Motorcycle
世にも珍しい、レトロスタイルのスーパーモタードモデル「FT710」をCCMが発表。
イギリスのモーターサイクルメーカーといえば、現在ではTriumphが有名ですが、小さいモーターサイクルメーカーもイロイロあるんですヨ。CCM motorcyclesもその1つで、1973年創業時からエンデューロモデルを得意とする会社です。他にクラシカルなネイキッドモデルと最近流行のモタードモデル、ATVも生産しています。そのCCM motorcyclesが、クラシカルなスクランブラーをイメージさせるデザインが施されたモタードモデル「FT35s」とコンセプトを同じくする「FT710」のプロタイプを発表しました。
デザインは、同社がレトロというジャンルにカテゴライズするぐらいなので、往年のスクランブラーのイメージですヨ。現代的なフレームワークに、メッキ(バフがけ?)された滴型のタンクと、手作り感漂うカウル類のアンバランスさに強烈な変だけどイイみたいな個性を感じますね。
湾曲させたプラ板に、横長のヘッドライトをビス留めしている所とか、型からとりあえず抜きましたって感じで余計なディーテール無しリアカウル、ダブルシートを思わせる長いシート等々見れば見る程、懐かしさでなんか泣けてきますヨ。
この「FT710」は、現代と過去が喧嘩していてデザインとして、まとまっていない所が魅力だと思いますヨ。
SUZUKIの「DR650SE」に搭載される排気量644ccの空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒エンジンを、710ccに排気量アップしたエンジンを搭載。ボアストロークが100.0×82.0mmから、105mm×82となり、圧縮比が9.5:1から12.2:1となっています。コレに伴いピークパワーが素の43hpから55hpと大幅にパワーアップしています。排気系はショートタイプのサイレンサーを装着するモノに変更されています。吸気系は、Mikuni製のBSR32キャブレターとなっているのですが、欧州の排ガス規制ユーロ3をパスしているかは分かりません。車重は138kg(乾燥重量で120kg)と軽量化されているので、ナカナカパワフルな走りが期待できそうですね。
フレームは、エンデューロモデルからの流用みたいですが、車種を特定できませんでした。同社のオリジナルフレームかもしれません。「DR650SE」では無いのは間違いないですね。
足回りは、フロントサスペンションにWP製の倒立タイプを採用、43mmのストロークを持っています。リアサスペンションはNitron製のフルアジャスタブルを採用しいます。これに組み合わされるブレーキは、フロントが直径320mm、リアが直径260mmブレーキディスクとBrembo製のキャリパーとなっています。ホイールは前後とも17インチで、タイヤサイズは前120/70-17、後ろ150/70-17なっています。
価格等は、プロトタイプという事もあり、まだ発表されていないようです。ネットで検索した感じだと、恐らく、CCM motorcyclesの日本代理店は無さそうなので、手に入れるのはナカナカ難しいと思われますね。しかし、これだけ強烈な個性を持ったモーターサイクルをラインナップしているメーカーって無いですから、苦労して手に入れたら目立つことは間違いないでしょうね