コーナリングは頗る安定志向。ちょっとやそっとではリアタイヤが悲鳴を上げなさそうな安定感がありましたね。限界は高いと感じましたヨ。短い峠にも持ち込んでみたのですが、ちょっとオーバースピード気味でコーナーに入っても涼しい顔で曲がっていくのには、流石Porscheって所でしょうか。

｢Boxstar｣オープンカーという事もあって、開放感と高性能の両立が素晴らしい自動車でした。今の所得を考えずに素直に書くと、所有したくなる魅力は多分にあると思います。

次に｢911 Carrera｣なんですが、こちらは助手席試乗です。やっぱり、いつもは軽自動車に乗っている身ですから345psなんてピークパワーを発生させる自動車には乗れません。運転は、怖いもの知らずの友人に任せました。

で、｢Boxstar｣と同じコースを走った訳ですが、幹線道路、高速道路、峠全てにおいて｢Boxstar｣+アルファといった感じで、全て置いて｢Boxstar｣をさらに洗練した乗り味で、これが車両価格が12,370,000円の自動車なのかと舌を巻きましたね。一番印象的なのは、バットで後ろから殴られたような加速ですね。モーターサイクルで同じような加速は幾度となく体験している筈なのですが、正直命の危険を感じたのは初めてでしたヨ。

コーナリング、超安定志向。普通の腕ではリアタイヤを滑らす事は不可能ではと思わせるほどでした。とにかく踏めば踏むだけグングン回っていくって感じでした。

友人も｢911 Carrera｣の片鱗だけの体験に関わらず、手のひらは汗びっしょりで、いかに｢911 Carrera｣がスゴイ自動車なのか物語っていましたヨ。

運転しなくて正解だった。

しかし、充実の試乗会でした。今の自分的には逆立ちしても買えない自動車に乗れただけでも貴重な体験でした。買えるように仕事を頑張ろうと前向きになれる元気を貰えた大変有益な一時でした。こんな機会を作ってくれた｢ポルシェセンター四国中央｣さんに感謝なのです。