最近、腰砕けと報道されている道路特定財源の一般財源化問題ですが、正直、エンジン付の乗り物を愛する諸氏には、腹立つ話しばかりですヨね。コレって最初は重量税だけって話しだったのが、いつの間にか揮発油税まで入るって話しになり、自民党に巣くう道路賊(by 勝谷誠彦)が、こりゃ今まで甘い汁を吸っていた利権が飛んでしまうと猛反発。予想外の出来事に政府は｢必要な道路は作ります｣と腰砕けになっているのが今の状況なんですナ。最初、道路賊が反発を始めた時、国民の支持欲しさに重量税の減税ぐらい言ってくれるのかと思ってたら、従来通り、日に数台しか走らない場所に立派な道路や、赤字垂れ流し高速道路を、談合まみれのゼネコンさんと組んで作りまくる為だけに反発しているようで、こいつら、よっぽと懐が寂しいと見えますヨ。しかも、民間会社になった元道路公団に圧力をかけて、道路を造らす気満々。他人金は湯水の如く使えって事なんだろうな。最低。

推進している方も、反発している方もナンで軽自動車が売れているのか分かってないみたいですね。国に金がないからって、税金の控除をどんどん無くして、一般的な所得の層から今までの倍近い額の税金をむしり取っておきながら、さらに消費税の税率アップまで検討中となれば、そりゃ、少しでも手元に残るお金を残そうと、軽自動車を買いますヨ。税金の高い普通自動車なんて買いたくても買えないっていう層を増やしておきなから、よくやるよと苦笑してしまいます。

重量税っていうのは、道路のメンテナンスや整備を、それを使っているユーザーが負担する為に払っているのは分かっていますヨ。自動車の重さによって道路を傷める割合が違うから、税率も違うっていうのも納得しています。現状、自動車物流が主流の世の中ですから、自動車を所有していない人でも、自動車の恩恵を受けているわけですから、重量税の一般財源化には一定の理解はしているつもりです。が、ほぼ日本全国縦横無尽に道路が整備され、公共事業の見直しで必要でない道路を作らない、ほぼメンテ費用だけで使わないから、余っている。だからって他に回そうっいうのは、あまりにも酷いと思いますヨ。(既に本四公団の債務返済に流用されて、この度めでたく完済したそうな)

それと自動車関連の税金は、倍取られているのをご存じでしょうか。30年以上も前に暫定措置がとられ、以来、国民が疑問を持たなかったのをいいことに、倍の税率のまま延々と続けているんですヨ。考えたのは｢国土の均衡ある発展｣を称えた利権ジャブジャブ時代の田中角栄政権です。

日本自動車連盟(以下JAF)の｢道路のために払っているクルマの税金の一般財源化には反対です!!｣ページによると内訳はこうです。

1. 3%→5%と、1.7倍の自動車取得税
2. 2,500円/0.5トン→6,300円/0.5トンと、2.5倍の自動車重量税
3. 24.3円/リットル→48.6円/リットルと、2倍の揮発油税
4. 4.4円/リットル→5.2円/リットルと、1.2倍の地方道路税
5. 15円/リットル→32.1円/リットルと、2.1倍の軽油取引税

さらに、税負担額は世界最強!!

まずは、元の税率に戻せ。話しはそれからです。｢貴重な財源なので税率は変えずに｣なんて言っている阿部政権の皆々様、ナンで倍の税率を変えないのか国民に分かり易く説明をするのが、先じゃないですかね。今のまま口ごもっていると、反発している連中と同じじゃないかって国民は思いますヨ。(既に思ってたりして…orz)

正直、財源を福祉目的にするっていうのは、最近、まやかしにしか聞こえないんですヨ。同じ事、消費税率アップの問題で散々言ってますからね。結局、この道路特定財源の一般財源化問題が福祉目的税化という錦の御旗で通ったら、ナンでもカンでも福祉と言えばOKっていう事になるのが怖いです。しかも、肝心の福祉は負担額の更なる増の割に質が低下しましただったりすると目も当てられないですヨ。(既にそうなりつつあるけど…orz)

コレで、消費税がアップになったら、本当に自動車なんて持てなくなりますヨ。

素人考えだけど、元の税率に戻したら最強の景気刺激策だと思います。自動車が安く買えるとなったら、買い換えようと頑張って仕事してする人が多くなって、低迷している地方でも景気が良くなるんじゃないですかね。そしたら減税分以上の増収になると思うんですけどね。結局、消費税アップで帳消しにされちゃうんだろうけど、元の税率に戻した分が、負担減になるので幾分かマシです。

というわけで、この茶番劇に腹が立つという方は、JAFの｢道路のために払っているクルマの税金の一般財源化には反対です!!｣ページから反対署名をして下さいナ。