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bimotaが「1098」のエンジンを搭載した久々のハイパフォーマンスモデル「DB7」を発表しました。

DB7

前のエントリーで、bimotaのDB系としては初の水冷エンジンを搭載したモデル「DB7」をミラノショーで発表するんじゃないかという話題を掲載しましたが、ミラノショー直前の情報だった為、十中八九出てくるだろうと思っていたら、見事その通りでした。Ducatiの「1098」に搭載された最新エンジンを搭載した、bimota久しぶりの新型ハイパフォーマンスモデル「DB7」の登場ですヨ。全くの新設計としては倒産前に発売された「SB8R」以来ですから、8年ぶりとなりますね。本来だと日本製4気筒エンジンであるべきなんですが、地元にWSBやMotoGPで勝ちまくっているDucatiが居るので仕方ないですね。

昔からbimotaモデルは、個性的でありつつも流行のデザインを抑えるという独特な手法でデザインされいる訳なんですが、今度の「DB7」も各部のエッジを立てた現代的なデザイントレンドを取り入れながら、bimotaの個性は、きっちりと主張しているデザインになっていますね。ハイパフォーマンスモデルという事で、全体的にシャープな印象が強く残るようになってもいるようです。

ヘッドライトが縦目2灯というのは、ナカナカ処理が難しいらしく、うまくデザインされていないモデルの方が多いのですが、「DB7」はうまく処理していますね。ライト周辺をブラックアウトさせて、ライン状にパーツを配置し、前にいくにしたがって尖っていくような形にする事で、ライトを目立たなくしてしまうのは面白いです。ただ、左右に配置されたエアインテークが、SUZUKIの「GSX-R」シリーズのような雰囲気を与えてしまい、全体的なデザインが、それっぽく見えてしまうのは残念ですね。もしかしたらあえて似せているのかも知れませんが...。

サイドカウルは、冷却効率重視の穴の多いデザインになっています。怪我の功名なのかどうかは分かりませんが、美しいパイプフレームが見えるのが良いですね。また、アンダーカウルとは分割されているように見えるので、見方によってはハーフカウルっぽく見えるのも面白いです。そこから伸びる排気管はフルにカバーされていて、通常の位置にマウントされたサイレンサーをも含み、デザインが施されています。

リアカウルは、MotoGPレーサーように薄く、シートから後ろが極端に短いデザインを採用しています。それが「DB7」のシルエットを、MotoGPレーサーに近付けているのが分かりますね。実用性度外視というのが潔くで好きです。まぁ、高価なモーターサイクルですからそういう割り切りは魅力の一つですからね。

Motor Box」の記事によると、上記でも触れたように、エンジンは、Ducati製の水冷90°V型2気筒エンジンを搭載しています。排気量は1098ccという事で、Ducatiの「1098」と同様のものを搭載しています。恐らく同スペックの仕様と思われ、ピークパワー160hp、最大トルク12.5 kgとなっています。ただ、搭載されてる楕円形断面のフレームとか諸々が、徹底的に軽量化され、エンジンを含めた乾燥重量が170kgとなっているのと、「1098」が、1430mmのホイールベースに24.3°のキャスター角なのに対して、1435mmのホイールベースに25°のキャスター角という事で、全く異なるハンドリングに仕上がっているようです。

サスペンションは、前後ともMarzocchi製が採用され、フロントは直径43mmの倒立サスペンションとなっています。これに組み合わされるブレーキシステムは、2枚のディスクブレーキと、ラジアルにマウントされたbrembo製のモノブロックキャリパー2個という構成です。リアサスペンションは、PBSというシステムを備えたもので、写真を見る限りHONDAのユニットプロリンクのようなシステムだと思われます。

「1098」とは違った魅力がある「DB7」なんですが、同時期にDucatiが発表した「1098 R」によって価格的に微妙な位置づけになってしまいましたね。とりあえず2,600ユーロ(日本円で約4,190,000円)という価格販売されるみたいです。頑張ってちょうど「1098 S」と「1098 R」の間を狙ってきたようですヨ。より高い価格だと性能的に客が納得できるか心配だったのですが、200万円近い価格差なので、ひとまずバッティングはさけられたいう事でしょうか。ただ、ここまで出すんだったら、「1098 R」と考える人が多いような気はするんですけどね。実際はどうでしょうか。

コメント [2]

縦2灯で成功したのがF4駄目だったのが999。
バルブを別けるとなおさら難しくなるような気がします。db7にロビアーノは絡んでいるんでしょうか?あまり彼のアイデンティティーが感じれないのでデザインなので。

>masayoさん
「DB7」の縦目2灯場合、エントリーでは成功していると書きましたが、個人的には「F4」のように、隣接させて1灯のように見せるのがベストだと思っています。「DB7」のように黒くして目立たなくするのはベターですが、ベストではないと思いますヨ。

「DB7」のディテールを見るにロビアーノ氏のデザイン的個性も感じられるので関わっている(スタジオとして)とは思いますヨ。もしかしたら弟子半分、本人半分っていうデザインって感じかも知れませんね。

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このページは、naganagaが2007年11月16日 22:35に書いたブログ記事です。

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