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Motorcycle

Derbiの「DH 2.0」は、ダウンヒル競技で使われる自転車そのままのデザインを採用。

DH2.0

自転車のダウンヒル競技で使われる自転車のデザインと構成を見て、このシャーシに、ペダルを取っ払って、このままエンジンを載っけたら、そのままモーターサイクルとして成立するんじゃないかと思った人多いと思います。50〜125cc位のエンジンを積んで、燃費重視のパワー特性にしても、車重が軽いので、そこそこ走れるんじゃないかと好きな者同士で語り合った事もありました。数年前、ドイツのSACHS BIKESが、「MadAss」シリーズで夢の具現化にチャレンジしましたが、自転車そのままといったデザインではなく、華奢なミニバイクといった感じのデザインにちょっと落胆した事を憶えています。

自転車その物というシャーシデザインでは、強度的に無理なのかと思って、そんな妄想も何時しか頭の隅からも消えていた所に、スペインのモーターサイクルメーカーDerbiが、自転車そのままのデザインにエンジンを搭載した実現化したモデルを発表しましたヨ。

DH 2.0」と名付けられたそのモデルは、パッと見は、完全にダウンヒル競技用自転車なんですが、メインフレームにサブフレームが取り付けられ、小さなエンジンが鎮座しておりますヨ。他に自転車と違うところは、メインフレームと一体化したタンクや、大型のシートが取り付けられ、その下に小さなサイレンサーが入っていたり、後輪の変速用のギアが無くなり、普通のスプロケットが装着されている事ぐらいでしょうか。芸が細かい部分で、ステップがペダルの形になっているのが面白いですね。写真から判断するに、操作系は自転車に準じているようで、手元で前、後ブレーキの操作を行うようで、変速はオートマティックが採用されているようです。

まだ、コンセプトモデルという事なのか、公道走行を想定したヘッドライトやウインカーといった保安部品や、ナンバープレートのホルダーは、どうデザインされるのか分かりませんが、できれば、このままのイメージで販売までいってくれると嬉しいですね。

MOTOCICLISMO.es」の記事によると、搭載されるエンジンは、排気量96.24ccの4ストローク空冷2バルブの単気筒エンジンで、ボアストロークが50×49mm、圧縮比が11.0:1。ピークパワーを8500回転で8hp発生させ、最大トルクを6000回転で7.1Nm発生させます。欧州の排ガス規制ユーロ3をパスしているそうですヨ。タンク容量が2リッターと悲しいぐらい少ないですが、乾燥重量が39.95kgとかなりの軽量なので、車重比でパワフルなエンジンに酔いしれなければ、近場を走るには丁度良いと思います。

足回りは、フロントサスペンションに直径38mmの倒立タイプ。リアサスペンションには、インナーパイプがアルマイト処理されたモノタイプと、それを補う目的で、カーボン板を使った板バネが採用されています。これに組み合わされるブレーキシステムは、小型ながらフロントが直径240mm、リアが直径200mmのブレーキディスクと、小型のキャリパーが装着されます。ダウンヒル用自転車のブレーキシステムなんですかね。タイヤはフロントが2.6×26インチ、リアが3.0×26インチとされ、スポークホイールと組み合わされます。

足の短い日本人には気になるところのシート高なんですが、945mmとナカナカの高さなんですが、車幅は自転車と変わらないので、まぁ問題ないでしょう。

キャスター角が26ºで、ホイールベースが1296mmという事で、クイックなハンドリングが期待できそうなんですが、どう乗ったらいいのか見当が付きませんね。エンデューロやモタードように片足を投げ出すようにしてリーンアウト気味に乗るのが一番しっくり来るのか、ダウンヒル用の自転車のようにリーンウィズで乗る方がしっくりくるのか迷います。50〜60km/hぐらいで走った時、普通のミニバイクのようにハンドリングが安定するのか興味がある所です。

自分的には、「DH 2.0」興味津々ですヨ。軽いので自動車の取り付けるキャリアーで持ち運びも可能でしょうから、通勤やレジャーに幅広く使えそうですからね。ダウンヒル用の自転車で、30万円台ぐらいからの価格になるので、量産効果込みで40〜50万円前後の値付けだと嬉しいですね。Derbiさん、もちろん売りますヨね。ねっ。

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このページは、naganagaが2008年5月 8日 21:55に書いたブログ記事です。

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