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復刻! Moto Guzziのベストセラーモデル「V7」の名を持つ「V7 Classic」が登場。

V7 Classic

Moto Guzziの「V7」という名前を聞くと、その姿が即思い出される人は、かなり年季の入ったイタリアンモーターサイクルファンか、Moto Guzziの魅力に取り憑かれてしまった人だと思います。1967年に本格的に発売された「V7」は、703ccの排気量で始まった最初の量産縦置きVツインエンジンを搭載したモデルで、主にツアラー用途で人気を博しました。この「V7」の成功により後に続くモデルが開発されていった元祖的なモデルである事と、多岐にわたるバリエーション展開が、より「V7」魅力を広げていき、この時期に多くのファンを獲得したといっても過言ではないでしょう。そして、07年、同社の歴史に欠くことの出来ない往年の名車「V7」を「V7 Classic」として復活させることをMoto Guzziは選択しました。

この新しい「V7 Classic」の登場する背景には、Triumphバーチカルツイン復刻の成功と、Ducatiの「SportsClassic」シリーズの成功という事あるのは間違いないですね。長い歴史という部分に関しては、現在も生き残っている欧州メーカーの中でMoto Guzziは、最古な訳ですから、やはり指をくわえて観てはいられなかったという事なんでしょうね。やるからには、「V7」を復刻をという意気込みが伝わってくるモデルですヨね。

で、「V7 Classic」なんですが、デザインの傾向は、古いデザインを新しく解釈し直すというものではなく、古いデザインのシルエットは維持しつつ、ディテールに程良く現代的なアレンジを加えるという手法を取っているようです。なので、各パーツの形状が古いデザインのままなので、ノスタルジーを感じてしまう訳ですね。しかし、当時の「V7」を比べてみると、意外と再現度は低くいんですヨ。なんせ、昔は結構エンジンが大型で、それに無理矢理、ハンドルやサスペンション、シート等々を取り付けた様な、箱と形容しても差し支えがない無骨なデザインだったので、現代の小さなエンジンでは再現不可能なんですヨ。わざわざ非効率なスペースな為にエンジンを開発なんて無駄な事は出来ないわけで。そんな制約の中で、ノスタルジーを感じるようなデザインを施したMoto Guzziのデザイナーはある意味スゴイですヨ。

できれば、これでもかと長いタンクが再現されてたら完璧だったのかもしれませんが、そこまでは言うのは酷ってモンでしょう。

Motor Box」の記事によると、「V7 Classic」に搭載されるエンジンは、見れば分かるMoto Guzzi伝統の縦置きV型2気筒というフォーマットを採用。排気量は車名の番号と対なすように750ccとなっています。ピークパワーは100hp前後と古い「V7」の約2倍のパワーを誇っているそうです。また、欧州の排ガス規制ユーロ3もパスしていることから、吸気系は、恐らくEFIが採用されていると思われます。

足回りは、フロントが正立サスペンションを採用し、リアはツインショックとされています。恐らくフロント18インチか19インチ思われるホイールは、古いハンドリングの再現を期待させてくれますね。また、カラーリングは、往年の「V7 Special」をモチーフにしているそうです。

で、価格なんですが、当然ながらまだ発表されていません。記事では、ライバルとなるTriumphの「Bonneville」、Harley-Davidsonの「883」とほぼ同価格帯にするだろうとして、8,000ユーロ(日本円で約1,330,000円)と予想しています。ナカナカ魅力的な価格ですが、実際にはどうなる事でしょうか。

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このページは、naganagaが2007年11月 5日 21:48に書いたブログ記事です。

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