Motorcycle
Ducatiが「Multistrada」後継の本格デュアルパーパスモデルを開発中?!
Ducatiといえばロードモデル専門のメーカーというのが現在の位置付け、MotoGPとかWSBなどのレースで華々しい成績を上げている為、順風満帆に見えますが、実は毎年、欧州市場での販売台数が、思ったほど伸びていない様なのです。原因は、ロードモデルだけしかラインアップしていないという事にあるようです。欧州では、郊外に出ると未舗装道路が多い為、走る道が限られるロードモデルよりも、道を選ばないデュアルパーパスモデルの方が人気があるんですヨ。各メーカーにとってドル箱的な存在にまでになっているらしく、最近特に、雨後の竹の子の如く新モデルが発売されてますヨ。
Ducatiにも、同社がデュアルパーパスモデルと位置付ける「Multistrada」があるにはあるのですが、どちらかというとロード指向が強いモデルで、本格的なオフロード走行が出来るという意味では役不足とされ、Ducatiの思いとは裏腹に市場ではツアラーモデルとしての評価の方が高いそうです。つまり、Ducatiは他メーカーのお零れに与っているに過ぎないのが現状なんですナ。
60年代後半から70年代前半掛けてDucatiは、シングルデスモエンジンを搭載した本格的なオフロードモデル「250 SCRAMBLER」や「450 R/T DESMO」等々を販売してはいた事はあったのですが、ベベルギアのデスモLツインエンジンの開発に注力した事と、シングルデスモエンジンの旧式化と共に撤退しています。その事がトラウマになっているのかどうかは分かりませんが、これ以降、Ducatiは、「Multistrada」の登場まで、オフロードモデルを開発することは無かったんですヨ。
しかしDucatiは、現状の打破と、トラウマを挽回?すべく、顧客のニーズに合った本格的なオフロード走行が出来る性能を持った「Multistrada」に変わるモデルで、デュアルパーパスモデルのジャンルに再チャレンジを開始するようです。
「INFO MOTORI.com」の記事によると、「Maxienduro」と呼ばれるデュアルパーパスモデルは、「Multistrada」の後継で、ライバルとなるBMWの「R 1200 GS」並のオフロード走破性能を獲得すべく開発が行われているようです。ただ、そこはロードに拘るDucatiですから、山岳道での運動性能は維持する方向みたいですヨ。荷物の積載量も「Multistrada」や、ライバルと同じくらい確保するようで、よりツーリング向きになっているようで、記事に書かれている事か本当ならば、「Maxienduro」は、かなり欲張りなモデルになるかもしれませんね。
先発のモデルに対抗するには、ここまでやらないと難しいのは事実でしょう。
搭載されるエンジンは、「Multistrada」と同じく低回転域のトルク厚くした仕様になるようです。記事を読むまでもなくDucati伝統のデスモLツインエンジンを搭載するのは確実ですが、排気量がどのくらいになるのか、水冷なのか空冷なのか、細かい仕様は不明です。
記事では、「Maxienduro」は、秋のEICMAショー(ミラノショー)で公開されるんじゃないかと書いています。下記の想像図のような「Multistrada」の延長線上にあるデザインが採用されるのか、それとも全く違ったコンセプトのデザインが採用されるのか気になるところです。最近までチーフデザイナーを務めていたピエール・テルブランチ氏退社後のデザインとなる為、注目が集まりそうです。