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Television

地デジの正体。

地元愛媛県も、昨年の10月に松山市とその周辺地域で地上デジタル放送がスタートしたのですが、自分が住んでいる地域ではまだ放送はスタートすらしていないので、リアルな話ではないのですけど、しきりに、2011年(平成23年)にアナログ放送の電波が停止するというCMだけはガンガン流れています。なんか切り替えろと脅迫されてるみたいであまり好きではないのですが、しつこくするならさっさと受信エリアを拡張しろと一人で突っ込み入れてます。とか言って、放送が始まっても、2011年まで今のテレビは使えるわけですから、早速機械を乗り換えるという事はしないと思いますけどね。しかも、我が家はケーブルテレビに加入しているので、チューナーを地デジ対応のモノにするだけで良いらしく、新たにテレビを買い直したり、アンテナを立て替えたりしなくて良いのです。

地デジの受信ができる地域の人達も、自分と同じように考えてる人が多いらしく、一向に進まない地デジ移行に弾みをつける為、政府は奇策に打って出るようですヨ。

地デジチューナー、低所得者に無料配布・政府と与党が検討

政府・与党はテレビの地上波がデジタル放送に全面移行するのをにらみ、低所得の高齢者世帯などへの受信機の無料配布を検討する。2011年7月に現行のアナログ放送が打ち切られると地デジに未対応のテレビは映らなくなるため、買い替えが困難な世帯に対する支援策が必要だと判断した。

引用先:NIKKEI NET主要ニュース

記事では、地デジチューナーの価格は1万数千万円〜2万円ぐらいと書かれていますが、実勢価格は数千円になるみたいです。ということは、数千円のチューナーも買えないくらい生活が困難だと言えば、地デジチューナーが政府から貰える訳です。こりゃいい話ですなぁ。強制的に地デジに移行の上、貧乏人認定のオマケまで付いてます。う〜ん、良いのか悪いのか、全く検討つきませんね。「これで、2011年までには、爆発的に地デジ移行組が増えそうですね。」(棒読み)

ポリスジャパン」さんの「地上デジタルTV利権とは現代版パンとサーカス?!」で紹介された、「2ちゃんねる」の「【放送】地デジチューナー、低所得者に無料配布・政府と与党が検討[07/02/17]」スレッドによると、この地デジチューナーの無料配布は、プンプンと臭う裏がアリアリみたいなんだそうですヨ。

何も関係ない。
ケーブルはデジタル化必須ではないから。仮にデジタルになる場合はCATVがSTB配るから大丈夫。
ばら撒きによって今未曾有の崩壊寸前にある某サンヨーを救うための国策なんですよ。
あの糞ともよ(年収1億)が会長でいられるように松下とか他のメーカーもあるのに三洋に全て作らせるんだって どう思う?

この情報が本当だとしたら、大手企業が潰れそうだからって税金で地デジチューナーを買って補填するのはどうかと思いますね。三洋電機の商品に魅力が無いから買う人が少なくなっているだけで、それを政府が救ったとしても、魅力的な製品を生み出せる体勢にすぐ生まれ変わるというわけではないので、この後何回も税金で補填してあげなくちゃ行けなくなるって事になるんじゃないですか。しかも、献金額によっては見放す可能性も高いということで、政界財界は魑魅魍魎が跋扈してますな。

しかし、なんで、そういう事までして政府は必死になって地デジを推進するのか疑問に思ってスレッドを読んでいましたら、ちゃんと解答している人がいましたヨ。流石。

>アナログ停波を先送りにしろよ金かからねえから
今までにデジタル化のために突っ込んだ数千億が捨て金になるので無理です。
テレビのアナログを停止してその電波を携帯に売るのが地デジの目的なのですから

だそうです。

莫大な資金を突っ込んで、地デジにしたのは、詰まるところ新しい利権を厚遇する為ですか...、携帯電話会社を増やして上納金を頂く方が、放送局の上納金なんかよりも旨味が大きいって事なんですね。携帯電話会社が増えれば、それだけ過当競争に拍車がかかり料金の下落につながるので、利用する自分たちとしては願ったりかなったりなのですが、放送を地デジに変えてまでやらなければいけない事なのかというのは、よく分かりませんね。

