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最高速度312kmを誇るMV AGUSTAの最強モデル「F4 1000 R 312」登場です。

F4 1000 R 312

もう半期に一度恒例行事となった感のあるMV AGUSTAのスペシャルバージョンですが、やっぱり来ましたヨ。高性能バージョン「F4 1000 R」から更に性能をアップした「F4 1000 R 312」の登場です。先日発売された「F4CC」が、市販車としてあまりに高額で買える人が限られてしまっていたので、もう少し手の届きやすいモデルを出してくるんじゃないかと思ってたら正解でしたね。100,000ユーロ(日本円で約15,130,000円)なんて金を、一台のモーターサイクルに出そうなんて富豪は、そうそう居るもんじゃないですヨ。

基本的に、「F4 1000 R 312」は「F4」シリーズのモデルとなるので、デザインは「F4」そのものです。カラーリングが、スペシャルバージョンでは恒例となった黒はもちろんとして、今回は白がペアカラーとなり、ワンポイントに赤が施されたものが専用カラーとして設定されます。このモデルには、MV AGUSTAといえば外せない伝統の赤銀バージョンもあるそうです。

Motor Box」の記事によると、この排気量1000ccのエンジンは、MV AGUSTAの水冷並列4気筒というフォーマットでは最強のパフォーマンスを発揮するんだそうです。ピークパワーは12,400回転で183hp、最大トルクが10.000回転で115Nmと強力な数値をたたき出しています。これはエキパイに触媒が入った数値でだそうです。これだけの性能のを引き出す為に、圧縮率の変更を行い、さらにチタニウム性のバルブを採用、エンジンのマネジメントにMagneti Marelli製の「5SM」というシステムを採用し、スロットルボディのファンネルを46〜48mmの間で可変するように変更した最新スペックの吸気システム(訳がよく分からなかったので多分)と、メーカーならではのチューニングを施して、「F4 1000 R」から8hpのパワーアップに成功しているようです。この為、最高速度は時速312kmに到達し、それを誇る為に車名にも312という数字を含めたみたいですヨ。

足回りは、前にMarzocchi製の倒立サスペンションを採用。50mmのアウターチューブとチタンコーティングされたインナーチューブという凝った構成になっています。後ろは、Sachs製のモノサスペンションが採用されています。これに組み合わされるホイールは、brembo製のモノで、Y字のスポークが6本で構成された軽量のアルミホイールとなっています。ブレーキシステムもbrembo製でラジアルマウントされた4ポットキャリパーに、直径320mmのディスクが組み合わされます。で、簡単かつ簡潔に言うと「F4 1000 R」と同じです。

MV AGUSTAは、このモデルを使ってスーパーストックに出場するつもりの様ですヨ。

この「F4 1000 R 312」には、1人乗りのmonoposto、2人乗りのbipostの2つのバージョンが用意され、価格はそれぞれ、monopostoが20,890ユーロ(日本円で約3,214,000円)、bipostが20,990ユーロ(日本円で約3,229,000円)という価格になっています。「F4 1000 R」から40万円ほど高い価格となっております。最近、400万円突破のモデルがゴロゴロしているので、性能的な部分から考えると、安いかなと思うのですが、スゴイ高い価格である事には変わりないです。40万円プラスで違う世界買えるという事なので、買えるだけのお金をお持ちの方は大いにお悩み下さい。自分は今ので十分です。ハイ。

コメント [2]

あまりに年中行事になってきたので、
もう関心もなくなりました。

Ducatiみたいに、ホモロゲマシンとしての
スペシャルならまだしもなぁ・・・と白けていたら
一応、ST1000には出場するんですね。

でもやっぱり、ホモロゲマシンとしてSBKの場で
ワークスが戦ってこそのアグスタじゃないんでしょうか。
それが、イマイチF4が魅力的に見えない理由です。
(今年からプライベートチームが参加するように
なりましたが・・・)

こんなこと言うと、「古い!」と言われそうですが。

>mosさん
今までレースに出場できなかったのは、倒産騒ぎの時に銀行から融資を受ける条件としてレース活動はしないというのがあったからナンだそうですヨ。プロトン(だったかな)からの資金注入の後、レース活動を再開できるようになったんですが、その時既に「F4」の設計はレーサーとしては古くなってしまい、今だ復帰できずというのが現状のようです。今年からWSBに参戦を開始したLBRみたいなチームの為に、「F4 1000 R」を開発した事からも、今後は準ワークス的な位置でレースには間接的な位置で絡んではいくようです。「F4 1000 R」の発表の時、2〜3年後(確か)にはWSBかGPに復帰したいと、カスティリョーニ社長が語っていたので、タンブリーニ氏の最新作(市販車?、それともレーサー?)をひっさげてサーキットに復活してくれると思っています。けれど、MV AGUSTAの名前を汚さない為、初年度からトップ争いに加わらなければいけないという命題があるので、開発状況によってはレース復帰は、もう少し先になるかもしれませんね。

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このページは、naganagaが2007年3月10日 01:28に書いたブログ記事です。

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