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Moto Moriniから、お手軽に作ったとしか思えない「1200 Sports」と「1200 Scrambler」が登場。売るの?

1200 Sports

かなり奇抜なデサインのアッパーカウルが印象的なデュアルパーパスモデル「Granpasso 1200」を発表したばかりのMoto Morini。デュアルパーパスっていうジャンルは、未舗装道の多い欧州では人気あるので、Moto Moriniが思っていた以上に反響が大きかったみたいです。その反響に答えたのかどうかは分かりませんが、ショーモデルとして、スポーツモデルの「1200 Sports」と、エンデューロモデルの「1200 Scrambler」を提案してきましたヨ。特に「1200 Scrambler」のデザインは、かなりの変なインパクトで、一度見たら忘れられない位です。

1200 Scrambler

といっても手法としては古臭く、昔、本格的なエンデューロモデルが登場する以前に、オンロードモデルのシャーシを流用して、オフロードを走れるように足回り変更したスクランブラーと呼ばれるモデルを、現代のシャーシで作っちゃった仕様なんですヨ。廃れた手法をヌケヌケとやるとは、面白いですね。

「1200 Sports」「1200 Scrambler」共にベースとなったモデルは「9 1/2」で、フレーム、外装は、ほぼ同一です。なので変更された箇所はあまり多くなくて、ヘッドライト上にメーターカウルが装着された事と、リアカウル右下に円形のゼッケンプレートが装着されている事、サイレンサーが片側2本出しなっている程度ですね。他に「1200 Sports」専用としては、リアシートカバーが装着され、「1200 Sports」専用としてはリアシートにベルトが装着されています。

しかし、ナンといっても、「1200 Scrambler」のインパクトの強さを決定づけているフロントの19インチホイールと、ブロックパターンのタイヤですね。ノスタルジックなデザインの車体なら違和感が無いと思うのですが、モダンなデサインの車体とは組み合わせると、「変」です。しかし、その変さが新鮮で、ジッと見てるとコレも良いかなと思ってしまうんですヨ。

Motor Box」の記事によると、「1200 Sports」「1200 Scrambler」共、エンジンはベースとなった「9 1/2」と同じ、排気量1,187ccの水冷4ストロークDOHC87°V型2気筒エンジンを搭載しています。吸気はインジェクションで、欧州の排ガス規制ユーロ3に対応しています。ピークパワーを8,500回転で117hp、最大トルクを6,700回転で10.4kgm発生させ、198kgの車重を加速させます。

サスペンションは、フロントに直径50mmの倒立サスペンションを装着し、これに組み合わされるブレーキシステムは、直径320mmのディスクと、brembo製のキャリパーという構成になります。「1200 Sports」はフロントのホイールサイズは、「9 1/2」と同様ですが、「1200 Scrambler」は19インチのホイールが装着されています。この為、キャスター角が5°変更され26°となり、ホイールベースも1500mmになっているようです。

見るからに派生車種ですと言わんばかりなのが良いですね。「1200 Sports」はともかく、「1200 Scrambler」の方は、かなりデザインの個性が強いんですけど、エンデューロモデルと比べると、オフロードの走破性能は明らかに劣っているのは一目瞭然な訳で、正直どこを客層を狙っているのか分からないですよね。実際に発売するとなると売れるんでしょうか。こういうのダルな感じを面白がってくれたら、そこそこヒットはするかも知れませんね。恐らく、価格は「9 1/2」とそう変わらないと思うので、微妙かな。

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このページは、naganagaが2008年2月 4日 21:37に書いたブログ記事です。

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