ここまですからには、地デジにするとどういう素晴らしい特典が視聴者にもたらされるのか期待してしまいますが、現実は違うようです。箇条書きにまとめてた人がいたので引用させていただきますと、

  • 遅延がひどいためテレビでの時報が機能しない。
  • チャンネル切替しても映像がすぐ出てこず遅い。
  • 動きのある場面ではブロックノイズがとてもひどい。
  • 電波状態が悪いと突然全く映らなくなる。
  • デジタル放送対応機器の購入が必要。
  • 地域によってはアンテナの建て直しが必要。
  • 越境受信で見ることができていた隣県局が見られなくなるケースが多発。
  • VHF→UHFにより電波が回り込まないことで映らなくなるケースもあり。
  • B-CASカードによる強制契約を了承しないとデジタル放送を見ることができない。
  • B-CASカード番号でカスタマーセンターによって個人情報を管理されうる。
  • テレビを見るために必須のB-CASカードが特定利権会社によって運用されている。
  • デジタル放送はコピーワンス運用であるためビデオ編集などが以前より困難。
  • 録画したものをバックアップしたりダビングしたりすることは不可能。

となります。アナログに比べて、スッゲー不便で面倒くさそうっていうのは使わなくても分かりますヨ。

自分が聞いた話では、これ以外にも、アナログで難視聴地域の人は、今までノイズ混じりではあるけど辛うじて写っていたというようなチャンネルは全てアウト。完全に写らなくなるみたいですヨ。そういうわけで、山間部なんかだと今まで共同アンテナを立てる必要が無かった地域でも、立てないといけなくなる場合があるそうで、コレはどうなんだか。

受信エリアの山間部でこの調子なんですから、ビルとか山とかに阻まれて越境受信ができなくなるのは必然ですね。ただし、電波塔と自宅の間に海しかないとかといった遮蔽物がない場合は越境受信はできるようです。

これで、画質とかが大幅に向上しているっていうのなら納得もできますけどね。先日、電機屋で地デジを観る機会があったので、実際観た感想はというと、ブロックノイズが酷くて観ててイライラしましたヨ。画質もキレイとは思えなかったです。これだとアナログままの方が良いと思いましたね。

さらに、B-CASカードのお陰で、民放の場合、今までタダで観ていたのに地デジで観る場合には、わざわざ許可が必要になり、個人情報込みのDRMでガチガチに著作権管理され、録画した番組を保存する場合も1回のみで失敗したらご免なさい。しかも、画質の劣化というおまけ付きと来たもんだ。これって録画するなって事ですよね。

まぁ、地デジ移行後の番組とか、今やってるのとあまり変わり映えのしないだろうから、録画する程の資料的価値があるかと問われるとナカナカ難しいですけど...。もしかして、今後は録画する価値のない番組しか作りませんっていう意思表示なのかも。偏向報道しても、ネットから突っ込みが少なくなるという放送局にとってのメリットがあるかもしれません。

恐らく、ウリの双方向性を取り入れた番組が多く作られるかもしれませんが、インターネットを取り込んでいるだけだから機能的には目新しくないし、リアルタイム性の高い番組なので録画の必要性がないでしょう。後、テレビショッピングがしやすくなるでしょうが、これこそ録画する事に意味がない番組でしょう。

これじぁ、機器の買い換えとかして高い金を出させる割りには視聴者にメリット無さ過ぎでしょう。なんだか既に失敗臭が漂っているような気がしますヨ。結局、使い勝手の悪さから支持が得られず、2011年になっても地デジに移行できませんって事になり、使い勝手の良さを武器に一気にネットでの動画配信の方が主流になったりしてね。挙げ句、国に煽られ無理矢理行われた地デジ対応の巨額な投資が響いて放送局が潰れるって事になったりしたら面白過ぎです。

後、「ポチは見た。」さんの「地デジに踊らされるな!」も併せて読んでいただけるとより楽しめると思います。

なんか、国に煽られて箱物を作りまくった挙げ句、財政破綻に追い込まれそうな地方自治体みたいね。

コメント [6]

地デジ開始時に地デジ関係の仕事をしていたので参考までに。

・遅延がひどいためテレビでの時報が機能しない。
デコーダー(受信機)の処理速度でメーカーによって1秒以上の差があります。マジで。
送出してから表示するまでに最大4秒ほどのタイムラグがある様子。

・チャンネル切替しても映像がすぐ出てこず遅い。
これもデコーダー(受信機)の処理速度次第。

・動きのある場面ではブロックノイズがとてもひどい。
 受信感度次第。

・電波状態が悪いと突然全く映らなくなる。
 受信感度次第。どうしようも無い状態もありますが。

・デジタル放送対応機器の購入が必要。
 最新の液晶TVを買えば大丈夫か?

