Motorcycle
公道仕様可能?! GHEZZI-BRIANが「V11」系のレーサー改造キット「Monza sportsbike」を発売。
最近のイタリア最古のモーターサイクルメーカーMoto Guzziのラインアップする車種は、同社伝統の縦置きV型2気筒エンジンの特長を活かしたツアラーモデルが多く、スーパースポーツモデルは長らく途絶えているのですが、数年前、市場からは市販を期待されていた「MGS-01 CORSA」という市販レーサーモデルを販売していた時期がありました、鈍重なイメージがある同社の縦置きV型2気筒エンジンに、レーサーイメージのハーフカウルを被せる事で、軽快さを演出したデザインが印象的なモデルでした。結局、「MGS-01 CORSA」の市販版の開発はされず、現在に至る訳です。
このMoto Guzzi伝統の縦置きV型2気筒エンジンを搭載したスペシャルモデルを製作し販売しているイタリアのモーターサイクルメーカーGHEZZI-BRIANは、最新の縦置きV型2気筒エンジンを使って、「MGS-01 CORSA」のようなスーパースポーツモデルを制作できるチューニングキットを発売するそうです。
「MCN」の記事によると、このキットを名称は「Monza sportsbike」と言うそうです。「V11」系のエンジンとフレームを使用し、それ以外は「Monza sportsbike」のパーツを使用し組み上げていくそうです。残念ながら、元ネタの「MGS-01 CORSA」同様、このキットもレース仕様という位置づけで公道走れないそうです。
キット内容は、縦目2灯のヘッドライトを装備したハーフカウルと、シートカウル、アルミニウム製でポンプの付いた燃料タンク、ベリーパン、デジタルメーターという構成になっているそうです。キットの装着には、もちろんそれなりの設備が必要との事。縦目2灯のヘッドライトは道路法的に違反しない為に含められたものなのですが、レース仕様として販売されるわけですから、不可解な話です。(頑張れば、公道仕様も可能って事?)
キットにはエンジンパーツも含まれているようで、アルミニウム鍛造のピストンと、強化されたコンロッドがセットされ、高い圧縮率に変更され、108hpのピークパワーを実現しているそうです。カムも変更されるので、EFIとレース用の排気システムを効率よく使う事が出来るようです。
足回りは、フロントをPaoli製の直径41mmサイズの倒立フォークを装着。 リアは、Mupo製の調整可能なショックが装着されます。アルミニウム製のスイングアームと、マグネシウム製もしくはアルミニウム製のホイールが装備され、ばね下重量を軽くしています。ブレーキシステムは、Brembo製の4ポットキャリパーとフローティングディスクの組合せとなります。
で、この「Monza sportsbike」キットの価格なんですが4083ポンド(日本円で約817,000円)と、そこそこな価格ですね。 しかし、これ以外にエンジンとシャーシ代は別途ですから、その価格を上乗せすれば、結構な価格になりますね。「Monza sportsbike」キット日本に入ってくるかは分かりませんが、公道仕様化に挑戦する強者が多ければ、完成車での販売もあり得るかもしれませんね。