Motorcycle
YAMAHAがインドで「YZF-R15」と、「FZ」を発表しました。
Yamaha Motor India Pvt. Ltd.は、インドのニューデリーで10日から17日の日程で行われている「第9回 オートエキスポ」で、アジア向けに、2つの新型モデルと、1つのコンセプトモデルを発表しました。インドといえば、モーターサイクルの所有率が世界一の市場であるので、アジア各国の市場に向けて大々的に発表するには最適だったようですね。確か、アジア諸国の内、モーターサイクルを所有できる最大排気量が150ccまでと法律で決められている国があるという特殊事情もあるでしょう。で、今回インドで発表された新型モデルの方は、「Gladiator Type SS/RS」、「YZF-R15」で、コンセプトモデルの方は「FZ」となります。日本人としては、やはり、スーパースポーツモデルの「YZF-R15」と、ストリートファイターモデルの「FZ」が気になりますヨね。
「YZF-R15」は、先日発表された「YZF-R125」と比べて、実用性も加味しなければいけないアジア市場の事情も踏まえて、スーパースポーツモデルの特長は、あえて薄められ実用度の高いデザインとなっています。どちらかというとツアラー寄りで、グラフィックで「YZF」系らしく見せてますけど、各部を注意深く見てみると「FZ1 Fazer」にオプションのフルカウルを装着した仕様の方が似ていると思いますね。今回、コンセプトモデルとして、同時に展示された「FZ」が、パイプのダイヤモンドフレームを採用しているようなので、「FZ15 Fazer」を素直に名乗らず、高性能とスポーツのイメージの強い「YZF-R15」の名前を採用して、上級車種として売りたいとんじゃないかと考えられますね。
「YZF-R15」のエンジンは、排気量149.8cc、水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒というフォーマットとなり、吸気系はフューエルインジェクションとなり、インド国内の排出ガス規制であるBharat(バラット)IVをクリアしています。6速のトランスミッションが採用され、ピークパワーは22hpとなかなかパワフル。最高速度は時速140kmまで到達するようです。タンク容量は12リッター。フレームには、スチール製のデルタボックスを採用され、実用部分を多く残したデサインとは裏腹に、結構本気仕様です。
足回りは、フロントサスペンションに、正立フォークが採用され、前後ともディスクブレーキが採用されています。ホイールは前後とも17インチを採用し、タイヤは、前が80/90、後ろが100/80となり、ホイールベースが1290mmとなっています。
150ccと特殊な排気量なので、日本に入ってくる事はないと思いますが、性能から考えると、価格はなかなか魅力的で、8,500ルピー(日本円で約230,000円)となっています。輸送費込みで日本に輸入したとしても、「YZF」を名乗るスーパースポーツモデルの中でダントツに安い車両価格になりますヨ。ただ、車体構成からすると詐欺まがいとも言えなくなもないので、日本では「FZ15 Fazer」と名乗った方が良いと思いますけど...。
「FZ」の方は、コンセプトモデルという事で、詳細なスペック等は公開されていません。写真を見る限りなんですが、「FZ1」のデザインをそのまま小さくしたようなデザインとなっていますね。素デザインがアップライトはポジションのモデルなので、「YZF-R15」程のコンセプトを変化させなくて良いようなので、再現性が高いって事でしょうか。
ただし、こちらは「YZF-R15」と違い、パイプのダイヤモンドフレームとなる為、アルミデルタボックスっぽく見えるようにデザインを工夫されています。「YZF-R15」と共用になると価格が上がるからなんですかね。エンジンの排気量は150ccで単気筒と「YZF-R15」同様のフォーマットなのですが、こちらは空冷エンジンとなっているようですね。恐らく、「YZF-R15」比べて性能は若干マイルドな味付けになっていると思われます。足回りは、「YZF-R15」と同じ構成のようです。
発売された場合、恐らく、価格は「YZF-R15」よりも「FZ」の方が若干安いと思われます。再現度からすると「FZ」の方が日本では受けそうですね。
ちなみに「Gladiator Type SS/RS」は、実用車の「Gladiator」のスポーツモデルという位置づけのようです。日本人の目から見たら、かな〜り中途半端な位置づけのモデルですけどね。