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YAMAHAスーパースポーツの末弟「YZF-R125」登場です。

YZF-R125

日本では免許制度の関係上、原チャリと中型二輪(現普通二輪)の間に挟まれて、イマイチパッとしない125ccクラスなんですが、欧州では、エントリークラスという事もあり、各社ともイロイロなモデルがラインナップされているんですヨ。また、スピード狂の多い彼の地ですから、パワフルなモデルが好まれるという事もあって、YAMAHAも、2ストロークエンジンを搭載した「TZR125R」を売っていたのですが、環境改善が叫ばれ、排ガス規制も強化される昨今ですから、売り続けるのが難しくなったようで遂にカタログ落ちし、新たに4ストロークエンジンを搭載した「YZF-R125」を市場に投入するようです。

400cc、250ccといった中型排気量をすっ飛ばして、いきなり125ccというわけなんですが、さすがに「1」を名乗ると本家と混同してしまうので「YZF-R125」って訳なんですね。個人的には、慣習を守って「YZF-R1mini」とか、「YZF-R0.1」とかだと面白かったと思うのですが、YAMAHAさんは真面目ですね。分かり易いように125と付けたって感じです。

デザインモチーフになっているのは、現行の「YZF-R1」ではなく、03年型の「YZF-R1」になっているようですね。そこに、現行の「YZF-R1」と「YZF-R6」のデザインを取り込み、さらに「YZF-R125」独自のディテールを加えてデザインをまとめているという感じです。

アッパーカウルは、古い「YZF-R1」的なんですが、ヘッドライトの大きさを気にさせないようにうまく形をまとめてますね。見慣れたデザインなので、なんか安心できます。サイドカウルからアンダーカウルまでパーツが4ピースに分かれている複雑な形になっているのが面白いですね。大型クラスほどエンジンの熱処理を考えなくて良い125ccクラスならではのエンジンをすっぽり包み込むような形状になっています。貧弱なエンジンを見せないようにする工夫ですね。利便性も考えての高めのハンドル位置と、小型エンジンゆえに小さくなっているフレームを感じさせないように嵩を増して配置されたタンクとリアカウルは、変なんだけど、そのアンバランスさがナンかいい味出します。また、タンクは実用用途が多いという事も考えて、傷対策として真ん中に樹脂パーツを配しています。シートからリアカウルにかけては、現代のMotoGPレーサーのような薄く短いデザインのものを採用して、車体前にボリューム感のあるシルエットとしています。への字スイングアーム下から生える太いサイレンサーとも相まって、横から見る分には貫禄十分ですね。テーマは125ccの貧弱さ解消といったところでしょうか。頑張っていると思いますヨ。ただし、リアタイヤは見ちゃダメですヨ。

Motor Box」の記事によると、搭載されるエンジンは、排気量124.66ccの空冷4ストローク4バルブ単気筒エンジンで、インジェクションの吸気系が組み合わされています。乾燥重量はコストの関係でスチールパーツが多く使われている為若干重い126.5kgで、9,000回転で15psのピークパワーと、8,000回転で1.25kgの最大トルクを発生させます。けっこうな高回転型のエンジンですし、意外とパワフルでよろしいんじゃないでしょうか。

足回りは、パワーも大したことがないというわけでオーソドックスな組合せになっていて、フロントはストロークが133mmの正立フォーク(ちなみにリアは125mm)です。これに前後17インチのホイールと前100/60、後30/70のタイヤが組み合わされます。前ブレーキは直径292mmのディスクが1枚装備されます。後、ホイールベースが、1,355mmと短いので、ナカナカ機敏なハンドリングが期待できると思いますヨ。

ただ、残念なのはシート高が818mmある事、車幅が細いといっても身長が155cm前後の人は厳しいんじゃないかと思われます。自分も厳しいです。

で、気になる価格なんですが、今の所発表されていません。希望を言えば60万円前後だと妥当といったところでしょうか。ただ、日本に入ってくるか微妙。入ってきても数台といったところでしょう。125ccクラスは本当に人気無いんですヨ。けど、「YZF-R125」ってハッタリが効いているデザインなので、国内も欲しがる人は意外と多いような気がするんですヨね。ここだけの話、YAMAHAさん、これに250ccのエンジン積むと、もっと売れると思いますヨ。(ボソ)

コメント [5]

共通フレームで250ってなると足回りを別物にしないと貧相では・・・。
入ってきても60万したら、アプリリアRS125やカジバMITO125なんてのも有りかなぁなんて。
ホンダXR100モタード・APE100をカスタムするなんてのも60万なら有りと思ってしまいます。

それでもリアタイヤは130もあり、SDRより20mmも太いですよ。(笑)
250版あれば僕も欲しいのですが、日本じゃ売れないでしょうなぁ。
今のニポーンジンはシングルクオータースポーツをさっぱり理解しないでしょうし…。
もっともヤマハは売れるかどうかも危ういオフローダー(WR250R/X)に結構お金つぎ込みましたからね。
あの心意気はヨシ!です。
naganaga殿はあのエンジンを使って欲しいんでしょ?

>かまへるさん
自分も、足回りそのまんまで250ccは難しいかなとは思っています。あくまで、価格は希望なんですけど、「YZF-R125」は恐らく欧州内(南アフリカ?)にある工場生産だと思うので、輸入車として考えると、このぐらいが妥当じゃないかと思っています。

>takutakumawasuさん
確かに日本人は、ハンドリングとか面白さよりも、排気量とパワー重視ですからね。理解できない。売れないのは同感です。
正直「WR250R/X」のエンジンと、「YZF-R125」のシャシーに組み合わせはワクワクしますね。けど、YAMAHAはそういうお馬鹿はしないと思いますヨ。

よそん家でもコメントした事ですが色々調べてたら、TZR-50(EU)と車体寸法がほぼ同じ!

>gor1さん
このクラスだと、エンジンにパワー増大っていうのは微々たるものですから、何から何まで新設計っていうのは無いと思いますヨ。よほどハンドリングが古くさくならない限りはフレームとかの寸法を大幅にいじることもないと思います。

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このページは、naganagaが2007年9月15日 22:23に書いたブログ記事です。

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