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お上にすっかりキバを抜かれて「1098R」が日本市場に登場するそうです。

1098R

先日、DucatiがWSBに出場する為のホモロゲーションを獲得する為に販売される「1098 R」が発表され、その凄まじいスペックが話題になりましたね。同時期に「Desmosedici RR」の市販モデルも発表になり、昨年はなにかとDucatiに驚かされました。「1098 R」「Desmosedici RR」共、日本での発売を心待ちにされている裕福な方もいらっしゃると思います。ところが、「1098 R」の日本仕様について驚愕の事実が発覚したんですヨ。驚愕の事実と書いているので嬉しい方かなと思われるでしょうが、実は残念なオドロキの方なんです。

マイコミジャーナル」の記事によると「1098 R」サーキット仕様と公道仕様が設定され、価格はどちらも4,725,000円となっているのですが、2つの仕様では、最高出力が大きく異なるんだそうですヨ。

ドゥカティ、スーパーバイク「1098R」の日本仕様決定

ドゥカティ ジャパンは、今年から発売されるスーパーバイク「1098R」の日本仕様を決定した。サーキット仕様と公道仕様が用意され、公道仕様は最高出力が78HPに抑えられるという。価格はどちらも472万5,000円。発売日は4月を予定している。

引用先:マイコミジャーナル:バイク

サーキット仕様は、欧州仕様と同じ9,750回転で180hpという出力に設定されるのですが、名称通りサーキット専用で公道を走行することはできない(ナンバーが取得できない?)そうです。対して、公道仕様は、なんと5,500回転で78hpと、サーキット仕様に対して100hpもディチューンされる事になるんだそうです。600ccクラスにも劣るパワーに落ち込む訳ですね。主に回転数を抑えるやりかたでパワーを抑えているそうなんで、大きくスロットルを開けて高回転になったらいきなり点火カットされる、かなりストレスの溜まる設定になっているのではと予想されます。低速トルクが出て乗りやすく設定が変わっていると、まだ救われると思うのですが、点火カットだと望み薄でしょう。

また、きちんと仕様を分けていることから、従来のRモデルでは付属していたECUと、排気系パーツは、付属されないようです。純正部品の交換でフルパワーという事にはならないようですね。

なんで、こんな仕様になったのか。それは厳しくなった排気音規制などに対応する為なんだそうです。今度の排気音の基準は、国際的に見てもかなり苛烈に厳しい設定なっているようです。触媒とかで自然にパワーが落ちている場合に比べ、強引にパワーとトルクが抑えられてしまうので、乗り易さは犠牲となり、もの凄く操作し辛くなるのは確実です。安全性も犠牲になっているかもしれません。例えば、コーナリング中に回転を上げすぎて点火カット、パワー抜け、スリップダウンという事故が考えられます。

「1098 R」のパワーダウン具合を見るに、排気音規制というのはあくまで建前で、本当は馬力を規制する事が目的なんじゃないかと思ってしまいすヨ。モーターサイクルは、パワーとハンドリングがバランスしている事が一番安全性が高いのですが、この規制はパワーを抑制すれば、イコール安全という、いかにもモーターサイクルに乗らない人間が考えた乱暴な規制と言っても良いでしょう。「モーターサイクルは危ないから、安全にしてあげたヨ。」というセリフが聞こえてきそうです。お役所お得意の上意下達ですか。大きなお世話なんですけどね。これは欧州の100hp規制よりも酷い、国土交通省も姑息なことをしやがりますヨ。買うなと言わんばかりの規制ですナ。

正直言って「1098 R」は、豪華な部品が付いているだけの見え張りモデルに貶められてしまいましたヨ。大枚はたいて買うモーターサイクルではなくなった事は間違いないですね。どんな人であれば、こんな「1098 R」に価値を見い出せるのか正直、規制を作った役人に聞いてみたいですヨ。

発表はされていませんが、恐らく、Ducati他、輸入車の08、09年モデルも軒並みパワーダウンという事になりそうです。「1098R」程のパワー差が付くかどうかは分かりませんが、買う予定の方は、そこら辺を調べてから買うのが良いかもしれませんヨ。モデルによっては、急いだ方が良いかもです。

これが、わざわざ規制を不必要な位大幅に強化して官僚が不況を創り出す、官制不況というものなんですね。こんなとこでも消費を冷やして、日本をどうしたいんだバカ役人共は...。

ちなみに、「Desmosedici RR」なんですが、「1098 R」同様、排気音規制対策でディチューンが施されているという噂がありまして、なんとピークパワーが更に低い61hpなんだそうですヨ。800万円以上の金を支払ってそれはあんまりでしょう。購入者にこの事実が知られたら大量にキャンセルされるだろうから、Ducati Japanは、こっそりキャンセル料は無料にしたみたいですヨ。

--追記--
先だっての馬力自主規制撤廃に対応して、YAMAHAは、「FZ1 Fazer」を国内市場向けに投入したんですが、この排気音規制が強化されてしまった為、サイレンサー等を規制対応品に変更した特別なモデルを開発しなければいけなくなり、パワーが海外仕様の150psから国内仕様の94psへと、実に56psも下げざる得なかったそうです。「RIDERS CLUB」誌の08年1月号29ページにも同様の事が書かれていたので、行政側に大型二輪を100ps以内に押し込める意図があると思うのが自然だと思いますね。排気音対策には、多くのノウハウを持っているYAMAHAですら、この状態ですから、排気音規制が我が国よりも甘い国に本拠地を置く外国メーカーの場合、このハードルはかなり高いのではないでしょうか。

Ducatiも出力を大幅に下げて「1098 R」を出してきたように、海外メーカーもそれなりの規模を持つ日本市場を軽視はしていないとは思いますが、売り上げに対して排気音対策費が割に合わないと判断したら日本市場から撤退という事態も考えられるだけに、選択肢を狭められるユーザー側としては、この規制に納得がいかないですね。メーカーというのは技術を売りにしている訳で、技術的ハードルをすんなりと受け入れる様なプライドの無い事はしないと信じてはいますけど、正直言って不安です。

2、3年後には、技術で規制を克服してパワーが回復していると願ってやみません。

コメント [2]

情報ありがとうございます。これはひどい話ですね。CB750と同じ馬力とは..。
国産のSS、BMWなども今後危ないですね。
1098Sがほしかったんですが、急いだほうがよさそうです。しかし!先立つものが..とほほです。

冷静になって考えてみると、問題になっているのは排気音だけで排ガス規制はパスしているのですから、DUCATIが本気で日本に1098Rを売ろうという気があれば排気系などの処理で排気音を何とかできたのでは?と思います。
CPUだけで馬力を抑えたのは日本のマーケットが小さいので対応をあえてしなかったのだと思います。日本以外ではのびのびと走ることになるでしょう。DUCATIは1098Rを日本で売る気がないのです。
そうなると1098S、国産SS、HP2スポーツは企業努力があればあまり馬力ダウンにならないと思いました。
'08のCBR100RRは排気系を独特にまとめて規制をパスしているようです。しかし、CBRのマフラーはhonda製以外に変更するのは不可能でしょうね。

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>> 騒音規制、、どんだけきびしいんだ from HIDE with FZ1 Fazer
FZ1国内仕様のパワーダウンが巷をにぎわし、いろいろなところ(YSP系のHP/Blogなど)で、しあがりがいいこと事をうかがわせるインプレがのっていますが...

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このページは、naganagaが2008年1月29日 23:59に書いたブログ記事です。

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