Political and Economy
国土交通省は、騒音規制強化で社外マフラーの存在自体を否定する事を画策か?
ここ数年、モーターサイクルや自動車に限らず、社外品のマフラーに交換している車両の中に、あきらかに騒音と言える程の爆音を発しながら走っている車両が目立つようになってきていたので、この分だと取り締まりの強化があるかな思っていたのですが、不意打ちが来ましたね。国土交通省が社外マフラーの大幅な音量規制の強化に乗り出す様ですヨ。既に国土交通省では規制改正案の策定をし終え、昨年の12月27日から1月31日までパブリックコメントの募集している段階まで進んでいます。募集期間終了後は、寄せられた意見を参考に修正が施され(施されない可能性方が大きいけど…)、国会に提出され、改正案の可決後、施行という流れになります。
道路交通省のサイトにある｢道路運送車両法施行規則等関係規則（自動車騒音関係）の一部改正に係るパブリックコメントの募集について｣ページで改正案のついて下記のような事が書かれています。
自動車の消音器（マフラー）を交換すること等により、大きな騒音や人が不快と感じる騒音をまき散らす自動車が後を絶たない状況にあり、大きな社会問題となっています。国土交通省では、これらの自動車による騒音問題改善のため、道路運送車両法施行規則等関係規則（自動車騒音関係）の一部改正を予定しています。
どんな連中がマフラーを爆音仕様にして走っているか、自分なりに考えてみたのですが、主に珍走団(暴走族)と、峠族ぐらい、後、都会の港に出没するローライダー軍団ですかね。しかし、珍走団は廃れて規模が小さくなっていますし、峠族、ローライダー軍団は、場所が特定の地域に限定されています。確かにその地域に住んでいる人にとっては、不快と感じる騒音をまき散らすので多大な迷惑ですが、社会全体を巻き込む大きな問題とまでなっているかと言われると、そこまでになっているとは思えないです。
で、国土交通省が考えている規制強化案ですが、要約すると下記のようになっています。
- 社外マフラーの騒音規制を、純正マフラー並みに厳しい基準にする。
- 社外パーツ自体を認証制にして、手軽に買えなくする。
- 新規や継続検査で車検を受ける時に、溶接やリベット留めを施し社外マフラーを簡単に取り外せないようにして、さらに分解できない構造にする。しかも義務化。
正直やり過ぎ。社外マフラーの存在自体が違法とも言える規制強化案としか思えないです。(この案からいくと、外車の存在自体も違法となる可能性アリ)
この規制強化案の問題点は、｢From Nom｣さんの｢新騒音規制の｢パブコメ｣にぜひご意見を！｣エントリーで詳しく書かれているのですが、これを読んで、自分的には、結局警察の取り締まりが、違法マフラーにまで手が回らないから、十把一絡げに規制してしまえば問題解決という安直な方法を選択したとしか思えないです。割を食うのは、純正や適法マフラーを装着して走っている普通のドライバーやライダー、適法マフラーを開発しているメーカーという事になってしまいます。役所の都合だけの規制強化といっても過言じゃないでしょう。
人に迷惑をかける音量で走っている連中は、規制を強化して車検をパスできなくしても、純正マフラーに穴を開けたり、マフラー自体を外したり、色々な抜け道をつくり出すでしょうナ。自動車だと、古い年式の中古車とか、盗難車を改造したりして、はなっから車検を受けないっていう方向に行きそうです。モーターサイクルも、同様。さらに、車検のない250cc以下にすれば、改造し放題ですからね。この規制強化によって、騒音を撒き散らす車輌は減るかもしれませんが、悪質化させてしまうのなら強化した意味はないと思いますヨ。
｢小林ゆきBIKE.blog｣さんの｢マフラー規制問題に対するメーカー・輸入会社の反応｣エントリーで紹介されている、この規制強化に対する業界の反応を読んでいると、国土交通省に対して怒りが湧いてきますヨ。国土交通省はモーターサイクル業界自体を崩壊させたいのか?
まずは、こんな規制強化案を考える前に、警察による取り締まり強化するべきでしょう。速度違反の取り締まり時に、怪しい車輌は排気音の音量測定をして、違反している場合は検挙すれば良いだけの話しではないですか?
