Motorcycle
Buellの「XB12STT Lightning Super TT」は、一見オフロード系だけどさにあらず。
アメリカのスポーツモーターサイクルメーカーのBuellが、欧州で人気のスーパーモタードにあやかろうと、同社の主力ラインナップ「XB12」シリーズに、モタードスタイルの「XB12X Ulysses」の追加したのですが、それに飽き足らなかったのか、さらにBuellは、「XB」をベースにモタードスタイルにダートトラックレーサーの風味を追加した「XB12STT Lightning Super TT」を発表しました。過激なオフロード系モデルのように見えますが、実は...。
「XB12STT Lightning Super TT」のベースは、「XB」のシャーシが使われています。フロントセクションに、「XB12X Ulysses」のフロントサスペンション・ヘッドライト・ビキニカウル・フェンダーを移植、リアは「XB」そのままという構成になっています。後から見るとオフロード系モデルっぽさが少ないので、それを演出する為に、リアシートの下部にダートトラックレーサーのような、大きめのゼッケンフレートが取り付けられています。
オフロード系モデルに見られるアイコンを散りばめていて、一見オフロードも走れそうなデザインになっているのですが、「Motor Box」の記事によると、シート高は785mmと10mm高くなっていますから、ほんの少しだけオフロード性能が向上?しているかもしれませんが、「XB12X Ulysses」からは23mmも下がっているので、完全なオンロード仕様と考えていいでしょう。マルチパーパスではどうかと考えても、マルチパーパスにすらなっていないと思いますヨ。リムディスクになっているブレーキも、オフロードに有利なのか疑問が残りますし...。
まぁ、格好だけで見ると悪くはないと思いますけど、なんか機能的にスゲー中途半端感が漂っていると思うのは自分だけでしょうか?
正直、流行のモタードスタイルでオンロード車が欲しいっていう人以外には、ウケ悪そうですね。マルチパーパスモデルみたいに使うのであれば、「XB12X Ulysses」の方だと思いますし、普通にオンロードを走るんだったら、「XB12R FireBolt」や、「XB12Ss Lightning」の方が面白いと思いますヨ。ジムカーナ専用モデルとして考えると扱いやすくてイイかも!!