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より無骨さをましてリニューアルされた、BMWの「F 800 GS」、「F 650 GS」、「R 1200 GS」登場です。

F800GS

BMWが、単気筒エンジンを搭載する「F」シリーズを、3年前にエンジンを2気筒化し、シリーズ全体を刷新し発売した「F 800」シリーズに、追加すれば売れ筋モデル間違いなしなのに、なぜかナカナカ追加されなかったモデルが、エンデューロモデルの「GS」です。それは、「F 650 GS」が併売されていた為なんですが、顧客からの要望が多かったのか、やっとというか、ついにというか、今回「F 800 GS」が追加されます。さらには、このまま消滅と思われていた「F 650 GS」もモデルチェンジされるようで、選択の幅が広がりますね。そして、本家「GS」、「R 1200 GS」も同時にモデルチェンジということで、BMWの「GS」が全て刷新される事になりましたヨ。

F 650 GS

「F 650 GS」、「F 800 GS」、「R 1200 GS」共通している部分としては、なだらかな曲線が印象的なデザインが、すっかり影を潜め、直線基調のまるで建設機械のような無骨なデザインに変化しています。特にボディカラーが黄色の車種では、その傾向が強く感じられますね。

ヘッドライトは、アッパーカウルを兼ねた大柄のフェンダーの上に応急的に取り付けられた様な、いかにもライトという形状が面白いですね。代を重ねるに従い、ビキニカウルが小型化、今モデルではスクリーンのみという構成まで進化したヘッドライト周りのデザインは、GSのアイコンとなっていると言っても良いですね。フェンダーは、「F 650 GS」では、タンク、シュラウドを含め一体的にデザインされており無骨さよりもスマートさを感じます。「F 800 GS」、「R 1200 GS」では、フェンダー、タンク、シュラウドは、別パーツとされ、その色からラバーの衝撃吸収素材で作られているかのように見えるデザインが施されています。どこなく、タフネスを売りに人気となったCASIOの腕時計ブランドG-Shockの時計をイメージさせますね。原野を走る「GS」のイメージにピッタリだと思いますヨ。

R 1200 GS

リアカウルは、「F 650 GS」、「F 800 GS」では、燃料タンクが内蔵されているので、かなり大型のものになっています。カクカクしたデザインで、う〜ん無骨です。対して、「R 1200 GS」の方はカウルらしきモノはスッパリと切り捨てられ、キャリア一体式のシートレールのみというシンプル過ぎる構成ですが、こちらも十分無骨です。

直線基調でエッジの立ったデザインが、最近のトレンドですが、キーワードとして取り入れつつも、実用的な線でまとめられた今回の「GS」のデザインは、アレンジ次第で別なアプローチもできる事を体現していると思いますヨ。それだからデザインを見るのって楽しいんですヨね。

Motor Box」の記事と、「NCN」の記事によると、「F 650 GS」と、「F 800 GS」のエンジンは、水冷並列2気筒エンジンを搭載し、排気量は約650ccと798ccとなっています。650ccエンジンは、ピークパワーを7,000回転で71hp、最大トルクを4,500回転で75Nm発生させ、乾燥重量171kgの車体を加速させます。800ccのエンジンは、ピークパワーを7.500回転で85hp、最大トルクを5,750回転で83Nmさせ、乾燥重量178kgの車体を200km/hの最高速度まで到達させるそうです。「F」シリーズでは、後輪の駆動はもちろんチェーン方式を使っています。タンク容量は16リッターです。

Motor Box」の記事と、「NCN」の記事によると、「R 1200 GS」のエンジンは、BMW伝統の排気量1170ccの空冷水平対向2気筒エンジンを搭載し、8,000回転で105hpのピークパワーと、5.750回転で115Nmの最大トルクを発生させ、乾燥重量203kgの車体を加速させます。タンクの容量は33リッターとされ、時速90kmで約750kmの長距離を連続で走る事ができるそうです。

もちろん、両者とも吸気系はEFIが採用され、欧州の排ガス規制ユーロ3をパスしています。

足回りは、「F 650 GS」と、「F 800 GS」は、フロントが直径45mmの倒立サスペンションとなり、これに組み合わされるプレーキシステムは、300mmのブレーキディスク2枚に、通常マウントのキャリパーとなっています。リアはモノショックサスペンションとされ、265mmのブレーキディスク1枚とキャリパーが組み合わされます。また、オプションでABSが用意されています。タイヤは、前90/90 - 21 54V、後150/70 - 17 69Vで、ホイールベースは1,578mmです。

「R 1200 GS」は、フロントはお馴染みのBMW独自のサスペンションシステムであるテレレバーとなっています。今回、ESAという電子制御システムが採用され、サスペンションのセッティングを簡単変更できるようになっているそうです。これに、組み合わされるブレーキシステムは、フロントが直径305mmのブレーキディスク2枚とキャリパー、リアが直径265mmのブレーキディスクとキャリパーという構成になっています。また、オプションでABSが用意されています。タイヤは、前110/80 R 19、後150/70 R 17で、ホイールベースが1.507mmです。

BMW車の特長である、シートの位置調節で、シート高の変更が出来る機能なんですが、「F 650 GS」と、「F 800 GS」は、2段階の位置が選べ、高い方で880mm、低い方で850mmとなっています。「R 1200 GS」の方は、870〜850mmの間で調整できるそうです。数値を見るに低くなると言っても外人体型の場合という事みたいですね。低くしても純日本人体型の人は辛そうですナ。(特に自分)

後、「R 1200 GS」は様々なオプションを装備した「R 1200 GS Adventure」も用意されているそうです。

R 1200 GS Adventure

もう、最強の旅モーターサイクルとして、不動の地位を築いたって言ってもいい「GS」なんですが、今回はさらに進化していますね。ミドルクラスの充実ぶりもスゴイですヨ。で、新しい「GS」の価格なんですが、まだ発表されていません。08年の初めには市場に出てくるそうですから、近いうちに正式発表されるでしょう。記事では、「F 650 GS」と、「F 800 GS」は、130万円から150万円の間だろうと予想されていますがどうでしょう。日本ではもうちょっと安いと思いますヨ。「R 1200 GS」の方は、現行が199万5千円で売られているので、200万円前後かと思います。どちらも安いと嬉しいですけど、ユーロ高と輸送コストのアップで値上げになるでしょうね。

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>> BMW F 800 GS from MotorMovie - バイクのおもしろ動画を紹介するブログ
「BMW」のエンデューロモデル「F 800 GS」の映像です。荒地の中を、まるでオフロードバイクのように軽快に走っています。オンロードでも、かなり...

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このページは、naganagaが2007年11月20日 22:18に書いたブログ記事です。

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