Naga Blog

Motorcycle

超フライング発表されていたMoto Guzziの「Stelvio」が、ついに正式発表されました。

Stelvio

長い期間、その存在が噂されていたMoto Guzziの新しいデュアルパーパスモデルが、07年の2月23日にベルリンで開催された「Moto Guzziディーラーコンベンション」にて、伝統の縦置きVツインエンジンを積む、その大柄な車体とデザイン。さらに「Stelvio」という名前のとともに、公にされた訳ですが、それから9ヶ月、Moto Guzziは、その「Stelvio」の生産型を、ミラノショーで発表するそうです。早くからデザインを発表していたので、パリショーで正式発表かと言われていたのですが、そこはイタリアメーカー。やはり地元での発表にしたようですね。

デザインは、2月のプレ発表の時と変化ありません。その直線貴重のデザインは、現在のデザイントレンドを取り入れただけなのですが、今まで曲面を多用していたMoto Guzziのデザインを見慣れた目で見ると、ナカナカ目新しく感じます。

何と言っても一番特徴的なのは、2つの大型ライトから伸びるアッパーカウルからのラインで、大型の懐中電灯を2本束ねたような造形は、無骨なMoto Guzziのイメージにピッタリだと思いますね。そこに独立するように取り付けられたスクリーンも、デザインの無骨さを強調している様に感じますヨ。また、ウインカーが一体化されたシュラウドの無駄とも思えるディテールも、ナンかスゴイ機能があるのかと思ってしまう程、必然性があるように感じます。実際は飾り的な要素が強そうなんですけどね。タンクは、オフ車スタンダードの縦型の大型のモノが採用されていまして、アッパーカウルから連続するような造形となっています。面白いのは、空いた隙間を有効活用する為に、タンクキャップの左右に蓋付きの小物入れが設置されている事ですね。

リア周りは、カウルの様なものは存在せず、シートのみというシンプルな構成になり、デザインされたシートレールが全てです。なので、後端にいきなりテールランプが配されていて、その上にキャリアとナカナカの無骨さです。しかも、テールランプ、ウインカーが1つのユニットというもの面白いですね。生産性は良さそうです。後、前後フェンダー、エンジンガード共、必要最低限というデザインなんですが、それが、安っぽさを感じず、センス良くまとまっている所が、イタリアならではと感心しておりますヨ。

Motor Box」の記事と、「MCN」の記事によりますと、この「Stelvio」に搭載されるエンジンは、伝統の縦置きV型2気筒というフォーマットとなっています。ここを外したらMoto Guzziではないので当然ですね。ただし、「Griso 8V」で採用した、1151cc前後の排気量を持ち、1気筒あたり4バルブとした新型エンジンを搭載しています。ピークパワーは100hpを超えている事は間違いなく、「Griso 8V」と同等の110hp前後は出ているようです。最大トルクの数字は不明なのですが、モデルの性格と360°クランクを採用している事を考えて、108Nm前後は出ていると予想できますね。また、CA.R.Cの採用で、縦置きエンジン、シャフトドライブといった構成のモーターサイクルに付きものの、パワーを掛けるとシャフトの回転方向に傾くといった作用が軽減されているそうなので、不整地での使用は大夫楽になっているようですヨ。

足回りは、フロントに直径50mmの倒立サスペンションを採用し、ラジアルにマウントされたキャリパーを採用したブレーキシステムとなっています。もちろんダブルディスクで、オンロードも凄いぞと言わんばかりですね。フロントのホイールは19インチだそうで、こちらはオフロードの走破性も凄いぞってことなんでしょうか。また、この従来のブレーキ以外にも、別にABSバージョンが存在しているみたいです。

また、総じて、オフ走行も視野に入れているデュアルパーパスモデルって車高が高く、比例してシート高も高いんですけど、シートの高さを調節できるようになっているそうです。タンクの下辺りから察するに、かなり広範囲な調整幅を持っているようですヨ。さらには、スクリーンの位置も調整できるようで、シートを下げたり上げたりしても、適切な位置に出来ようにして風防効果維持できるようにしているそうです。

ABSもそうですけど、ここらへんは、ライバルのBMWR1200 GS」を意識しているってとこですかね。

どうも、Moto Guzziは、この「Stelvio」で耐久レース(パリダカとか?)に出場する計画を持っているみたいで、それに対応するシャーシ作りを行っているようです。ここから得られた技術情報を生かして、量産車の信頼性アップを図っていって欲しいものですね。よく壊れるから...。

というわけで、このMoto Guzziの自信作「Stelvio」なんですが、お値段等はまだ分かりません。ミラノショーで発表という訳で、しばらくお待ち下さい。この新しい分野に挑戦するMoto Guzziの「Stelvio」なんですが、ナカナカ魅力的ですね。BMW「R1200 GS」が作った市場にどこまで食い込めるか期待ですヨ。

About this entry

このページは、naganagaが2007年11月 4日 22:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「bimotaの最新ハイパフォーマンスモデルがミラノショーに登場するそうですヨ。」です。

次のブログ記事は「復刻! Moto Guzziのベストセラーモデル「V7」の名を持つ「V7 Classic」が登場。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。