・地域によってはアンテナの建て直しが必要。
 関東は主なのがVHFしかなかったので必須ですね。
 家はケーブルだから関係ないけど。

・越境受信で見ることができていた隣県局が見られなくなるケースが多発。
 これは、UHFの電波なので受信できれば可能だと思うけど。

・VHF→UHFにより電波が回り込まないことで映らなくなるケースもあり。
 地方はUHF中心だからあまり変化なし?
 都会は深刻か?

・B-CASカードによる強制契約を了承しないとデジタル放送を見ることができない。
 それより問題なのは、受信機毎にB-CASカードが必要なこと。
 もしBSみたいにNHKに解除依頼する仕組みだったらカード枚数だけ??

・B-CASカード番号でカスタマーセンターによって個人情報を管理されうる。
 チューナー分、管理されます。
 それを元にNHKの集金が将来あるかも…。

・テレビを見るために必須のB-CASカードが特定利権会社によって運用されている。
 これが障害で世界標準は難しい。

・デジタル放送はコピーワンス運用であるためビデオ編集などが以前より困難。
 これは変更しようという話が出ている様子。

・録画したものをバックアップしたりダビングしたりすることは不可能。
 まあ、早くプロテクト無しになってほしい物です。

B-CASカードが無ければ百歩譲って使えるかなと思いますが、テレビにB-CASカード1枚、レコーダーにB-CASカード1枚、PCにB-CASカード1枚等などなれば使う気がなくなりますね。
CS放送等の有償放送は仕方ないと思いますが。
ただ権利保護一辺倒ではなく、どのようにすればより良いものが提供できるか考えてほしいですね。

ちなみに地方局でも素直に機材更新となると年間収入額と同程度の60~75億必要な様子。
これが全国のTV局の数を考えると…。

>Niiさん
元専門家の立場から解説ありがとうこざいます。受信環境については、デコーダーの性能に左右されるみたいですね。無料配布を予定しているやつは、最低限の性能だろうから、使えないって事になるかもしれませんね。

B-CASカード最低…。なんで、B-カスカードと呼ばれているのか分かったです。

ケーブルテレビの中の人です。

だいたいNiiさんが書いてるので補足すると、

B-CASカードについては、地上派に関して言えば2~3年以内にTVにチップ内蔵にしてしまうらしいですよ。
とゆーのも、地上波に関してはコピー制御で使用しているだけだからです。
B-CASカードには現在
地上デジタル用、地上&BS用、CATV用の3種類があります。
BSのNHKや、WOWOW、スターチャンネル等を見る場合はB-CASセンターへの登録が必要になりますね。

詳しくはhttp://www.b-cas.co.jp/のオフィシャルサイトを見るといいかも。

まー、CATVもいろいろとデジタル対応で面倒ですよ~。

>yastranaさん
>B-CASカードについては、地上派に関して言えば2~3年以内にTVにチップ内蔵にしてしまうらしいですよ。
ということはですヨ。内蔵ということは、テレビを買う時に携帯電話を買う時みたいに登録手続きをさせられるわけですか。余計に酷くなったような気がするんですけど…。

地デジのブロックノイズすごくひどいですよ。
夜になるとブロックノイズがひどくてとても見れるほどでわありません。

>Dさん
亀レスですみません。
知人もブロックノイズが酷くて、地デジからアナログに戻した人がいました。映像がきれいなんていう謳い文句は詐欺だと憤慨してましたヨ。個人的には、やっぱり地デジはまだまだかなと思いますヨ。

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このページは、naganagaが2007年2月22日 22:52に書いたブログ記事です。

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