Motorcycle
ApriliaのWSB参戦用ホモロゲーションモデル「RSV4」。まずは、レーサーモデルから発表。
Apriliaが、一昨年のショーでV型4気筒のフォーマットを採用したエンジンだけを公開し、その存在が知るところとなったWSB参戦用のホモロゲーションモデル。イタリアメーカーとしては、速いピッチでの開発が進み、順調にテストメニューをこなしているスクープが報じられておりましたが、この度、ついにその厚いベールを脱ぎました。
「MCN」の記事と、「MOTOR BOX」の記事、「Raptors & Rockets」の「News」によると、イタリアのミラノで開催されたPiaggioの販売店関係者1,200人以上を集めたイベントで、ApriliaのWSB参戦用次期ホモロゲーションモデルの発表が行われました。ただし、市販車バージョンではなく、レーサーバージョンのみです。名前は「RSV4」と、ちょっと舌を噛みそうなイタリア語混じりの名前ではなくシンプルに攻めてきましたね。
外装は黒いカーボン地剥き出しでしたが、シルエットと大まかなディテールは分かります。今まで様な、どことなく日本車っぽいデザインから、Apriliaのオリジナル要素が詰まったシャープなデザインに変わっているようですね。恐らく、デザイン部門のトップ、ミゲール・ガローツィ氏が関わっているでしょうから、灯火類が追加された市販バージョンは、もっと格好良くなっていると期待しますヨ。それまで、自分の批評はお預けします。
また、簡単なスペックも発表されているようで、4ストロークV型4気筒というフォーマットはご承知の通りで、Vバンクは65°。排気量は1000ccとなっています。 ピークパワーは既に200hp以上という事で、かなり凄そうです。さらに、同社の「SL 750 Shiver」から搭載され始めた「ライドバイワイヤー」と呼ばれる電子制御スロットルバルブシステムを採用。MotoGPを走るレーサーにも採用
される最新技術は、同システムを搭載した市販モデルよりもさらなる進化を遂げ、より高度なマネジメントで、よりスムースなスロットルワークを実現するしているだろうとのことです。200hp以上のエンジンが発生する大トルクをどうスムースになるよう処理しているのか気になるところですヨ。
市販車バージョンは、2008年の終わりまでに準備できるだろうと言うことですから、秋のショーでの公開が期待ですね。ホモロゲーションモデルの方は、かなり高額の値付けになることは間違いないのですが、同時に登場するとと思われるノーマルバージョンは、頑張れば手の届く価格になっていると良いなと思いますヨ。
「RSV4」のWSB参戦は、ホモロゲーションが下りる台数が揃った2009年からとなるようです。これで2009年シーズンのWSBは、8つのメーカーで競われる事が確定となりましたヨ。面白いシーズンになりそうですね。どっかテレビ局が全戦中継してくれないかと思いますヨ。