Book
「天晴れ! 筑紫哲也NEWS23」は、報道お笑い番組「筑紫哲也NEWS23」を楽しむ上で必読の本です。
ふと、本屋でいつもの帯に誘われたではなく、題名に目が止まった本を見つけました。文藝春秋刊「天晴れ! 筑紫哲也NEWS23」です。日本には地上波だけで129局のテレビ局があり、その中で東京にある5局がキー局として全国に番組を配信している事はご存じでしょう。各局の看板番組の一つに夜の報道番組があるのですが、その中でも、TBSの「筑紫哲也NEWS23」は、とりわけ左翼に振った偏向報道が多いというのは良く知られていますよね。本書は、その「筑紫哲也NEWS23」を、過去に同番組が報道してきた事例を用いて、皮肉と茶化しを交えながら、その魅力を批判精神で分析するという、報道番組にとって最大級の名誉を与えています。
本書で紹介される「筑紫哲也NEWS23」の偏向ぶりは、同番組の16年に及ぶ歴史の中の極一部、氷山の一角であると言うことにオドロキを感じますね。著者の中宮崇氏よると、自分達の左翼思想に合致しないニュースはスルーといった行為が、ほぼ毎日のように行われていて、お詫びと訂正が週に一度はあるというから素晴らしい。報道は「公平・公正」であるべきとよくこの番組では口にするが、一番ほど遠いと思われるのは、数ある報道番組の中で「筑紫哲也NEWS23」がダントツだと思いますヨ。
「筑紫哲也NEWS23」のメインキャスターである筑紫哲也氏は、自らの事を国際派ジャーナリストと呼んでいるそうなのですが、本書で紹介される数々の偏向報道の実体を知るにつけ、それは、根拠のない自画自賛であると言う事がよく解りますヨ。
中共・北朝鮮・韓国がからむ外交ニュースから、中国人や朝鮮人のからむ事件事故などのニュースの意図的なスルー、報道しても歪曲と隠蔽をすることに躊躇わないその姿勢。明らかに日本にとって不利益になる事を反対しまくる馬鹿プロ市民の擁護。北朝鮮による拉致被害者への冷淡な態度と屈辱。
中国・北朝鮮・韓国がからむ明るいニュースは、尾っぽが千切れんばかり振りまくり、ヨイショを欠かさない報道姿勢など、どこが国際派やねんと突っ込みを入れたくなる事間違いなしです。
日本国内には、自らが生まれた国が嫌いで、住んでもいない中共・北朝鮮・韓国にシンパシーを感じ、それらの国が発信するプロパガンダを疑いもせず有り難がって行動する、いわゆる反日日本人(俗に言うプロ市民)がいるのですが、筑紫哲也氏は、その代表格と言いきってよろしいですね。こんな人でも、身に危険を感じることもなく、のんきに暮らしていける日本という国は、なんて素晴らしいんだと思うと、情けなくて涙が出そうですヨ。
筑紫哲也氏は、blogに限らずインターネットというモノがお嫌いなのだそうですが、それもそうですヨね。中共・朝鮮様の意向を受けて作られる崇高なプロパガンダ番組に突っ込みを入れて、意図せずお笑い番組に昇華させられてしまった訳ですからね。氏もそろそろ時代が変わった事を認める時期に来ていると思いますが、たまに見る「筑紫哲也NEWS23」の内容からは、老いても、その反日姿勢は衰えるどころか冴えを見せているようにすら感じますヨ。
本書は、この「筑紫哲也NEWS23」を視聴する上で、新たに「笑い」という「魅力」を視聴者に気付かせてくれた功績は大きいと思わざる得ませんね。世界的にも希にみる「笑い」に満ちた報道番組「筑紫哲也NEWS23」を楽しむ上に本書は必読と言えるでしょう。
3月に「筑紫哲也NEWS23」は終了し、みのもんたがキャスターを務める報道番組がスタートする噂があるそうですが、そんなものは始めなくてよろしい、どこぞの独裁国家みたく、筑紫哲也氏を永世キャスターとして祭り上げ、死ぬまでこの番組を続けて貰いたいと思いますヨ。
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- 中宮 崇
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- おすすめ平均
- 筑紫哲也は面白すぎ
- 永遠の筑紫哲也。
- 賞賛意見ばかりなので、敢えて引いた視点で。
- 数年前の選挙で
- キム・ジョンイルの朝鮮ニュース、チク・シテツヤのNEWS23
by G-Tools , 2006/12/28