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エンデューロモデルのデザインを進化させるか? Benelliの「BX 450」と「BX 505」が発表です。

BX 450

経営危機から中国資本の支援を受けて、安定的な経営を取り戻してから3年近くなり、そろそろ余力が付いてきた感のあるBenelliが、復活第1作の「Tornado 900」以来となる、全面新設計の新しいモーターサイクルを市場に送り出そうとしていますヨ。また、それは復活以来、オンロードモデルのみだった同社にとって、新しいエンデューロというジャンルへの挑戦でもあります。そこへ送り出されるのは、「BX 450」と、「BX 505」と呼ばれるモデル達です。

このモデルは、保守的なエンデューロモデルのデザインを先に進めるんじゃないかと思える程の独創的なデザインが与えられていると思いますヨ。かなりオンロード寄りのスタイリッシュなシルエットを持っています。

ゼッケンプレートを兼ねたビキニカウルは、オンロード車を思わせる造形とよりスラント化する事で、エンデューロモデルらしからぬ雰囲気があります。またそれが、エンデューロモデル独特のフェンダーの形状と妙にマッチしていて、新鮮に見えたりするのが、面白いですね。

シュラウドは、タンクのサイドカバーと一体になったデザインで、同社のオンロードネイキッドモデルである「TNT 1130」と同様の意匠を与えられています。エンデューロモデルとは思えない凝った造形は、オンロードモデルでは見慣れているとはいえ、単純な形の多いエンデューロモデルとして見ると、なんだか凄いことをしている様に見えますね。この部分が、このモデルの個性を象徴しているように感じますヨ。

リア周りは、水平にピンと伸びたフェンダーの形状以外は、オンロードモデルの様な雰囲気でまとめられており、左右の張り出したサイレンサーカバーの部分などは、まさにオンロードモデルです。シートもツートンカラーになるように凝った縫製が施されているも芸が細かいですね。

まぁ、なんだか悪路を走らせるのが、もったいないと思える程です。と、同時に転かすと高そうな印象もありますね。造形が複雑な分、金型代かかりそうですから...。

Motor Box」の記事によると、「BX 450」「BX 505」に搭載されるエンジンは、チタンバルブが採用された排気量450ccと505ccの水冷の単気筒エンジンで、505ccでは、ボアストロークが105x 59.5mmあり、60hpのピークパワーを発生させるそうです。シャーシの乾燥重量は110kgということでナカナカパワフルのようです。欧州の排ガス規制ユーロ3に適合もしているそうですヨ。

一部にチタンパーツを使った?フレームは、なんか特許を取った技術が使われている様なのですが、訳文がよく分かりませんでした。

足回りは、フロントが、Sachs製の直径50mm、ストロークが310mmの倒立サスペンションを採用。これに組み合わされるブレーキは、直径310mmのブレーキディスク1枚と、brembo製のキャリパーとなっています。リアもSachs製のモノショックサスペンションを採用し、直径260mmのディスクブレーキ1枚となってます。

写真を見る限り、ウインカー、テールランプを装備していないところから見て、まだまだプロトタイプの様ですね。市販には移されると思うのですが、恐らく大夫先のような気がします。あくまで個人的にそう思うだけなんですけどね。仮に発売されたとしても、今公開されているスペックや仕様から考えても、結構な高級車じゃないでしょうか。恐らく、リッタークラスのオンロードモデルが楽々買える金額だろうと思いますね。オーナーになる人が、ベビーデューティーな使い方ができるのか、そこに興味があります。

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このページは、naganagaが2007年11月23日 22:41に書いたブログ記事です。

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