別に手間をとられるという話しではないと思うんだけど。測定器を買う金が無いというのは、取り締まりをしない理由にはならないと思います。
コメント [6]
お久しぶりです。確かにこの問題、色々なところで話題になっていますよね。私も現在所有しているバイクはアフターマフラーに交換しています(車検のある排気量)。騒音苦情の多くは中排気量のスクーターが一番目立っているような気がするのですが、naganagaさんの言われるように250cc以下は現状やりたい放題ですよね。
ただ、ユーザーモラルは当然ですが一部のアフターマフラー製造・販売メーカーにも問題があると私は思います。公然と『爆音』という文句で販売していたり、『公道使用不可・レース管』なのに実際購入する際にはライセンス等がなくても普通に購入できたり・・。
なんか、規制緩和=全てユーザー自己責任という変な?解釈をしているメーカーもあるような気がします(全てではありませんが、得てしてそういうマフラーはショップオリジナルとかいうのが多くありませんか?)。
そもそも、私も含めてですがアフターマフラーで必ずといっていいほど出る一言、『いい音』って興味の無い人からしてみれば『なにいってんの?ウルサイだけじゃん!』だと思いますし。
私個人は、２輪であればJMCA適合品・もしくは現在の音量規制内の自主規制品であれば、まず問題ないような気がするのですが・・。
ただ、○○年以降ではなく過去にまで遡って全て対象になってしまうと、アグスタを購入したい私としては・・。外車の場合、現在既に危ういモノもありますよね?
>ヒーシュウさん
遅レスですみません。
確かに、販売メーカーにモラルが無い所はありますね。売れれば後は知らんというのは、どうかと思いますネ。ある種、需要を作らなければ問題無いんでしょうけど、そこら辺の検討も無しに雑誌社が広告料欲しさにそういうメーカーの広告を載せてたりする訳で、抜けが通るなら、うちもっていう感じでモラルの低下が進むんじゃないかと思います。今回の件で国土交通省にもの申した雑誌社は特にモラルを持って広告を掲載して欲しいと思います。ただの爆音を「いい音」と称するのではなく、音量が小さくても調律された排気音が「いい音」と称するようにユーザーの意識が変われば、おのずと不良メーカーは淘汰されていくのではとも思うのですが…。
法律の適用は、施行前に登録すれば過去にまで遡る事はないので安心していいですヨ。ただ施行後に登録となるとエキパイにグラスウールを積めろとか色々と対策をしないといけなくなると思うので、それが価格に跳ね返ってきそうですので、早めに買っておいた方が無難かもしれませんね。恐らく施行前に購入後した場合、車検は今のままで問題ないと思われます。
最近特に騒音バイクが多く 度を越えてます。めちゃ腹立ちます。特に通勤通学等で使っているのか毎日、同じ時間に原付等 エンジンの無理してる不快音が長く続き嫌な思いしてます。使用者は心地良いかも知れませんが検挙で根絶して静かな環境を望みます。警察に相談しても機器が少ないので検挙はしてますが限りありますとご丁寧な説明のみでラチあきません 偉い議員さん達いち早く国会で討議して解決してよ
>自称常識人さん
お馬鹿なビクスク連中は酷いですよね。ただ、何らかの規制をするにしても、真面目にやっている人間が割を食う規制は反対です。個人的には違法改造(マフラー以外も含めて)の罰則を強化するのが一番良いのかと思います。でも、ナンか中共のやり方みたくて何だか嫌なんですヨね。日本人もジコチューな大人子供が増えているので仕方ないんでしょうかね。
携帯電話のモラルでさえ云々されるこの環境志向のご時世にあって､車のマフラーを大口径等に改造して、所かまわず神経を逆撫でする迷惑この上ない周波数の騒音を撒き散らしながら走る車が増え、全国的に大きな社会問題となっている。
反社会的な自己中心的なこうした事態を関係当局は一体どこに耳を付けて、考えているのか、話にならない。こんな低俗なモノを放置して…なにが環境問題か？なにが交通安全ですか？
メーカーやカーショップは何を考えているのか？
集団で暴走騒音発生行為でもしているなら取り締まりもある程度可能だが、数台の車で深夜に市街地を走り抜けるようなのには警察も対策は打てない。
そもそもマフラーとは騒音を出さないようにするための物であって国外メーカー（とその政府)の圧力に屈して新車を遙かに超える騒音の物を後付だけに許すことがおかしい。
後付だけに甘い規格を適用し、騒音をまき散らす連中は車検対応だから騒音を出しても良いと主張する。
子供すらいるファミリーパパがいい音などとぬかして”車検対応”騒音マフラーをつける。
しかし自宅周辺では苦情が出るから自宅を離れた住宅地の幹線道路で騒音をまき散らす。
ガキそのものじゃないか。
パワーが欲しいとか何とか言うがそれ以前に迷惑をかけている認識がない以上、販売規制するしかない。
純正品を超えない騒音なら何やってもかまわんが
それでは満足しないんだろ、そもそも騒音をまき散らしたいんだから。
その筋の産業を保護せよとか言うやつは騒音で眠れない被害者でない傍観者であるから言っているだけで建前論を並べる資格はない。
迷惑をかける権利など存在しない。